月別アーカイブ: 2008年10月

手抜き弁当を作る。三日坊主目

何を思ったのか、弁当作りを初めて3日坊主目。
今日は飲んでかえり23時30分に家に着いた。
そこから、ご飯を炊いて、弁当作り開始。
何かに取り付かれているようだが、楽しい。

まずご飯を炊く。弁当だけのためにご飯を炊いている。
明日も飲んでかえる予定だから、昨日も今日も明日も完全に弁当だけのために料理をしている。
それからビーフンを作る。弁当を作り始めたら、友だちがビーフンも手軽でおかずにいいよと教えてくれた。
何かを始めると、情報が入ってくる。やはり、何かを始めると言うことは、楽しいことだ。
それで、帰り道にビーフンとシーフードミックスを買う。

ご飯を炊いている間に、ビーフン25グラム、シーフードミックス、家にあった、キャベツと人参を入れて炒める。
ビーフンの完成。それから昨日作って余っている筑前煮を温める。弁当なんだから温める意味なんてないんだけど、なぜか温めようと思う。
それで、ビーフンと筑前煮だけの弁当。ご飯は昨日と同じで昆布とふりかけ。塩分を取りすぎないように、昆布とふりかけの量を減らした。
本当は、ビーフンを半分にして唐揚げを入れようとしたのだが、微妙な量だけビーフンが残るのも問題だ。明日の夜も飲んで帰るんだし。
それで、ビーフンは全部弁当箱に入れた。

見た目を考えると2品と3品では全く違う。昨日は回鍋肉と筑前煮とシュウマイの弁当。今日はビーフンと筑前煮。シュウマイの1品少ないだけなのに、なんだか寂しい感じがする。

この弁当ブームが去ってからは、夕食を家で作った翌日だけ弁当をもって行こうと思う。
それが一番効率的だ。明日は手抜きの弁当を食べます。

送信者 いろいろ

まるで雲が流れるように、船が動きはじめた

前回の旅日記 那覇の夜、音の力、人の力

まるで雲が流れるように、船が動きはじめた。

翌朝起きて、泊港へ向かった。本島から座間味島へ向かうために。
座間味島へは「フェリーざまみ」乗って行った。那覇の泊港から、かなり大型のフェリーに乗船した。
大型フェリーにしろ、小型の船にしろ、漁船にしろ、ダイビング船にしろ、船と言われるものに乗るときは常にデッキにいる。海の風を浴び、青い太陽に照らされ、海の煌めきに眼を奪われる。そして、まだ知らぬ目的地への想いを馳せる。こんな時、落ち着きがなくなるほど、心躍る。

今回は、大きなフェリーだった。乗船後デッキで海を眺め、写真を撮り、寝転がっていた。するといつの間にか船は出港していた。大きな船に乗るのは久しぶりだ。ゆっくりと静かに船は動き始めていた。僕は寝転がって空を見ていたので、雲が動いているのだと思い込んでいた。まるで雲が流れるように、船が動きはじめたのだ。汽笛の音でそれに気がついた。周りを見回すと、すでに港からだいぶ離れていた。

港から外洋へと船が進んで行くと、海風が強くなり、日射しも強くなったような気がした。風、空、海、太陽、雲、遠くに見える島、さらに遠くの水平線。そんなモノを全身で味わいながら、体の奥底から喜びがジワジワとしみ出てきていた。そして、全身が喜びに包まれ、眠りについた。

到着する少し前に、船内にいた友だちがデッキにやってきた。風を感じ、海を見て、楽しそうだった。少し話して、みんな船内へ戻って行った。

僕は船のデッキでずっと海の風に吹かれ、青い海と青い空を見ていた。写真を撮り、音楽を聴き、風を感じ、寝た。一緒に行った友達は基本的に、みな船内にいた。
それで、思った。人それぞれ、好きなものは違うんだなと。すこしだけ、デッキに来たけど、すぐに船内に戻っていった。まあ、船のデッキで風を感じて、海を見るのも良いもんだとは思っていると思う。ただ、ずっといるのは暑いし、疲れるということなんだろう。僕の場合は暑いとか、疲れる、日焼けするという気持ちより、海や風を感じる喜びが圧倒的にまさっている。そこの価値基準というのが、人それぞれなんだな。ということに、つくづく気づかされる。

フェリーはしばらくすると、阿嘉島に着き、人をおろし、新たな人を乗せ、座間味島へ向かった。阿嘉島から座間味はすぐだった。
そして、座間味島に着くと、宿へと向かった。

行きのフェリーは日の出だ。
帰りのフェリーは夕日だ。

行きのフェリーはみな希望に満ち溢れていた。これからやってくる、楽しい島での日々に胸を高鳴らせていた。船に乗っている人はみんな元気で、ワクワクしていた。
帰りのフェリーは、少しの疲れと、満たされた後の物悲しさに包まれていた。船が本島に着けば夢から覚めるかのように。

座間味島での日々はまた、次へ。「島にしかない時間」
(こうしていつも文章が長くなってしまう。)

送信者 座間味島'08

[海を眺める](PENTAX K10D DA16-45mm ISO: 100 露出: 1/200 sec 絞り: f/7.1 焦点距離: 45mm)

今日のお弁当

弁当を作り始めて2日目。
昨日の夜は外で食べたけど、食材を買って家に帰った。
もちろん弁当のため。
作るのが楽しい。

夜な夜な、弁当作り開始。
まずは筑前煮。筑前煮の具材がセットになったパックを購入。
追加で肉とにんじんを入れて、筑前にを作る。

ついでに、キャベツと豚肉が家にあったので、回鍋肉(ホイコーロー)を作る。
中国を旅行してた時は毎日のように食べていた。
回鍋肉が好きなんです。

出来上がった弁当は、筑前煮とホイコーロー、シュウマイ。
ご飯の上には半分ふりかけ、半分こんぶを敷き詰めた。

満足。弁当だけのために料理をしてしまった。
いったいいつまで続くかは知らないが、楽しい間は作ってます。
今日は飲んで帰るので、それから作るかがポイントになりそう。
ああ、ハセツネ後1週間ランニングを休んだので、走るのも再開しよう。

送信者 いろいろ

[今日のお弁当。2日目](PENTAX K10D DA16-45mm ISO: 1600 露出: 1/100 sec 絞り: f/5.0 焦点距離: 29mm)

那覇の夜、音の力、人の力


前回の旅日記 [台風の去った沖縄では、夏がまだ続いていた]

那覇に着くと、インタリュードへ行った。
以前から一度行ってみたいと思っていた。
なぜかと言えば、旅仲間が絶賛していて、何度も足を運んでいたから。ただ今回の沖縄は人数が多いので微妙だと思っていたのだが、それよりもまず行ってみたいという気持ちの方が強かった。

店の前に到着すると、古めかしい看板に「インタリュード」と書かれていた。
ここか、そう思って店内に入る。小さな店内には2人ほど先にお客さんがいた。

ジャズシンガーでもある与世山澄子さんが、この店を切り盛りしている。
席につくと、優しい声で与世山さんが飲み物の注文をとってくれた。しばらく、飲みながら談笑しライブを待った。
一人の男性が無言で店内に入り、ピアノの前にすわった。手を慣らすかのように、サラッと音を奏でた。
キッチンからドレスアップした与世山さんが、登場しピアノの横に立って挨拶をされた。

歌いだした瞬間、ズシンと胸に何かがぶつかったような感じを受けた。与世山さんの歌声は重みがあり、心の奥底までも伝わってくる歌声だった。
新しい曲に入る前に、与世山さんが曲の説明を優しく語った。空から降りてきた言葉を、与世山さんがひとつひとつ拾い集めて話しているようだった。
とても丁寧に、そして優しい言葉だった。
歌い始めると一変して、何があっても動じない、揺るぎのない力強さをもった声で曲を歌い上げた。
歌の説明をする与世山さんは女神で、歌う与世山さんは男の神のようだった。
聞いたことのない英語のジャズだったので、どんな曲なのかは分からない。ただ、言葉のひとつひとつ、そして曲の塊として身に迫り圧倒されるものを感じた。

その後、CDを買い、友だちの家に戻り寝た。
翌日はフェリーで座間味島へ向かう。

続きは次回。[まるで雲が流れるように、船が動きはじめた]

送信者 座間味島'08

[灯りのともったインタリュード](PENTAX K10D ISO: 1600 露出: 1/2 sec 絞り: f/7.1 焦点距離: 16mm)

明日の弁当を作った阿佐ヶ谷の日曜日

ハセツネカップの疲れがかすかに残る日曜日。西友に行き、お弁当箱を買った。友だちが弁当を作り始め、こだわりの弁当箱が欲しいと言っている。そんな話を聞いていたら、俺も弁当を作りたくなった。時間もできたことだし、弁当を作ろうと思い立ったのだ。

メニューを考えるのも楽しい、何を弁当につめようか考えながら西友で買い物。野菜を食べたいので野菜中心、弁当作りが1回で終わらないように手間のかからない冷凍食品の唐揚げ、シュウマイなども購入。買い物をしながら今日の昼飯は焼きそばにしようと思う。そうか、焼きそばの前に野菜炒めを作り、そこに焼きそばを投入。すると、野菜炒めと焼きそばが出来上がり。今日の昼飯を作りつつ、明日の弁当が2品できあがる。すばらしい。

生まれて初めての弁当作りは中々楽しくできた。昼飯も食べ、家でゆっくりしながらブログを書きためたり、本を読んだりしていた。すると、外からにぎやかな音が聞こえてきた。そうだ、今日はゆうやけ市だった。ゆうやけ市とは阿佐ヶ谷の旧中杉通りで年に4回ある路上市。いろいろな人がガラクタを持ち寄って、路上で売っている。さらに、焼き鳥やら、パンやら、ビールやらの出店が出て、バンドの演奏も加わればゆうやけ市の出来上がり。

送信者 いろいろ

[阿佐ヶ谷の路上はにぎやかだ](PENTAX K10D DA16-45mm ISO: 100 露出: 1/40 sec 絞り: f/5.0 焦点距離: 16mm)

今回はミニねぶた祭りがあると、町中のポスターにあった。聞こえてきた音はねぶた祭に違いない。カメラをもって外へ出る。やはりそうだった。4、5年前に青森に行った時にねぶた祭を見たなと思い出す。すると、若者のバンドの演奏が始まった、ちょっくら見るかと思い、ビールと焼き鳥を購入。一人で演奏を聴いていた。特段上手いというわけではないが、すごく楽しそうに歌い、踊っていた。こっちも楽しくなりリズムをとっていた。すると、目の前のでっぷりしたおばちゃまが立ち上がり、腰を振り、体全身で踊り始めた。パワフルだ。迫力がある。いやー、おばちゃまパワーに圧倒されていた。

送信者 いろいろ

[ねぶた。町を練り歩く。](PENTAX K10D DA16-45mm ISO: 800 露出: 1/200 sec 絞り: f/5.0 焦点距離: 16mm

ふと、周りを見回すと友だちを発見した、近づいていくと、そこにまた友だちを発見。こんなところで、3人の友だちに会うとは。話しながら、ふらふらと歩いて、ゆうやけ市を見ていた。すると、また友だちを発見。一人で見ていたのに、いつのまにやら6人になった。凄いもんだ、阿佐ヶ谷。こうやってふらっと歩いていて、友だちに会える町というのはいいなと思う。約束して一緒に来るのもいいが、こうやって何となく会うというか集まるというのが、ちょうどよい祭り(市)だ。

それから、新しくなったアートスペース元我堂へみんなで行く。チャイを飲みながら新しい店主と話す。今後はアートスペースとして、場所を貸していきたいとのこと。1つの棚が1ヶ月で2000円かな。1週間お店全体を借りると1万5千円。なかなかお安い。今度またゆっくり来てみよう。

送信者 いろいろ

[元我堂でチャイを飲む](モデル: PENTAX K10D DA16-45mm ISO: 800 露出: 1/15 sec 絞り: f/5.0 焦点距離: 45mm)

それから、用事がある3人が帰って行った。残る3人で、家にお邪魔していつものように話をする。ハセツネの話やら、友だちが見てきたパフォーマンスの話やら、共通の友人の近況やら、次に出版する本の話など。ひとしきり話して、徒歩2分ほどで家に帰った。

家に帰り、夕食。夕食の準備をしながら、弁当のおかずも作る。弁当にシュウマイを入れ、ご飯をつめふりかけをかける。完璧だ。明日の弁当の出来上がり。熱いまま弁当箱のふたを閉じると良くないので、いったんさます必要がある。弁当は初めて作るが、親に作ってもらっていた時のことを思い出して、見習った。代々受け継がれるものというのは、言葉で直接教えてもらわなくても、親がやっていたこと、師匠がやっていたことを自然と覚えて、自分で実践して行くもんなんだなと思う。そう思うと、親とか師匠という存在は、実に偉大だ。言葉だけではなく、全ての行動が手本になる。逆に言えば、親とか師匠は、子供や弟子に対して、常に見られていると言うことを忘れては行けないんだな。

そんなことを考えながら、弁当を作り終えたら、もう日曜日も終わりだ。それから、久しぶりに情熱大陸を見た。今日は幅充孝さん。ブックディレクターという、本棚を作る仕事。面白い仕事だなと思った。こういった仕事の人はほとんどいないだろう。自分の好きなことと、色々な偶然が重なり合って、こういった仕事をだんだんと自分で作った仕事だろうと思う。自分がやりたいと心にいつも留めていたからこその仕事。好きなことを楽しんでやっている感じがした。好きなことを仕事にして、好きでやり続けられるということはとてつもないことだと思う。けど、そう言う人は本当に楽しそうで、かっこいい。

幅充孝さんが選ぶ「月曜からがんばれる3冊」

スヌーピーたちの人生案内
就職しないで生きるには
週刊少年ジャンプ

なんとも落ち着いた日曜日だった。今日はお弁当記念日。
珍しく日記っぽいものを書いた。こういったありふれた町の日々はゆったりできて良いもんだなとつくづく思った。そして、阿佐ヶ谷という町をまた好きなった。

送信者 いろいろ

[生まれて初めて作ったお弁当@お弁当記念日](モデル: PENTAX K10D DA16-45mm ISO: 1600 露出: 1/15 sec 絞り: f/5.0 焦点距離: 26mm)