日別アーカイブ: 2011/5/31 火曜日

無意識に口をついた歌 アンジェラアキ「HOME」

日曜の夕方から、2泊3日で佐島マリーナにいた。
都心からそんなに離れていないけれど、ちょっと隔離された世界。
車で30分ぐらい移動しないと駅がない。
近くにはコンビにもない。
でも、目の前には海が広がっていた。

送信者 いろいろ

そんなとこで何をしていたかといえば、仕事の研修で人生を考えていた。
自分が結局の所、何が好きなのか、どんな状態でありたいか、何をしていきたいのか、ごにょごにょと考えた。
いろいろな方法で。

・自分がイケテル、尊敬する大人に話しを聞きに行く。
・相手にインタビューされる。(小さい頃の思い出の出来事、最高の瞬間など)
・理想の将来の生活を物語のように書いてみる。
・理想の状態に近づくために、本当に些細なステップを物語で書いてみる。

こうして考えるきっかけがあって、非常によい機会だった。
いろいろな方法で考えたけれど、どの方法でも出てくるキーワードは同じだった。

・知らないことを知りたい。(未知の新しいことにチャレンジ:旅、運動、会社、NPO、人に会う)
・自然が好きで、やはり自然の流れに沿って生きる(山、川、海、空、アクティビティもボーッとするのも。考え方や本も)
・岐阜が気になる。(生まれ育ったし、両親もいる、そして美しい自然がある)

そんなキーワードがでてくるが、完全にぴたっとすべてが重なりあるとこまではきていない。
レーザービームがだんだん絞られて来ているが。
ピッタリとくるには、まず一歩ずつ行動しなきゃならないんだろう。

で、そんなことを考えながら、休みの時間に海をひとりで眺めていた。
ただ、なんとなく空を見て、海を見た。

初日の夜は雨と強い風だった。
台風の影響だったのだろう。
2,3日目はどこまでも高い青空と太陽に煌めく海がひろがっていた。

ふと、口をついた歌があった。
♪トゥ~~ル~トゥル
♪トゥ~~ル~トゥル

サビのワンフレーズだった。
でも、歌詞は分からない。
アンジェラアキさんの歌だとは分かった。
おそらく、町中や飲食店で2,3回ぐらい聞いただけなので、タイトルも歌詞もまったく分からない。

でも、ずっと気になって、家に帰って調べた。
すると、「あっ。」
怖いぐらい、震えた。
背中がゾクゾクして、顔まで震えた。

送信者 いろいろ

「 HOME 」
アンジェラアキ

そして、口ずさんだサビの
♪トゥ~~ル~トゥル は
♪ふ~~~る~さと と歌っていたのだ。

シンクロニシティ(共時性)とでも言おうか。
偶然の一致とでも言おうか。
この歌なんてはっきり知らなかった。
たぶん、町中で2、3回ぐらい聞いただけ。
歌詞なんか知るはずがない。

でも、意識的には知らなかっただけで、この歌の歌詞、もっといえば伝えたい気持を理解していたのかもしれない。
もちろん、全て無意識で。

そのまんまの自分自身の気持ちを、自分の無意識が理解して、この歌がでてきたのだろう。
自分の直感、無意識の世界から出て来た感情や言葉を信じて行こうと思う。

テーマ曲になりそうだ。
「星の王子様」をたまに読み返す様に、この歌をたまに聴き返そう。

送信者 いろいろ

佐島マリーナを後にするとき、空を見ると太陽の場所が羽ばたく鳥に見えた。

◆追記
数日後に、姉からメールが来た。この曲は姉の結婚式で小さいころの思い出の写真をムービーで流したときに使ったそうだ。驚きだ。それを記憶していたのだろう。
人間が感受するものは非常に不思議で、奥深い。

アンジェラ・アキ
「 HOME 」

繊細な糸で素朴な町に
縛り付けられてた頃
見上げる度に空は映した
遥かに遠い世界を

小さな場所を後にしてから
どれくらいもう経つのだろう

Home is calling
ふるさと 心の中で今でも優しく響いてる
寂しさが染み付いた夢の無い夜には
あなたを呼んでいる

都会の空に夢を託して
心を犠牲にしてる
野心と愛の調和がとれず
誰もが彷徨っている

飾らなかった誠実な日々
この頃何故か恋しく想う

Home is calling
ふるさと
絶えずに愛してくれたそんな人の顔を
もう一度見てみたい
郷愁にかられ あなたを呼んでいる

過去と今の間の
とばりをそっと開いてみると
空の割れ目から零れる光が
巡る時代を指していた

Home is calling
ふるさと 心の中で今でも優しく響いてる
とどまる事を知らない
希望に身を任せていても
寂しさが染み付いた夢の無い夜には
あなたを呼んでいる
Home is always calling out my name
寂しさが染み付いた夢の無い夜には
あなたを呼んでいる
ふるさとを呼んでいる

ついでに、
「僕の村の宝物」
「森の生活」
といった本を持っていった。