日別アーカイブ: 2015/5/5 火曜日

【色鮮やかな国へ4】バラコアの朝、バラコアの夜

【色鮮やかな国へ3】寝る、寝る、寝る、寝るバスで寝る

バラコアはキューバ最東端の小さな村。旅の鉄則は遠いところに最初に行き、徐々に帰りの飛行機が飛び立つ町に近づいていく。こんなスタイルだ。そこで、ハバナを後にして、最も遠い場所までやってきた。バスが到着すると、まだ薄暗い。そんな小さなバスターミナルに客引きが何人もきていた。民泊は市民にとって重要な稼ぎの一つ。普通に稼ぐよりも圧倒的に効率的に稼げるからだ。なんて言ったって、外国人通貨は現地人通貨の25倍の価値があるのだから。

送信者 キューバ201503

なんだか、客引きについて行く気にもならず、バスターミナルで次の町へ行くバスの時間を見てみたり、ぶらぶら。すると、隣に座っていたキューバ人のおっちゃんが、どうしたの?と聞いてきたので、どこ泊まろうかと考えていると言ったら、うちの実家がすぐそこだから、両親に聞いてやるよと。良さそうな人だし、とりあえずついて行くことに。

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バラコアの町は大きくなく、5分ぐらいで彼の実家に到着した。両親が出てきて、隣の家を紹介してくれた。ケバくておせっかいなオバちゃんで面倒くさそうでやめようかと思ったが、探すのがめんどくさいのと、朝日が昇り始めるころで、屋上へ行くと空が美しかったので、ここに泊まることにした。朝食は屋上で、海から登る朝日を見ながら。

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国立公園があると聞いていたので、宿の人に聞いて今日のツアーに行くことに。街に行きCubaTourというところで申し込み。西洋人の人が何人かいた。近くの山に行くプランと国立公園に行くプランとあった。アレハンドロ・デ・フンボルト国立公園。特に何があるとも知らなかったが、先日友達がここに行っていたので、行ってみるというぐらい。

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5、6人の外国人旅行者と一緒に。国営の会社なのかなんなのかよくわからないまま、マイクロバスに乗って向かう。ここはキューバ。ガイドさんが、俺はミュージシャンだといきなり言い始め、ギターを取り出して歌い始める。そんなマイクロバスが世界にあってもいいじゃないかと思えてくる。バスにはいろいろな人が乗っているから好きだ。

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どれぐらいバスに揺られただろうか。山の入り口について、スタート。こんなに歩くとは思ってなかったが、7時間歩くと言われ驚く。。。ココナッツを割って飲んだり、マラカスの中に入っている赤い実を取ってみたり、ヤギがいたり、サソリがいたり、鮮やかな鳥も飛んでいた。ここはキューバ。日差しが暑い。いつも持っている薄っぺらいタオルを頭に巻きつける。

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正直なところ、たいした景色ではないwまあ、そうだろうと思っていたが、なんだか普通の森を歩いているぐらい。見晴らしが良いところがあれば、違ったのになーと思いながら。中が空洞でポキっと折ればそのままストローになる枝、針のようにトゲトゲがついた木の幹とか、世界位で一番小さなカエルとか変わった植生ではあった。たぶん、そういった植生とかに興味がある人にはいい場所だ。俺みたいなシンプルな広大な自然好きにはちょっと違った。途中、川にドボン、もちろん水着なんてないのでパンツでそのまま。

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近くの民家でランチをいただき、バスに乗って近くのビーチに。まさか、キューバでビーチにくるなんて。とっても小さなビーチで、何もすることなく、海にちょっとつかり、それから寝転がりながら音楽と読書。ああ、のんびりしてるな。こんな旅も久しぶりだ。

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カサデプラクティカルすなわち民泊先に戻り、荷物を置いて外へ。小さな村なので、中心の公園に人が、そして海岸沿いに移動式遊園地。どこの国だったか、インドかなー。どこかでも見たな。それから、カサデトローバで踊っている人たちを見て、レストランで夕食。この国も料理の種類は少ないな。米と肉の炒め物。街をふらふらして、現地の若者と話して、ネット。電話局みたいなところでカードを買って、wifiが飛んでいるところに行って繋げるというのがキューバ流。とってもネットは不便。高級ホテルのフロントぐらいしかwifiがないが、カードはフロントに売ってないことが大半。。。

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若者たちにハバナクラブ(キューバのラム酒)をおごってあげて、ほんの少しだけコーラを入れたキュバリブレを飲む。南米でもそうだったが、ここキューバでもキュバリブレとモヒートが人気だ。ビールなんかより、ハバナクラブ。酒すなわちハバナクラブってぐらい。若者たちと、いろいろ話し、ぶらぶら街を歩き、丘の上にある眺めの良いディスコっぽいとこに行き、眠くなって本日は終わり。どこまでも陽気な国だ。社会主義だし、物質的に豊かでもない、ネットもなくて情報も少ないけれど、みんながこんなに楽しんでいられるの、暖かくて死なない、くだもの中心に自然に取れる。そして、何よりもお酒と踊りが好き。これだけ揃っていれば、お金とかテクノロジーとかなくても、まあ楽しく生きれるってこと。パプアニューギニアと似てるかもな。でも、情報が入ってきて、海外の生活を知ったり、政治が変わっていくと、国は大きく変わり、国民の生活スタイルも変わっていくのだろうと考えながら眠りについた。

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