日別アーカイブ: 2015/5/1 金曜日

気持ちは言葉で伝わらない

気持ちは言葉で伝わらないっていうと、ネガティブな話みたいだが、そうではない。純粋にそうじゃないかと思っただけ。

英語で事実を伝えるのは容易だ。
なぜかとか背景を伝えるとなると、格段と難しくなる。
感情や気持ちを伝えるとなるとなおさらだ。

英語でいろいろな国の人と話していると、ネイティブのスピードとかスラングはわからないことがある。でも、ビジネスでしっかりした英語でやりとりする分にはあまり困らない。それは、そこに明確な事実というかが存在するから。

たぶん、お互いのビジネスモデルを理解しているし、自分たちがお互い儲けたいと思っている。ゴールがわかりやすいし、そのゴールにたどり着くには、具体的な行動しか道はないから。だからこそ、背景が明確で、それを理解し合っているから、コミュニケーションは簡単だ。

しかし、理由を伝えるとなると難しい。プライベートの何かに関する理由とか背景には、国の文化が絡んでくる。それをどうやって簡潔に伝えるのか。難易度は上がる。ましてや、さらにハイコンテクストの感情とかって、難しい。

日々いろいろな国の人と話しながら、そのあたりを難しいなと思っていた。逆にいうと、用件ベースでは話せるようになったから、よりラフにプライベートのことを話して笑ったり、ふむふむと納得したりするようになったから、その難しさを実感しているのだろうけど。

まあ、そんなことがあって、真っ暗な風呂に浸かって考えていたら、感情というものは言葉で伝わらないんじゃないかと。これは、言語が違うから気づいたことであって、実は日本人同士でも、言葉では伝わっていないのではないかという思いが湧き上がる。そう考えると、感情という存在は言語ではないので、それを言語に置き換えている時点で、完全な説明は不可能なのだ。そんなこと、ずっと前から考えていたし、気づいていたけれど、英語でコミュニケーションしていくなかで、新たアプローチで気づいたことが面白かった。