日別アーカイブ: 2010/9/3 金曜日

ひとつのバランスが崩れると、全てが崩れていく

今日は水との相性が最悪であった。
原因は自分のどこかに有るはずだ。
何かが崩れているから、それが全てを悪化させた。

腕が疲れていた。
水をしっかりかけない。
進まない。
呼吸が辛くなる。
キックもリズムよく打てなくなり、足が下がる。
抵抗が生まれ、いつもより疲れる。
たったひとつの不調が、すべてを狂わせる。

これは僕の水泳と言う小さな世界の話しだけではないと思う。

生態系は多様なものの相互関係で絶妙にバランスをとり成り立っている。
人がいるから、山が有るから、川、海、鳥、魚、猿、花、土、微生物、人間が知らない多くの生き物。
それらが全て作用し合って、平衡が保たれている。

それは生態系だけではなく社会であっても、ひとつの森であっても、家族であっても、東京という都市であっても、個人の肉体であっても。
あるひとかたまりのものは、本来それぞれにバランスがとれている。またそれぞれにバランスが保たれた塊の集合によってバランスが成り立っている。

しかし、何かひとつが崩れると、その崩れに伴って連鎖して崩れて行く。
崩れたことをカバーしようとして、崩れたことに対して何か対策を行う。
すると、人が恣意的にやった施策では、全体のバランスを見れているはずがなく、他の部分がさらに崩れ、いびつになってゆく。
真ん丸だった円が、一カ所削れたら、そこを補修したと思ってもさらに他の場所も崩れてゆき、円には戻らない。

東京という都市のアンバランスさ。
人々が壊れて行く世の中。
沖縄のアメリカ軍基地。
肉体の栄養バランス。
森林の崩壊。
杉の植林と間伐放棄。
溺れそうな水泳。

すべては、小さな違和感、崩落から始まる。
ただ、それをどう修正するか、いやどう馴染んでいくかがポイントなのだろう。

そう、僕も無駄に考えず、水に逆らうことなく水に沿ってただ進んでいこうと思う。

送信者 ドロップ ボックス

沖縄本島を南下してアメリカの跡と辺野古(キャンプシュワブ)の今を見た。