月別アーカイブ: 2009年7月

国とは政府ではなく国民である

旅をすると思う事がある。
国とは政府ではなく、国民一人一人なんだと。

日本に暮らしていて、外国の情報を得る。
そう言った場合の、外国というのは”政府”に関しての情報が多い。
マスコミを通して、他国の政府の事を見聞きしている。
政府の方針であったり、政府の見解であったりと。

すると、知らず知らずのうちに、その国の事=政府の見解と思えてきてしまう。
さらに、マスコミによって一部だけを取り上げられている。

でも実際に旅をすると、その国の政府の見解なんて耳に入ってこず、その国とは触れ合う多くの人々だ。
その人々は政府の見解とは一致しない。
もちろん、日本も同様だ。

そういった国民の一人一人が国を作り上げている。
そんな当たり前の事が、旅をして人々と接すると分かってくる。
だから旅は面白い。

送信者 イラン

イランの街角で

8時間17分10秒の全記録 (北丹沢12時間山岳耐久レース)

「甘く見ていたが、これは厳しいぞ。」

北丹沢12時間山岳耐久レースの数日前レースの準備をしつつ、コースマップをチェックしたり参加者のブログを読んでいた。
うーん、ハセツネよりも厳しいかもしれない。距離は短いのだが、第1、2関門の制限時間が短い。となると短距離勝負。俺は長距離の方が得意だ。長距離で粘り勝ちするタイプだからなかなか大変だろうなと、コースを見ながら考えた。ブログでは実際にハセツネよりも厳しいとコメントしている人もいた。

北丹沢12時間山岳耐久レースは国内3大トレイルランニングレースのひとつであり、やっぱり生易しいものではないのだろう。ちなみに国内3大トレイルランニングレースとは昨年参加して完走した日本山岳耐久レース(通称:ハセツネカップ)、富士登山競走、北丹沢12時間山岳耐久レースの3つ。この中では富士登山競争が一番難しそうな気がする。

前振りはさておき、大会の詳細を。


コースマップ

7月5日(日)の早朝から大会が始まるため、前日に大会受付を済ませ、近くのホテルに宿泊することになる。直前にホテルを予約したので、スタート地点にある宿泊所やキャンプ場は取れなかった。残念。そのため土曜日の昼過ぎに藤野駅へ向かう。この駅で友達と待ち合わせ。友達は先にきていた。15時前に駅に着き、15時5分のバスに乗れたのは運が良かった。この路線は非常にバスが少ないのだ。やまなみ温泉まで行き、ここで下車。「東野」行きのバスに乗り換えて会場まで行くのだが、このバスが17時しかない。。。17時に前日の大会受付は終了する。実はこの事実を知っていたのだが、とりあえず「やまなみ温泉」まで来たのだ。過去の旅の経験などから、とりあえず目的地に近づけば何とかなる可能性が高いと思っている。すると予想通り臨時バスが出ていた。それに乗って大会会場である緑の休暇村へ。トータル1時間弱ぐらい。受付を済ませ、RSチップ(タイムを計測するチップ)とゼッケンをもらう。17時30分まで帰りのバスがないので、臨時で出店しているスポーツ用品店を見て回る。ニューバランスのラン用短パンが安かったので購入。こういった大会に出ているショップの商品はいつも驚くほど安いのだ。それから、ニューハレテープを膝用とくるぶし用の合計4米購入。これは足のサポート用テーピングだ。自分でも貼れるように裁断されていて、便利なもの。ただ高い。タダのテープなのに合計4枚で1200円。とは言いつつ、このテーピングは非常に効果があることを経験上知っていたので買ったのだ。

バスの時間まで暇なので、近くの河原で寝転がる。ここはキャンプ場も併設されている。さらに小川が流れており、緑も美しい。普通に遊びにくるにも良さそうな場所だなーと感じながら、ごろごろ。バスの時間になりバス停へ。他にも2名の選手がバスで駅へ向かうようだった。一人に話しかけるとスポーツ用品店で靴を担当しているらしく、色々と話しを伺った。靴選びは非常に難しい。俺が履いているARNUVA 50《ザ・ノース・フェイス》はどちらかと言うと速い人向けの靴らしい。俺は遅いけどなーと思いつつ、まあいいや。(結果的に今回走ってみて自分にフィットしていた)ソールが一番しっかりしているのは、やはりモントレイルらしい。トレランシューズのKINGだけのことはある。


大会会場付近は小川と山

そんなことを話しつつ駅に。電車で上野原駅へ。藤野駅からバスで本町1丁目で降りると目の前に、ホテルルートインコート相模湖上野原はあった。バスで一緒だった女性も大会に出るようだ。この女性は驚異的。過去にフルマラソン サブ3(3時間以下)、サロマ9時間30分。サロマとは北海道のサロマ湖で行われる100キロマラソン。これを10時間切るのはとんでもなく速いです。スポーツ用品店につとめている方も同じホテルで、朝の5時にホテルから大会会場までバスを出してくれるらしいと聞いた。ラッキー。電車で藤野駅まで行き、混雑するバスに乗らなければならないかと思っていたのに。来年もくるならこのホテルだな。(今回は予約が遅く喫煙ルームしかなかった。これは臭い。来年は禁煙ルームを予約するぞ)

ちょうど上野原は七夕祭りで子供で溢れかえっていた。田舎のなにげない祭りという感じが非常にいいなーと感じた。それからセブンイレブンに行き水とおにぎり・サンドイッチを購入。明日の朝食用とレースに持っていくおにぎり。その後、近くの定食屋へ。油っぽいものが食べたいと、友達は唐揚げ定食、俺は回鍋肉定食。腹一杯。さて、ホテルに戻る。明日の準備をして1階にある風呂へ。さっぱり。ああ、気持ちがいい。その後、ネットで天気を調べる。やはり晴れのようで29度。それようの装備にしないといけない。部屋に戻り、最終的に荷物を詰め込み就寝。速すぎて寝られなかったけど、とりあえずベッドにいたらいつの間にか寝ていた。4時に自然と目が覚め、準備と朝ご飯。テーピングの仕方を読んで、しっかりと貼る。これはレースを左右するほど重要なこと。チェックアウトしてバスに乗り込みいざ大会会場へ。屈強な男たちばかり、バスに乗っている。軍隊かと思うほど。

簡素な開会式が終わると、6時30分に第1弾の900人がスタート。この900人は前回大会完走者とフルマラソンの記録上位者だ。このメンバーに入るはずがない俺は、第2弾の1,100人の人々と共にスタートだ。この合計2,000人ほどの参加者が北海道から九州まで全国から来ている。


スタート地点

6時30分になり第1陣がスタート。記録上位者や招待選手などもいるためすごいスピードで駆け出していった。さらにトップ選手は荷物が非常に少ない。トップは4時間ちょっとでゴールするため食べ物などを持たずに走るのだ。荷物が少ないのでさらに速くなるんだろう。そんな光景を見終わると、スタート地点に並ぶ。まあ、俺ぐらいのスピードの人間が並ぶ順番は関係ない。スタートの号砲とともに、ゾロゾロと動き始める。しばらくは道路を走る。急勾配の坂道を駆け上る。山に入ると山道は狭く一人しか通れない。すると、人が集中して渋滞が起こる。これは毎度のこと。今回も山に入ると渋滞になり、ゾロゾロと進む。まだまだ元気だ。この段階では意識的に呼吸のペースを作ることと、水を定期的に飲む習慣を付けることがポイント。あとはバックや靴の調整など。軽く山を越えると、また道路に出た。ここは道幅が広いのでランナーがそれぞれのペースで走る。しばらく走ると、神之川キャンプ場近くにある川と並走した。この川の水がとてもきれいだった。見ているだけで吸い込まれるような美しい水だった。いいねー、丹沢と思いながら、風景を楽しみながら走る。10キロ過ぎてここからが本番。ひとつ目の山。頂上は1280メートル。標高差にして800メートル程度を一気に登る。これが辛い。急な登りを走るほどのパワーを持っていないので、ひたすら歩いて登り続けるだけ。ただ、ほとんど休まずに登る。足の筋肉は悲鳴を上げ、シャツは汗でびしょ濡れ。ゼッケンも汗でふやけてしまい取れそうになったので、短パンにゼッケンを付け替えた。もう休みたい、もう無理。あそこまで行ったら絶対に休憩する。そんなことばかりを考えながら、前の人に続く。次の一歩を前に出すだけ。今あきらめて休むか、一歩でも前に進むか。それの連続だ。


スタート直前の自分

もう限界だ、と思ったら鐘撞山(かねつきやま)の頂上。とは言ってもターゲットの1280メートルではなくここは900メートルの中間地点。そんなバカな。まだ同じぐらい登らなければならないのか。でも、行くぞ。急な坂道は続きゴツゴツした岩なども越えていく。既に過ぎた鐘撞山(かねつきやま)ではその名の通り、鐘を撞いていた。鐘撞山(かねつきやま)を越えても鐘の音が聞こえるとまだ離れていないと思う。まだまだだ。早く鐘の音が聞こえないところまでたどり着きたい。そんなことを思いながら1280メートルの県境尾根分岐を目指す。木の植生や木の本数、傾斜などもろもろの雰囲気から頂上が近いことは何となく感じとれる。もうそろそろかなと思っていたら、1280メートルの県境尾根分岐に到着。やっとたどり着いた。次は下りだ。

下りは走る。地面が土と言うか泥だったので靴の中に少し入ってしまったが、山を走っているのだからそれぐらいは気にすることではない。滑らないように気をつけながら、足下に注意して走る。平地に着地する訳ではないので、バランスを崩すことも。ただ転ぶことはほとんどない。体がバランスを取る。こんな事をしていると、体のバランス感覚も鋭くなっている気がしてきた。せっかく登った山を下り終わると、次の登りの前に第1関門の神ノ川ヒュッテに10時30分頃到着。ここまで3時間30分程度。制限時間は4時間30分なので1時間ほどアドバンテージがある。この調子で行けば第2関門もクリアできる。トイレに行き、エイドではバナナ、チョコ、水を飲む。休みすぎると走る気力が持続できないので、また走り始める。


第1チェックポイント

次はまた登りだ。日陰沢源頭1000メートルを目指す。標高差にして420メートル。ここも急な登りだ。北丹沢山岳耐久レースは急な登りが多い。この後もまだ急な登りが待っている。一歩一歩登る。さすがに2、3度休憩した。休憩の際におにぎり、アミノバイタルゼリーなんかを食べ、登るパワーを補給。登りでは膝を両手で押すように登ると、足の負担が軽減されて継続して登れる。そんなことをしながら、日陰沢源頭1000メートルに到達。ここからは緩やかな下り。砂利道がほとんど。落石も非常に多い。ゴツゴツで足に負担がかかる。ソールがしっかりしていると、こういった時に足への負担が少ない。ただ、何でもない砂利道を走るのは飽きる。トレイルランニングならば山の中を走っている方が楽しい。歩きたくなる気持ちも強かったが、第二チェックポイントの制限時間がきつい。第1チェックポイント制限時間から第2チェックポイント制限時間までのコースタイムの一時間半。ただこれは短い。俺は第1チェックポイントで1時間のアドバンテージがあったから、第2チェックポイントも通過できた。第1チェックポイントから第2チェックポイントまでの時間は1時間45分ほど。12時15分ぐらいに到着した。チェックポイントの直前にあるエイドでは塩を舐め、飴を3つ食べ、水を飲み、水をキャメルバックに補充し、頭から水をかけてもらった。気持ちいい。さて、第2チェックポイントも無事通過。これで制限時間内に完走できそうだ。


第2チェックポイント

階段を降り、また登りだ。次は姫次の1433メートルを目指す。標高差にして823メートル。これがまた急なのだ。よくもまあこんなにも急な山ばかりあるもんだと思いながら、一歩、また一歩と登る。もう限界と思いながらも登るしかない。今この一歩を登るしかない。登りでは「今この瞬間に負けない。」ただそれだけ。今、この一歩を何とか登る。それの連続。一歩一歩が自分との格闘だ。諦める理由はいくらでもある。足は疲労しているし、心臓の鼓動も速い。しかし、一回自分を許してしまうと全てが崩れ始める。だから、何とか登るしかない。やっと着いたと思ったら風巻ノ原という1077メートルの中間地点。考えようによっては、中間地点が分かりやすくこれを参考にして登れるのだが、もう頂上だと思っていた身にとっては、まだ上があるのかと疲れがどっと溜まる。大会スタッフの応援にも後押しされ、自分に喝を入れて本当の頂上である姫次の1433メートルを目指す。この坂もきつかったが、頂上付近の景色は良かった。視界が開け綺麗な緑の山々が連なっているのが見れた。とてもさわやかで気持ちがよいひとときだった。この調子で行けば10時間が切れそうだ。いや9時間切りも狙える。ここから先は歩いても制限時間内にゴールできそうだ。あとは時間との勝負だな。


姫次付近からの風景

これで最後の山を登りきった。もう俺の前に山はない。あとは下るのみだ。それも1200メートル地点までは平坦な道と緩やかな下りが待っている。トレイルランニングでは平坦な道や緩やかな下り坂を走るのが一番楽しい。インパラのように飛び跳ねながら、スピードを出して森の中を駆け抜ける。この身体的躍動感が心をワクワクさせる。平丸分岐あたりまでは本当に楽しく走った。あっという間に5キロを走り、ラスト5キロ。ただ、ここからの下り坂が急だった。急な坂でスピードがつくとボディーバランスを取りづらいのと、足のつま先が靴にあたって痛い。これがネックだ。カニ歩きのような足さばきで走ってみたりと工夫する。俺の前を走っていた人が、俺よりもちょっと速いぐらいのペースだったのでその人に頑張って着いていったら、追い抜きも楽だし、足の着地ポイントもまねできるし、スムーズに走れた。すると、ラスト2キロぐらいで前の人がストップし、俺がその人を追い抜いていくことになった。心の中で感謝。

さて、最後。山から出て道路が見えた。もう終わりだ。この長い8時間の旅もついに終わりが来た。終わりはいつも楽しかったなーと思う。が、気を許すと怪我をする。ここで気を引き締める。行きと同じ道を走り、ついに来た。会場の声援に包まれながらゴール。うれしい。楽しく、怪我なく走りきれた。それにタイムも8時間17分10秒と目標の10時間を切れた。天気にも恵まれ楽しい8時間だった。


汚れた靴

RSチップを外し、完走証をもらい、アミノバリューを飲む、さらにうどんを食べくつろぐ。あー、終わった。楽しいランだったなーと走ったコースを思い出す。その後、靴を洗い、温泉へ。人が多く整理券をもらって待たなければならなかった。しかたない。寝転がって待っていると、友達がゴールしたと電話が鳴った。温泉に入りビールで乾杯。ゆっくり飲もうとしたら、5時40分が藤野駅へのシャトルバスの最後だと言う情報をキャッチ。何?!制限時間は12時間で最低でも7時までは走っている人がいるのに、シャトルバスは5時40分とは驚き。さらに、シャトルバスの最終時間は公式に案内されていない。バスがなくなったら個人でタクシーで帰れとのこと。ひどいなーと思いながら、バス乗り場へダッシュ。何とか乗り込み、藤野駅へ。まあ、駅へ無事来れたので、これもご愛嬌。駅のホームで友達と乾杯をし直して、楽しい楽しい北丹沢12時間山岳耐久レースを終えた。

■記録
氏名:寺町健
ゼッケンナンバー:1401
出場種目 44.24km男子総合
距離 44.24km
記録:8時間17分10秒
気温:曇り 26度 午前8時現在
種目別順位 790/1300
総合順位 790/1300

第1チェックポイント 10時30分前後
第2チェックポイント 12時15分前後

送信者 いろいろ

<教訓>
・登りでは今この瞬間に負けない。ただそれだけ。
・平地はいかに歩こうとする心に打ち勝ち走り続けるか。
・下りは滑らないように気を付けながらいかにスピードをだすか。

<次回への覚え書き>

■大会前

・ホテルルートインコート相模湖上野原から当日の5時に会場への送迎バスあり。便利。
・ホテルの喫煙ルームは臭い。禁煙ルームをとる。そのためにも早くから予約する。

■大会

・エイドはちょくちょくあるのでありがたい。
・急な坂が多くきつかった。登り対策が必要。
・下りは食べず登りに食べる。時間ロスなし。
・キャメルバックは肩の紐を短くし体に密着させると揺れずに楽。
・ニューハレのテーピング(膝とくるぶし)とスパッツ(スポーツ用4DMタイツ)をのおかげで足はほとんど痛くならなかった。
・29度(曇り)だったが山の中は涼しかった。スパッツ(スポーツ用4DMタイツ)ををはいても暑いと感じなかった。
・スパッツ(スポーツ用4DMタイツ)をはく時はぴったりしたボクサーパンツに限る。
・キャメルバックに空気が入っていると、走行中に水が揺れるやすいので、空気は抜く。
・ゼッケンは短パンにつける。Tシャツだと汗でゼッケンが取るため。
・長時間休憩しない。休みすぎると再度走り始めるのが辛い。
・襟つきTシャツ(首がバックの肩紐でこすれないから)

■大会後

・スリッパがあると良い。靴を洗った後にはくため。
・大会会場から藤野駅へのバスは17時40分が最後。気を付ける。
・温泉は混雑するので整理券を配られる。ゴール直後に整理券をもらい、片付けをしたころに温泉の順番が来るようにするのがベスト。

<実際に食べたモノ>

・アミノバイタル顆粒 1袋
・アクエリアス 2リットル
・アミノバイタル スーパースポーツ ジェル 1パック
・アミノバイタル ビッグサイズ ジェル 1.5本
・ソイジョイ 3本
・カロリーメイト 2本
・おにぎり 1個

※エイド
・水3、4杯
・塩飴 3つ
・チョコ 少々
・バナナ 1本
・塩 少々

<食べなかったが持って走ったもの>
・アミノバイタル顆粒 2袋
・アミノバリュー顆粒 1袋
・アミノバリュー ドリンク500ml 1本
・アミノバイタル スーパースポーツ ジェル 1パック
・アミノバイタル ビッグサイズ ジェル 0.5本
・カロリーメイト 6本
・カーボショッツ 1本
・パワージェル 2個
・アクエリアスの粉 1袋
・おにぎり 1個

<実際の服装>
・キャメルバック(モンベル)
・トレランシューズ ARNUVA 50《ザ・ノース・フェイス》
・帽子
・ニューバランスのラン用短パン
・タオル
・時計
・靴下
・スパッツ 4DM ロング
・Tシャツ BVD速乾性
・ニューハレのテーピング 両膝と両足のくるぶし
・ボクサーパンツ イランで購入したもの
(天気がよいことが明らかだったので、雨具は持たなかった。)

<実際にレースに持って走ったもの>
・携帯電話
・音楽プレイヤー(iPod) 使用せず
・トイレットペーパー 使用せず
・地図(ビニール袋に入れる)
・エアサロンパス 使用せず
・財布(お金、カード最小限、保険証) 使用せず
・ゴミ袋
・タオル 使用せず
・膝のサポーター 使用せず
・足首のサポーター 使用せず

<荷物預かり所に置いていったもの>
・軍手
・靴下
・速乾性長袖
・ヘッドライト
(レース後の着替え)
・パンツ
・靴下
・シャツ
・ズボン
・雨具(上着のみ)

<上記にないが忘れてはならないもの>
・大会受付はがき

      第11回大会実施要項
大会日:  2009年7月5日(日)開催 (雨天決行/暴風雨以外)
会 場:  相模原市津久井町青根
     (青根緑の休暇村)
受 付:  7月4日(土)前日受付15時00分~17時00分
      7月5日(日)当日受付05時00分~06時00分
開会式:  6時00分~
スタート: 前回大会完走者および
      フルマラソン記録上位者スタート・・6時30分
      その他スタート・・・・・・・・・・7時00分

◎全行程44.24㎞
  最初の峠越えは鐘撞山から県境尾根分岐を通る標高1,280m。
  その後、日陰沢源頭の1,000m、姫次の1,433mを登ります。
  後半、平丸分岐を過ぎれば、残りは下り、ラストスパートです。

関連エントリー
北丹沢12時間山岳耐久レース 出走前のエントリー
http://teratown.com/blog/2009/07/01/eicaaaeth/


http://teratown.com/blog/2009/07/05/aai-ni-ee/


http://teratown.com/blog/2009/03/30/75ieiaao12thouanuyiyedhthadhtho/

挑戦 趣味 勝負

挑戦 趣味 勝負。

特に好きでやることに関して、その物事に取り組む時の心境の変化が「挑戦 趣味 勝負」な気がした。

物事に取り組む楽しみ方は経験によって変化する気がする。そんなことを思いながら北丹沢12時間山岳耐久レースを楽しんでいた。

挑戦する楽しさ。
趣味としての楽しさ。
勝負する楽しさ。

もちろん、それぞれの段階で苦しみや辛いこともあるけど、結局は楽しいからやっている。
昨年初めてトレイルランニングのレースに出た時は挑戦だった。初めての大会でハセツネ(72km,24時間)だったこともある。未知のものに挑戦する時の不安や、ワクワク感。

今回(北丹沢12時間山岳耐久レース)は山を走ること(トレイルランニング)について少しばかりコツを掴んでいた。もちろん辛い場面も多いが、全体として余裕を持って楽しめた。純粋な意味において楽しめた。趣味としての楽しさだろう。

そして、トップを競う人たちを見た。恐るべき速さで駆け抜けていく。まさに勝負をしている。少しのミスも許されない。勝つか負けるか。勝負を楽しんでいるのだろう。

今回は山を走ることが趣味としての領域に入り楽しめた気がした。また、走りたいなー。

ということで、北丹沢12時間山岳耐久レースを無事完走しました。
目標の10時間も切ることができて、8時間17分でした。
天気にも恵まれて最高の時間だった。
詳細はまた書きます。
http://teratown.com/blog/2009/07/01/eicaaaeth/

目が覚めて、海の上にいる、そして島が見える。それは宝島。

前回の旅日記はこちら「ブルルン 奄美大島。最後は耐久戦。」

目が覚めても、
夢うつつ。

確かに僕は海の上にいる。
そこには島が見える。
その島は、宝島。

フェリーとしまに乗船したのが夜中の3時。そして目を覚ましたのが5時過ぎ。眠たいのは当たり前だ。船外へ出て海を見渡す。どうも日の出を見るのは無理そうだ。ついにトカラ列島だなぁと思いながら、朝の海風にあたりながらぼんやりとどこかを眺めていた。


朝の海

すると、「写真を撮ってください」とお願いされた。ご家族で子宝島へ行くようだ。兄弟に会いに。兄弟は学校の先生らしいのだが子宝島の前はベトナムに赴任していて、次は子宝島になったという。家族もびっくり。子宝島はいったいどこだっけ??という感じだったようだ。このご家族は与論島在住。なんとも凄い転勤だ。学校の先生も色々な転勤があるもんだ。


宝島

フェリーとしまからは宝島が見えた。この響きにみんなが夢を見る「宝島」。7時ぐらいに接岸。島の男たちが荷物を降ろす作業をする。宝島は後ほどくる予定なので、お楽しみはとっておこう。フェリーは荷物を降ろし、わずかな人を乗せると再び出港した。次は子宝島に立ち寄る。子宝島はその名の通り宝島から近く7時40分ぐらいに到着した。そしてその名の通り本当に小さな島。この島も悪石島の後に来る予定なので、詳細は後ほど。小宝島をすぎ、目的の悪石島に到着。島の人がフェリーとしまの接岸とともに集まってくる。この時間がみんなのコミュニケーションの時間であり、旅人と島民との会話の時間でもある。時間は短くても回を重ねることは人と人を近づける。自然と親しくなり会話が生まれる。こんなフェリーと人のつながりがある島々が好きだ。


悪石島

しばらく船に乗り9時20分頃に悪石島に到着。まず最初の島だ。フェリーが港に近づきデッキに出る。そしてフェリーから港にいる人を眺める。どこかで見たことがある風貌の人物がいる。あの背丈、あの体格、あの帽子。誰だろう?どこで会ったのだろう?思い出せない。フェリーを降り顔がはっきり見えたところで思い出した!といっても名前は知らない。以前どこで会ったか思い出したのだ。それはちょうど1年前のゴールデンエイーク。沖縄県八重山諸島の離島パナリ島。一緒に2泊した兄ちゃんだ。名前も連絡先も知らないが、こんなところで再会するとは。パナリの次は悪石島。いったいどんな縁なのだろうか。


大地に根付く

港からすぐ近くの民宿浜辺へ軽トラの荷台に乗せてもらい向かう。浜辺に泊まる男性が一人一緒だった。この数日で悪石島に訪れる人はフェリーとしまに同乗した人が全てだ。すなわち、浜辺で一緒なのもこの男性だけと確定。民宿浜辺に着くと、奥の部屋に通された。荷物を置いて畳に寝転がる。やはり寝ていないと体が鉛のようだ。しばらく休み、お茶を頂いた後、海中温泉や砂蒸し風呂の方へ向かう。誰もいない道を歩くと海中温泉発見!しかし、今の潮では入れそうにない。おばあとおじいにタイミングを聞いてからまた来よう。もう少し先へ行くと、山肌に野生のヤギがいた。そして、砂蒸し風呂で蒸される。体がぽかぽかしてくるが、虫が多くかつ硫黄の匂いが凄い。真後ろの岩が黄色になるほど硫黄が塊で付着していた。そんな岩の上から海岸線を眺める。悪石島だ。その名の通り石が悪い。ぼろぼろと落石しいて、海岸には崩れ落ちた石が散乱している。


ただ歩くのみ


ジグザクの道

宿に戻るとあまり食欲もなかったが、食べなければならない。この島には飲食店も売店も存在しない。出てきた食事を、出てきたタイミングで食べなければ次の食事までお預けだ。
無理をしてでも食べれば元気になる法則通り、元気が眠たさに勝ったようで悪石島の御岳へ登る。ひたすら歩く。ぐねぐねと曲がりくねった一本道を登り続ける。道にはヤギの糞が転がり、両脇は草や木々で視界は悪く面白みのない山道だ。頂上付近には電波塔がそびえ立っていた。ああ、こんな所に作っちゃったのねぇ、という感情を抱くが、昔は沖縄方面への電波中継基地で大きな役割を果たしていた訳だ。島の人からしたら、価値があったものかもしれない。誰の視点で、どの時間軸で物事を語るかは常に難しい問題だと思う。


一人島を歩く


頂上から眺める悪石島

そんなことも考えつつ、頂上から360度眺める。悪石島の全景が見え、そして諏訪之瀬島なども近くに見える。本当にポツン、ポツンと点在する島なんだなーと目で見て実感できる。すると、同宿の方が登ってきた。悪石島は大きい島ではないし、やることがある分けでもないので一緒になることは多々ある。旅の話しなどをしながら、一緒に歩く。最近はモーリタニアに行ってきたとお話しされていた。マラソンやウルトラマラソンもよくやるらしく、色々と話しが盛り上がる。名前も知らず、一瞬の接点で過ぎ去っていくお互いだが、旅の中にいるという一点で強くつながっている。


遠くに見えるは諏訪之瀬島


牧場を見て、悪石島で一番大きな上集落へ向かう。一番大きなといっても、上集落と浜集落ぐらいしかないのだが。誰もいない道をひとりでぷらぷらと歩く。なんだか、幸せだ。一人でどこかへ出かける。人もまばらなところに出かける。携帯電話も通じない。一人で自然に向き合いながら、ただここに自分自身が存在するだけの状態になった時に、何にも縛られない開放的な心地よさを感じる。それは、こんな感情なのだ。

町から離れた場末の港には人影もまばらで、夕暮れが迫っていた。知り合いも、今夜泊まる場所もなく、何ひとつ予定をたてなかったぼくは、これから北へ行こうと南へ行こうと、サイコロを振るように今決めればよかった。今夜どこにも帰る必要がない、そして誰もぼくの居場所を知らない……それは子ども心にどれほど新鮮な体験だったろう。不安などかけらもなく、ぼくは叫びだしたいような自由に胸がつまりそうだった。
(『星野道夫著作集3』、一四二頁、「旅をする木」より)

http://teratown.com/blog/2006/05/23/iaiau/


少年

上集落にある学校に寄ると一人の少年がいた。「こんにちは、こっちに来てください」と大きな声で挨拶されたと思ったら、早速こっちに来てくださいという誘いを受ける。彼は学校の池の中にいる金魚をさわって遊んでいた。そこでひとしきり遊ぶと、バッタを捕まえたり、ヤモリを捕まえて水に落としたり。俺のカメラに興味を持って写真を撮ったりと、一緒に遊んだ。元気で自然な少年だ。自然というのは、自然の流れに逆らわないで生きているなぁと感じるような小学生だった。


神社の鳥居

その後、上集落にある神社を歩く。いくつかの神社があるが、沖縄の御嶽を思わせる作りの神社が多い。特に気になったのは鳥居だ。鳥居にギザギザの模様が彫られている。他では見たことがない装飾であり、驚きとともに少しの不気味さも感じた。うっそうとした木々の中にある神社やテラと呼ばれるお墓を見た。このお墓にはボゼ祭りの仮面も捨てられて、朽ち果てかけていた。そして、お墓の前にある花筒も特徴的であった。竹で作られた花筒であるが、上からひとつ目の節まで赤色で塗られており、さらに家紋のような印が彫られていた。こういった文化のルーツや背景に興味を抱き、浜集落にある宿まで歩いて帰った。


浜集落へ向かう坂道から海を望む

神社について詳しくはこちら。
http://teratown.com/blog/2009/05/24/yeyyeia/

夕食は鰹と鮪の刺身を盛りだくさん。そしてこの時期にとれる大名タケノコの煮付け、とってもおいしかったフキの煮付け。何杯もご飯をお変わりした。それから海中温泉へ向かう。しかし、潮が引き始めており、お湯が熱すぎたので断念。湯泊温泉に行くことにした。波の音を聞き、夜空を眺めゆっくりと温泉につかる。至福の一時。その後、民宿浜辺に戻り、昔悪石島に住んでいて、若い頃に両親と家族で鹿児島市内に移住した方と話す。ゴールデンウィークということで、島に戻って来ていた。浜辺のおじいとおばあと仲が良く泊めてもらっているようだった。夜、焼酎を頂きながら昔の悪石島のことを伺った。
このおっちゃんは60歳ほどで、18歳の時に家族で悪石島を出たそうだ。父親が生きている間は毎年島に戻り家を修理していたが、台風でつぶれてしまってからは家もなくなり、この民宿に来ているそうだ。まだ、道がしっかりとできる前の悪石島での話し、当時のボゼ祭りのこと、御岳の山頂にある鉄塔の建設にワクワクした話しなど。もちろん、島で生活する大変さと喜び。そして、島を出ても島を誇りに思う気持ち。

適度な酔いと適度な郷愁を抱きながら、眠りについた。まるで田舎のおばあちゃんの家に泊まりにきているかのような夜だった。


宿

本当に悪い奴

なぜか靴は買ってしまう。

あまり色々なものを買わないのだけれど、靴は多い気がする。
○○用の靴。△△用の靴といって、色々そろっている。
靴マニアでもなんでもないが、色々なことをやってみたい性格だ。
何かをやるとなると、靴は最低限必要。

安全に身体を使った外遊びをするには靴が大切だ。
だから、靴は買う。
そのため色々な種類の靴がある。

実はこれは完全なる自分用メモの前振りでした。。。
ということで7月5日の北丹沢山岳耐久レースに向けARNUVA 50《ザ・ノース・フェイス》という靴を買いました
どれぐらいでトレランシューズがはきつぶれるかをメモするためにエントリーしてます。
6月20日に購入。

昨年のハセツネはアディダスのトレランシューズで走りました。しかし、ちょっと小さくてイマイチ。足が痛くなったので、再購入。
ARNUVA 5026センチ。割引をしていたので、14,490円の品が半額程度だったと思う。

目標は10時間で完走。
(雨が降った場合は、12時間以内の完走を目指します)
完走率が50%を切る大会なので、なかなか困難なレースになると思うけど、ゴールした瞬間は喜びも大きなものになるだろう。
走る道はけっこうな山の中みたい。さーて、10時間のたった一人の世界を楽しんできます。


ハセツネの記録を参考に準備をしよう。
とりあえず、暑くなることも予想されるので、水分はたくさん持っていこう。

送信者 いろいろ

足あと


北丹沢12時間山岳耐久レース

  
      第11回大会実施要項
大会日:  2009年7月5日(日)開催 (雨天決行/暴風雨以外)
会 場:  相模原市津久井町青根
     (青根緑の休暇村)
受 付:  7月4日(土)前日受付15時00分~17時00分
      7月5日(日)当日受付05時00分~06時00分
開会式:  6時00分~
スタート: 前回大会完走者および
      フルマラソン記録上位者スタート・・6時30分
      その他スタート・・・・・・・・・・7時00分

◎全行程44.24㎞
  最初の峠越えは鐘撞山から県境尾根分岐を通る標高1,280m。
  その後、日陰沢源頭の1,000m、姫次の1,433mを登ります。
  後半、平丸分岐を過ぎれば、残りは下り、ラストスパートです。

ARNUVA 50
《ザ・ノース・フェイス》
軽さと通気性、さらにその対極にある耐久性を併せ持つ超長距離用
ランニングシューズ。そのシューレースアップ仕様です。高通気性
アッパーや、ソールからも換気するベンチレーションチャンネルな
ど快適性を高める機能とともに、衝撃吸収や蹴りだし時のスプリン
グ効果を発揮するシャーシーなど、足の保護機能を装備し、長時間
のランニングを支えます。主にオンロードでの使用を想定しつつ、
オフロードでも高い性能を発揮します。
SPECIFICATION
【Fabric】
【アッパー】
耐摩耗シンセティック・ヌバックレザー、高通気性メッシュ、TPUサ
ドル・サポート、Slideletミッドフット調整システム、Northotic™フ
ットベッド、パワーゾーンレースガイド・システム
【ボトム】
軽量2重密度EVAミッドソール、X-2®衝撃吸収クッショニング、
ThrustChassis、X-Dome™、UltrATAC™ラバーアウトソール

【Function】
超長距離ランニング(オン&オフロード)向け