わらじ少年が現在の家に住み始める前に、この家に住んでいた友達が今はシンガポールにいる。その友達が今週末に帰国するというので、わらじ少年は一緒に川苔山へ川海苔取りに向かった。
川苔山(川乗山)はわらじ少年が2年ほど前に行ったことがある山だ。川苔山という名の由来にもなっているように、この山では川海苔が取れる。川海苔とはそのまんま川にある海苔(ノリ)だ。海にある海苔の川バージョン。
友達が9時ぐらいに車で迎えにきてくれ、奥多摩へ向かう。途中、「へそまん」というまんじゅうを食べたり、梅みそラーメンを探してみたり、鳩ノ巣のギャラリーぽっぽで昼飯を食べるなど寄り道をして”いざ”川海苔取り。川苔山へ向かう登山道を歩き、川海苔がありそうな所を探す。
友達が川海苔取りをしたことがあるので、教えてもらう。川海苔先生だ。川の水が流れていて、日当りが良い石に着いているとのこと。川海苔先生とわらじ少年は登山道を降りて川へ。ツルツル滑る。
わらじをはく少年
ということで、わらじ少年が本当の草鞋(わらじ)少年になる時が来た。靴を脱いで、草鞋(わらじ)に履き替える。しかし、この辺りには川海苔がなさそうということで、山を降りる。
道路にいた交通整理のおっちゃんに聞くと、目の前の日原川で川海苔が取れるという。さらに、特定の石にしか川海苔は着かないらしい。赤茶色の石だけに。さらに、たくさん取るためには麻袋を広げて、石をたわしでこすって川海苔を取るらしい。よしよし、これはいい情報を聞いた。今回は麻袋もたわしもないので、とりあえず取れる場所と石の色を参考にしよう。
わらじ少年は川に入る
ボロボロの木でできたはしごをつたって河原へ。水が冷たい。まだまだ冷える時期だ。しかし、そんなことを忘れさせてくれるほど面白い。川の中をじゃぶじゃぶ歩き、石についている川海苔を探す。発見すると、川海苔先生がそのまま食べられるというので口に運ぶ。うん確かに海苔だ。水の冷たさにも慣れ、わらじのおかげであまり滑らない。
川海苔先生が川海苔発見!
川海苔先生とわらじ少年はさらに楽しくなり、上流へ下流へと川海苔を求めた。流れの強いところでは肩を組む。しかし、それでも無理そうであれば素直に諦める。石をよじ上り、小さな滝壺で水と戯れる。何とも楽しい。しかし、お目当ての川海苔は大量ということはなかった。残念。みそ汁にしたら1杯分といったところか。今度はもっと大量にとって、コッヘルなんかも持ち込んでみそ汁を作りたいと次回に向けての豊富を語り合った。
今日の収穫高はこれだけ
車で移動して良い場所を探していたら雨も降り出したので、今日の漁は諦め鳩ノ巣駅近くの一心亭という温泉?銭湯?へいく。冷えた体には気持ちがいい。足を伸ばして入ると最高だ。帰りは阿佐ヶ谷でホルモン焼き肉を食べ、川海苔先生とわらじ少年は役を全うし終えた。