日別アーカイブ: 2011/1/18 火曜日

ひだまり

我が家には冷静と情熱の間がある。
それは日溜まり。

朝起きるとカーテンと窓ガラスの間が、太陽の光で暖かい。
寒々しい外と暖かい日だまり。
まさに冷静と情熱の間。
最近はその間にへばりつきながら、青空を見上げ、歯を磨く。
日の光を浴び何だか元気が体に注入される気がする。

本当にとてもぽかぽかして気持がいい。
暖房の暖かさにはない、ほがらかな暖かみが日溜まりにはある。
太陽の恵みはなんて生命力に満ちていて幸せなんだろう。

昔の家なら日だまりが軒先というか縁側だったんだろう。
窓ガラスとふすまの間にある板の間。
昔の家の構造は本当にすばらしいなと思う。

現代のマンションなどには、頭で考えて必要なものだけは十分に兼ね備えられている。
エレベーター、オートロック、エアコン、床暖房、食器洗い機、給湯器などなど。
けれど、絶対に必要じゃないけれど、心を豊かにしてくれる空間や作りはなくなってしまった気がする。
庭、外の洗い場、縁側、いろり、畳、欄間、床の間、神棚、仏間、土間などなど。
それに、現代のマンションは自然の恵みをありがたく活用させてもらうという設計思想ではなく、人間にとって「負」があれば「正」の作用をテクノロジーで作り出し、負を分からなくする(打ち消す)という考え方。
自然の恵みをうまく利用するのか、エネルギーやテクノロジーを使って現状をねじ伏せるかの違いはとても大きな差だと思う。

自然の恵みを受けられる、そんな空間がある暮らしが素敵だし、あるべき姿である気がする。

送信者 ドロップ ボックス

芸大時代の友達の杉原さんの作品
僕も製作の手伝いを少しして、とてもいい思いで。
http://members.jcom.home.ne.jp/nobu.yuki/index.html