日別アーカイブ: 2010/2/11 木曜日

アラスカ物語7 星野道夫に会いにいく

前回までの旅日記はコチラ「アラスカ物語6 犬ぞりで出かけよう」

6日間に渡ってお世話になったベルマおばちゃんの家を出て、今日はフェアバンクスへ行く。昨日のうちにビリーズバックパッカーという宿に予約を入れていたので、ベルマおばちゃんに宿まで車で送ってもらった。道路を走っていると、朝焼けの空に美しい山々が見えた。

送信者 ドロップ ボックス

ビリーズバックパッカーは安いのと、アラスカ大学フェアバンクス校に近い事から決めた。ベルマおばちゃんに別れを告げ宿にチェックイン。ドミトリーで30ドルはありがたい。今日やりたいことは明日以降の旅先を決める事とアラスカ大学の博物館へ行く事。まず先に明日以降の行き先を決める。ビリーズバックパッカーではネットが出来たので色々と調べる。最初はデナリ国立の入り口にあるヒーリーという場所に行こうと思ったが、北極圏のコールドフットとワイズマンに行く事にした。デナリ国立公園もとても行きたかったのだが、この時期は公園内に入るのが難しいということを聞いて行き先を変えた。さらに、「アラスカ物語」を読んでワイズマンという村に行きたくなったのも大きな理由だった。

そこで、飛行機と現地での宿泊先を手配する。ノーザンアラスカツアーという会社が飛ばしているセスナで行く事にした。その際にHAIシロクマツアーズにもお世話になった。電話をしてクレジットカードで支払いを済ませた。さて、アラスカでセスナに乗れる、さらに北極圏に行ける、ブルックス山脈が見れる。明日からの旅に心がワクワクし始めた。

送信者 ALASKA 2009

とりあえず、明日からの旅先を決めたのでアラスカ大学フェアバンクス校にある博物館に行くことにした。宿の近くからバスも出ているのだが、1時間ぐらい待たなければならなかった。うーん、すると博物館の閉館時間が迫ってくる。とりあえず歩いていこうと思い、宿のおばちゃんに聞くと寒いしけっこう遠いよと言われた。まあ、歩いても1時間かからなさそうなので、地図を見ていく事にした。雪に覆われた歩道をてくてくと歩く。20、30分歩くと小さなスーパーを発見した。昼ご飯を食べていない事に気づきドーナツとホットドッグを腹の中へ。

送信者 ドロップ ボックス

スーパーの目の前に、アラスカ大学の看板があった。おお、もう着いたのか。予想より早い。と思いながら、階段を登っていく。すると、大学のキャンパスに出た。しかし、どの建物が博物館なのかが皆目見当がつかない。キャンパスマップを探しながらうろちょろしていると、おじさん発見。「博物館はどこですか?」と尋ねると、「ここからはけっこう遠いよ、さらに坂道だし。」「そうなんですかぁ。」「車に乗っていきなよ!」「乗せて頂けるんですか?ありがとうございます。」てな会話をもちろん英語で交わした。どこから来たのか、どれぐらい滞在するのかと言った会話をした。そんな話しの中にも、おじさんの優しさがにじみ出ている気がした。僕が、「星野道夫さんが好きで博物館に来たんです。彼の写真が見たいと思って。もちろんアラスカの文化にも興味があってその展示も楽しみです」こんな風に話すと、おじさんは「星野道夫はいい写真を撮るね。僕も彼の事が好きだよ」と語った。もう少し星野道夫について聞いてみたいと思ったところで、博物館に到着した。「ありがとうございます」と伝え、車を降りた。おじさんはアラスカ大学の教授だったのだろうか?星野道夫とは関わりがあったのだろうか?そんなことが気になったまま、別れてしまった。

送信者 ドロップ ボックス

博物館に着くと入口の横でアザラシの氷彫刻を作っていた。氷の彫刻の真後ろに夕日が辺り彫刻はオレンジ色に色づいていた。そして、夕日を眺めていたら夕焼け空に飛行機が飛んでいた。着陸態勢に入って低いところを飛んでいたから遠くに見える山々と夕焼け空と飛行機がとても接近して見えた。切り取られた絵はがきのような光景だった。

送信者 ALASKA 2009

博物館の中はネイティブの文化、自然、動物に関する展示があった。海岸エスキモーの漁で使われていた船やその時に着用していた服などは興味深かった。エスキモーやインディアンが着ていた服のデザインにはワタリガラスやキツネなどの刺繍がされており、彼らがどの動物を大切にしてきたかが伝わってきた。また、バイソンやホッキョクグマの剥製なども迫力があり、こんな動物がアラスカには息づいているんだと感じた。

送信者 ドロップ ボックス

そして、星野道夫の写真が目に飛び込んできた時、体中に寒イボができた。自分が星野さんが住んだアラスカについに来たんだと実感したのと、星野さんはこの大学で学び、みんなから愛されていたんだろうなと感じたからだ。星野道夫の紹介と数点の写真が展示されていた。どの写真も動物の命とアラスカの自然を感じられるすばらしい作品だった。半ば放心状態で写真の前に立っていた。しばらくして、写真の前を離れミュージアムショップへ。手紙を書くために星野道夫の絵はがきを購入した。

送信者 ドロップ ボックス

帰りはバスで宿に戻った。夕食を簡単に済ませ明日の朝どうしようかと思っていた。というのも、明日の早朝にセスナに乗らなければならず、空港へ行く必要がある。ただ、バスが無いのでタクシーを呼ばないといけないかなと思っていたのだ。すると同じ宿に泊まっていたおっちゃんが空港まで連れて行ってくれるという。なんとラッキーなことだろう。明日の予定が決まりぐっすりと眠りについた。

送信者 ALASKA 2009


アラスカ旅日記の続きはコチラ「アラスカ物語8 北極圏へ。」

購入記録 冬用登山靴とアイゼンとスノーシュー、ピッケル

購入記録

◆冬用登山靴
僕の足は幅が広い。日本人の足は幅広が多いらしいのだが、その典型だ。外国メーカーの靴は幅が狭いから、選択肢から外れる。いつもお世話になるさかいやスポーツで履いてみて良さそうだった靴がモンベルのアルパインクルーザー3000とSirio712の二つ。どちらも日本人の足形に合わせた作りになっている。この二つの違いは薄綿保温素材シンサレートが入っているか、デュラサーモが入っているかの違い。シンサレートの方が暖かいようだ。

どちらでも良かったのだが、より自分の足にフィットしてより暖かいモンベルのアルパインクルーザー3000(26.5cm)を購入した。モンベル製品はポイントが2倍らしく、5000円弱のポイントがついたラッキー。お値段は49,800円。

3,000m級の冬期登山に対応するアルパインクルーザーの最高峰モデルです。アッパーには、「SuperFabric(スーパーファブリック)」を使用し、さらに部分的な補強として 2.8mm厚のフルグレインレザーの裏出し革を使用。裏地には柔軟なカーフ(仔羊革)を使用して優れたフィット感を実現しています。薄綿保温素材シンサレート™を封入し、保温性も確保しました。左右方向への剛性を高めたアッパー構造や高強度シャンクなど、重い荷物を背負った際の安定感を重視した設計ですが、足首部分の前後への屈曲性を高めるアナトミカル・デザインが軽量さとあいまって快適な足運びを実現しています。ソールは雪がつまりにくく低温下でも硬化しにくいビブラムムラッツを採用。ワンタッチアイゼンの装着が可能です。
仕様

【重量】1.0kg(26.0cm・片足)
【カラー】ブルーリッジ(BLRI)

https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1129239

◆アイゼン

こちらもさかいやスポーツ。上記のアルパインクルーザー3000にマッチしたアイゼンかつ縦走用を勧めてもらった。ブラックダイヤモンドとグリベルは歩行しやすさを追求して作られたモデルのようだ。ワンタッチ式かバンド式かで悩んだ。ワンタッチは簡単だが靴との相性が悪いと外れる事もあると聞いていた。しかし、アルパインクルーザー3000はコバもしっかりしており、ワンタッチでもしっかりと固定された。ワンタッチと言っても後ろだけなので、外れるリスクはほとんど無いそうだ。そこでよりしっかりと固定されるワンタッチ式を選んだ。

あとはグリベルとブラックダイヤモンドのどちらか。ブラックダイヤモンドは歯がアルミだった。グリベルはクロモリ。どちらも大差がないようだ。重量も値段もほとんど同じ。悩む。結局少しだけ軽くて、少しだけ安いグリベルにした。

エアーテック ニューマチック
エアーテックは、通常の歩行時には10本、トラバース時には12本の爪がきくよう、セカンドポイント後方に、小さく、幅広な第三の爪がつけられています。すべての爪は、氷や岩場での使用を考慮し、短めにデザインされています。また、軽量で、コンパクトに収納できます。フロント部は、甲高のブーツでも対応可能なプラスチックハーネス。
従来のアンチスノープレートに加え、ブリッジ部分にも雪がつかないアコーディオンアンチボッドを標準装備しています。
アンチスノープレート・アコーディオン付き
サイズ:35~46(ヨーロッパサイズ)
重量:1,000g
メーカー希望小売価格 ¥17,850

◆スノーシュー

スノーシュー(西洋かんじき)を買うか和かんじき(わかん)を買うかで悩む。スノーシューは浮力が大きいので、雪深いところでも楽に歩ける。一方でかさばって重い。わかんは浮力は大きくないが、コンパクトで軽い。持ち歩く事を考えてわかんにしようと思っていたら、モンベルからスノーポンというスノーシューが出ている事を知った。これはスノーシューなのだが、足を固定する部分が外せてアイゼン(クランポン)としても使えると言う。おお、便利だ。さらにアイゼンが外れるので、スノーシューを重ねて持ち運べるためかさばらない。さらにさらに、12本爪のアイゼンが必要ない場所であれば、このスノーポンだけで6本爪アイゼンの役割とスノーシューの役割を果たしてくれる。

SとMサイズがあって、男用であるMサイズを購入。こちらは新宿のエルブレスで1000円分の割引券を使って買った。18,000円。

深雪やアイスバーンなど雪面の状況に応じて、スノーシューとクランポンとの使い分けができる分離式のスノーシューです。装着は3カ所のラチェットバックルで簡単に固定でき、一般的な登山靴からスノーブーツまで幅広く対応します。
クランポンは、熱処理を施した非常に硬いステンレス製で耐久性に優れています。バインディング底面のアンチスノープレートは雪の付着を防ぎ、湿雪の多い日本のフィールドに適した仕様。携行時にはバインディングを取り外してフレームを重ねると非常にコンパクトになります。これまでにない新しい発想のスノーシューです。
仕様

【素材】●フレーム:6063アルミ合金 ●クランポン:ステンレス
●デッキ:1100デニール・ポリエステル・ダック(PVCコート)
【重量】1.53Kg(ペア)
【カラー】カラーなし
【サイズ】長さ59cm
【適合重量】43~78kg

https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1129607

2010/02/11にアイゼンとスノーシューを購入

ピッケルは2010/02/28に購入

GRIVEL グリベル ピッケル・ネパールSAプラス  11,340円 (税込)
さかいやスポーツにて

冬山の縦走で使うピッケルとして選んだ。ずっと手に持って歩くものなので、そんなに重くないもの。かつシャフトが少しカーブしている方が雪に深く刺さって使いやすいということでカーブしたもの。ということで店員さんと相談して選んだもの。ピッケルバンドと石突(いしづき)プロテクター、そしてヘッドカバーもセットになっていたので、追加で買う必要も無かった。

僕の背丈に合うサイズは、58センチ。手をブラーンと下にしてピッケルを持つ。ピッケルが足のくるぶしまでくるのがちょうど良いサイズ。

シャフトの弛やかなSAカーブは良い角度で雪面に刺さり支持力が強くなる。
この場合ピックの方向は、登りは前方へ、下りは後方へ向けてヘッドを握ります。
ヘッドのアッズブレードは溶接付け。
●サイズ/シャフト長 58cm
●重量/510g(66cm)

購入記録 テントと寝袋