「何食べたい?」と聞かれ「なんでもいい」と答える。
母親に良く聞かれた質問に、こんな風によく答えていた。
食べたいものがない。それは栄養が満たされている証し。そんな会話を自分でもするし、周りでも良く聞く時代。
走ったあとは塩からいもの食べたい。疲れていたら甘いものが食べたい。人間は足りていない栄養素があれば、それを食べたくなるという仕組みになっている。「何でもいい」と言えるのは、満たされているからこそ言える言葉で、そんな環境に感謝しなければならない。「何でもいい」と言えることは、いかに自分が幸せでありがたい環境にいるかということ。ついつい、その環境のありがたさを見過ごしてしまうが、とってもありがたいこと。
逆に、食べたいものがない満たされてしまった時代ともいえる。これだけ満たされて感謝の気持も抱いていないと、感覚が鈍ってくる。肉体の感覚も、心の感覚も。そうなってしまうと、とても寂しいことのように思う。僕は何かを食べたいと思えるような日々を送りたい。何か食べたいと言う欲求がうまれ、それを食べられる。そんな幸せを味わいながら、暮らしたい。
水泳の後に焼き肉を食べて感じた、ささやかなこと。
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