星の王子さま サンテグジュペリ/池澤夏樹訳

星の王子様は英語版を持っていて、途中まで読んだことがあった。
すごく面白いと思わなかったし、英語なので読むのも難儀だから途中でやめた。

だけれども、以前から、星の王子さまは大人が読んでも面白いと聞いていたし、有名な本なので一度読みたいとは思っていた。
先日、「荒野へ」という本を買いに行った時、すぐ横に「星の王子さま サンテグジュペリ/池澤夏樹訳」があった。
訳が池澤夏樹と書いてあったので、読もうという気になった。
彼の文章が好きだし、読みやすいから。

それで、さっそく読んでみた。
最高に好きになったという訳ではないが、話の中に出てくる物事の捉え方には共感する部分が多い。

「夜、星を見てほしい。ぼくの星はとっても小さいから、どこを探せばいいか指さしては教えられない。その方がいいんだ。ぼくの星はたくさんの星の中に混じっている。だから、きみはどの星のことも好きになる。・・・・・・ぜんぶの星がきみの友だちになる。ぼくはきみに贈り物をあげたい・・・・・・」

後半に出てくる一節だけど、この捉え方も好きだ。
この一節を読んで、星野さんがエッセイで書いているものの見方と共通する気がした。

そして、こんな歌を思い出した。
北野武作詞 玉置浩二作曲「嘲笑」

星を見るのが好きだ
夜空を見て 考えるのが
何より楽しい
百年前の人
千年前の人
一万年前の人
百万年前の人
いろんな人が見た星と
ぼくらが今見る星と
ほとんど変わりがない
それがうれしい

君といるのが好きだ
星について 考えるのが
何より楽しい
星も笑ったあの時
悲しくって星がにじんだ
あの日 あの頃
ぼくらが昔見た星と
ぼくらが今見る星と
なんにも変わりがない
それがうれしい

この本は定期的に読みたいと思う。
定期的といっても、10年ごとにとか。
今から10年後、次は20年後、その次は30年後。
その時、この本をどのように捉えるか。
自分の考えが変わったのか、価値観は今と基本的に同じなのか。

大事なことは目では見えないからね。


(四万十川の土手に昇る月@高知 中村)

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