日別アーカイブ: 2015/8/6 木曜日

お金の流れを可視化する

街を歩いていて、怪しげな募金活動をしている人がいた。これって、募金のお金を自分のポケットに入れてるんじゃないかな。そう思えてしまう。もちろん、そうじゃないかもしれないし、俺の失礼でうがった見方だけなのだが。

それをきっかけに、証明できる方法ないかなと思ってみると、もしお金にチップをつけて追跡できたら、それが判明するんだろうなと思う。まあ、当たり前だ。でも、今の時代はお金がコインとか紙じゃないことのほうが多い。データなので、そのデータの動きもすべて可視化できたらすごいことだ。

もし、世界中で受け渡しされるお金が、誰から誰に、いつ、いくら支払われたか。その通貨は何だったか、外貨と両替の場合の為替レートはいくらか、そのお金は現金かポイントかビットコインか、そんなことがすべてデータとしてある。超膨大なデータ量だが、それがあれば、世界の大きな流れが瞬時に把握できる。

経済活動の結晶でもあるし、人間の行動の結晶でもある。そのデータから何がわかるか想像もつかないぐらいで、だからこそ面白そう。

そもそもお金は価値を示す指標としてのメディア(媒体)なわけだし、世界中にいろいろな国の通貨があり、最近はポイントという企業が発行する通貨もあるわけだし、ビットコインのようなものも生まれている。

今回のギリシャ危機で、自国通貨を持っていたほうが経済政策がしやすいということが言われたが、まあそりゃそうだろうと思う。国家なりがお金をコントローラブルなほうが、ハンドリングがし易いのだから。

ただ一方で、インターネットが世界を変えた。世界がつながった。どんな情報でも知ることができるようになり、世界はいわゆるフラット化した。プログラム(コード)というもので、世界中の人が仕組みを生み出すことができ、それを広めることができる社会になった。

こんな社会だと、国境、国という単位、政治影響範囲ってなんだろうなーと思う。そういった未来社会になった時に、お金ってどういう役割になって、どんな姿をしているのだろうか。例えば、10年後とか。30年後とか。50年後とか。テクノロジーをベースとして新たなサービスや仕組みが生まれ、それを使う人間の生活スタイルがかわり、国の姿や法律もお金の姿も変わっていく。

まあ、長く続いてきたものは、それなりに本質的な価値があって、すぐにはなくならない気がするが、もしお金の流れがすべて可視化できるようになったのであれば、究極的にはつけで払って死ぬときに精算するとか、先物取り引きが超発展するとか、お金って実は価値がないんじゃないってことになるとか、今まで価値がつかなかったアートや個人の思い出の品にも価格がつくとか、究極の一物一価の法則が成立するとかetc ちょっといろいろ調べたり、真剣に考えて、友達と議論したら面白そうなネタだなと。

送信者 パプアニューギニア2011

知るということが人を変える世界を変える
http://teratown.com/blog/2015/05/14/知るということが人を変える世界を変える/