日別アーカイブ: 2012/6/23 土曜日

さよならと、大きく手を振る

さよならと、大きく手を振る。
別れが名残惜しいときほど、自然と大きく手を振る。

From 小笠原

それは、あまりにも当たり前で、俺もするし、そんな光景もたまに見る。
当たり前過ぎて、なぜ大きく手を振るかなんて気に留めたこともなかったけれど、先日の沖縄でふと気になった。

辿り着いた結論はいたってシンプルで、
別れるときに、どんどん距離が離れても、自分のことが見えるようになんだろうな。
それは送る側も最後まで自分が見るように、送られる側も最後の一瞬まで自分が見えるように。

送る側も送られる側も同じ。
人間のそんな気持ちが、さよならと大きく手を振る動きを自然と生み出したんだろう。

おそらく、人間が自分の体を一番大きく見せれる動作が大きく手を振る動作なんだろう。

そう思うと、ヘルプのSOS も同じ。
これも自然とSOSの時は両手を大きく振っている。
誰に教えてもらった訳でもなく、両手を大きく振って助けを求める。
本能から生まれる動き。自分の存在を知らせる最大限の行為。

そんな事を考えていると、さよならは、それだけ寂しさを内包したことなんだなと感じる。
最後の一瞬まで見届けたい、見届けて欲しいという。

From Drop Box