月別アーカイブ: 2012年7月

高度順応をしに再び北岳へ

何年か前に、2泊3日でゆっくりと北岳~間ノ岳を歩いたことがある。
とても景色が良く楽しかった思い出が残っている。

そんな北岳~間ノ岳へ1泊2日で。
金曜日は富士登山競争で、土日しか使えない。
この日程で、標高が高い山、かつ高い所でテントで寝れる場所を探した。
なぜ標高が高い場所で寝たいかと言えば、高い場所で寝ることが高度順応にとって非常に重要だから。
起きている時に高い場所にいるよりも、寝ることによって高地により順応できる。
夏のモンブラン&UTMBのために、高度順応が必須なのだ。

ということで、アクセス便利な南アルプス。
行ったことのない山に行きたい性格なので、仙丈ヶ岳を狙ったが頂上近くの小屋はテントNG。
そこで、再び北岳に行くことにした。
ここは標高3000メートルぐらいにテントを張れるのだ。

そこで北岳へ行くことに。
せっかくなら間ノ岳へも行きたい。
しかし、時間が足りないかなと思ったら、土曜は朝4時29分阿佐ヶ谷発の電車に乗れば、6時43分に甲府着。
7時発の広河原行きのバスに乗れるのだ。
すると、1日目に北岳山荘まで行くことができ、翌朝に間ノ岳へトレランでピストンして、広河原まで下山。
そんなコースだと夕方に阿佐ヶ谷に戻り、テントを干したり、洗濯ができるのだ。

ということで、土曜の朝は真っ暗な中、目を覚まし電車でGO!
高尾と大月で乗り換えて、甲府へ。
ほとんど寝ていたので、一瞬で到着した感じ。

バスは朝早いこともあって、それほど混雑していなかった。
中央線沿いに住んでいる人しか、このバスに乗れないはず。

バスに揺られること2時間。
よく訪れている広河原に到着。
まだ9時なのだ。
トイレに行ったり、準備をして出発。

From 北岳間ノ岳2012

急な登りが続く。
こんな登りがキツかったという記憶がなかったので、びっくり。
しかし、地図を見ればキツそうだった笑
まあ、ゆっくり歩を進めながら登っていく。

From 北岳間ノ岳2012

久しぶりにトレランではなく、テントや食料、水をたくさん背負っての登山だから余計に足取りが重かったのかもしれない。
とはいいつつ、時計を見るとコースタイムの3分の2ぐらいのスピードで登っており、前回北岳に来た時とほとんど同じだった。

From 北岳間ノ岳2012

今回の山も快晴に恵まれたのは良かったが、暑い熱い。
1カ所だけある沢で、水浴びをしてスッキリ!

From 北岳間ノ岳2012

登る、登る、ひたすら登る。
北岳は日本で2番目に高い山だけあって、なかなかハードだ。
ただ、鮮やかな花たちが、気持を朗らかにしてくれる。
今年は、花のピークが少し遅いらしく、ちょうど花のピークだった。

From 北岳間ノ岳2012
From 北岳間ノ岳2012

登っている途中、下山者とすれ違う。
けっこうなスピードで下る軽装の人たちだなと思ったら、知り合いの佐藤さん。
昨日は富士登山競争にでて、そのまま北岳に走りに来たとか。
実は、高水山を走っているときも偶然すれ違ったことがあり、山での遭遇率が高い方だ笑

From 北岳間ノ岳2012

そして、4時間ほどで北岳肩の小屋に到着。
まだ13時30分ということもあり、テントが少なかった。
好きな所にテントを張れたけれど、ここはもう少し踏ん張って、北岳山荘まで向かうことに。

From 北岳間ノ岳2012

40分ほどで北岳の頂上に。
1時間ほどで北岳山荘に到着。
15時10分ぐらいで、少し遅いかと思ったが、まだテント場は空いていた。
けっこういい場所(以前にテントを張ったとなりの隣w)があったので、速攻でそこに決めた。

From 北岳間ノ岳2012
From 北岳間ノ岳2012

テントを張り、散歩をして飯を食う。
残念なことにガスっていて、富士山は見れなかった。
今回はインスタントのトマト煮込みに早く湯でれるマカロニを突っ込んでみた。
ちょっと、水分がなくなってしまったので、次回はスープ多めにしないとな。
サンマの缶詰とかもつまみつつ、腹一杯。
やっぱり、山の飯はうまい。

From 北岳間ノ岳2012

6時過ぎて、夕日を見に散歩してみたが、下からガスが上がって来ており、夕焼けどころではなかった。
しかし、夕日を待ちながら小学生ぐらいの子どもと父親が座りながら語り合っていた。
さいわいに、風もなく、雨もふらなかったのはありがたかった。

From 北岳間ノ岳2012

歯を磨いて寝た。
夜は曇っていて、星は見えず。
昼間は快晴だったので、夕日や星空を期待したが残念。
まあ、雨が降らなくて青空に出会えただけで充分満足。

夜、寝ていると何やらフラッシュのように明りが差し込んで来た。
何度も何度も一瞬発光する。
何かと思ったら、遠くで稲妻が走っていた。
遠かったようで、ゴロゴロという音はほとんど聞こえなかった。

4時過ぎに、テント場がざわついてくる。
いつも、テントの住人は朝が早い。
目覚ましはいつもかけなくても、ザワツキで自然と目が覚めて、日の出の時間に間に合う。
怠け者なので、テントの入り口を日の出の方向にしてあるので、テントの中から外を覗きながらご来光を待つ。

From 北岳間ノ岳2012

それと同時に、かぼちゃスープに残りのマカロニをいれ、黒パンと一緒に食べた。
最後にコーヒーも飲んで、1日のスタート。

From 北岳間ノ岳2012

テントをささっと片付けて、間ノ岳へトレランでピストン。
水、お菓子、地図、カメラ、貴重品のみを持ってトレランスタート。
標高が3000メートルぐらいあるので、走ったり、景色を眺めながら歩いたり、写真を撮ったり。
やはり、身軽だと飛ぶように進める。

From 北岳間ノ岳2012

間ノ岳まで1時間ちょいで到着!
この北岳山荘から間ノ岳までにコースは非常に長めが良く、走りやすい。
自分の中で、最高に好きな場所のひとつ。

From 北岳間ノ岳2012
From 北岳間ノ岳2012

遠くまで続く稜線がとってもかっこよく、これぞ山!という風景だ。
そして、今日は最高の青空だから、山が本当に映えた。
足下を見れば、白に黄色に、紫にと色とりどりの可憐な花。
やっぱり最高だ。

From 北岳間ノ岳2012

あとは、帰るのみ。
いったん北岳山荘まで戻り、バックパックを背負う。
重い。。。さらに、北岳に登り返し。。。
だが、行きよりも軽く、かつ体が重さになれているので、前日よりも楽だった。

From 北岳間ノ岳2012

北岳を経由して、北岳肩の小屋、白根御池小屋に。
白根御池小屋では、ソフトクリームを食べた。
うまー。たまんない。

From 北岳間ノ岳2012

そして、ちょっと下った所にある沢で頭と顔を洗う。
下山前にスッキリサッパリ。
ちょろちょろ歩いて下山。
12時45分のバスがあったので、それに合わせて下山。
12時40分ぐらいに広河原に着いたが、バスは満席。
立ち席しかないと言うので、13時40分のバスにして、荷物で順番をとっておいた。

From 北岳間ノ岳2012

あの山道を2時間も立って揺られるのは勘弁だ。
時間があるので川で水浴びをして、汗を流す。
雪解け水なので、とっても冷たくて気持よかった。
バス停に戻ると、出発の15分ぐらい前にバスが来て乗車。
18時には阿佐ヶ谷について、テントを干して、シュラフを干して、洗濯もできて大満足。

From 北岳間ノ岳2012

っと、忘れていたけれど、高度順応もバッチリなはず。
楽しめて、高度順応もできて、一石二鳥な北岳~間ノ岳登山だった。

◆スケジュール

4:29-05:13 阿佐ヶ谷発 高尾着 中央線(高尾行)
05:14-05:51 高尾発(東京)大月着 中央本線(大月行) 
05:54-06:43 大月発 甲府着 中央本線(東日本)(甲府行) 1890円

7時発 9時着 山梨交通バス 甲府発 広河原行き 2000円

09:20 広河原発 登山開始
11:00 沢で水浴び、水分補給
11:15 白根御池小屋
13:30 北岳肩の小屋
14:10 北岳山頂
15:10 北岳山荘

04:00 起床
05:00 朝食
06:10 北岳山荘出発
07:15 間ノ岳山頂
08:15 北岳山荘到着
09:30 北岳山頂
09:55 北岳肩の小屋 到着
11:10 白根御池小屋 到着
12:40 広河原 到着

12時45分のバスは満席で、13時40分のバスで甲府へ。
16時10分のかいじで阿佐ヶ谷に。
18時には阿佐ヶ谷に到着

辛抱の時間の積み重ねの富士登山競争

3年連続で富士登山競争を走って来た。
昨年は初めての頂上コースで、これを昨年のメインレースのひとつとしていた。
だから、この大会のために調整して、体をあわせにいっていた。

ただ、今年はメインがモンブラン。
そこで、この富士登山競争は高度順応を含めた調整。

とはいえ、なかなか辛い戦いになった。
最初のロード区間は昨年よりも遅く、5号目までもタイムは遅くなった。
そのため制限時間の足音が聞こえだし、時計と自分の過去のタイムを考えながら走り続けた。

完走できないかもと思ったときもあったが、制限時間10分前にギリギリゴール。
なんとか、することができた。

8号目辺りで、仲間が何人か応援してくれていてコーラを頂いたり、ハイタッチしたり。
ここで気持が切れ変わり、スピードアップした。

さらに、頂上では何人ものトレラン仲間に会い、お互いの完走を喜び合った。
このレースは制限時間が非常に厳しいので、ギリギリでゴールする人が多い。
そんな選手の中には、涙を浮かべる人もたくさんいた。

俺も、辛抱する時間が長かったので、ゴールしたときはうれしかった。
高度順応も上手くいっていて、モンブランに向けてはいい感じに仕上げていける気がしている。

ちなみに、今回はザックは背負わずウエストバックにペットボトルを突っ込んで走りました。

From sports

第65回富士登山競走
開催日:2012年07月27日
開催地:山梨県富士吉田市
ナンバー: 2483
種目: 山頂コース男子

測定ポイント スプリット ラップ 通過時刻
馬返し 01:10:39 08:10:39
五合目通過 02:12:21 1:01:42 09:12:21
八合目通過 03:48:25 1:36:04 10:48:25
Finish 04:19:30 0:31:05 11:19:30

マンネリ化したところで、いかに姿勢を正すか

人生も時間が経ち、マンネリ化して、忘れかけた時に体勢をいかに整えるか。

仕事でも、似た仕事をしているとついついルーチンワークにしてしまうことがある、
ルーチンになることによって、効率化する面もあるが、往々にしてクオリティは下がりつまらなくなる。

水泳でも、マラソンでも、長い時間走っていると、姿勢が悪くなる。
疲れて、だらだらしてしまう。
すると、余計に疲れるし、効率が悪い。
でも、そのままダラダラってことが多い。

そんな時に、一瞬姿勢を正すだけで、まったく世界は変わる。
疲労も、気持も前向きになる。

そう、時間が経った時に、いかに姿勢を正すか。
それを忘れないか。

惰性でダラダラ、慣性に身を任せてしまうと、姿勢を正すことを忘れてしまう。
ちょっと思い出しても、姿勢を正すことがめんどくさくて、そのままダラダラしてしまうことが多い。

仕組みととして、時間が経った時に定期的に姿勢を正すことを思い出す仕組みを自ら作っておくと、いいんだな。
何かを始める前や、始めた時に、その仕組みをあらかじめ組み込んでおくと、とってもイケテルと思う。

人生も、仕事も、運動も、望む将来に向けて、ダラダラしないように、姿勢を定期的に正す。
これが重要なんだよな。

From 2011photo

UTMB対策講座 第2回

前回のUTMB対策講座は岩佐さんに行ってもらった。

第2回の今回は朝倉さんご夫婦に対策についてうかがった。
今回もエディさんにアレンジしてもらい、ありがとうございました!

心折れ部でUTMB/CCCに行く8人はみんな集まった感じ。
直前になっていることもあり自分たちの意識も高まっているので、とても参考になった。
かなり具体的で、イメージがわいて来て、ワクワクが止まらない。

今回、新たに学んだことをメモ

◆UTMB対策 ウェア

・想定しているよりも寒い。マイナス5度とか。雪も降ったり、雨も。
 35時間以上の人は上下の雨具を着ていないと辛い場所も。
 さらに、手袋も2重でゴアじゃないと厳しい。

・帽子は耳もかぶさるニット帽が必須!
 バラクラバも必要&ニット帽子
 バフもあると良い

・逆に暑い場所もあり、脱ぎ着がしやすくないと体温調節に困る。

・小さいカラビナをザックにつけていると便利

・ストックはフロントにつける。ヘアバンドと留め具で自作する。

・薄いタオルもあると便利

・ザックの後ろに日本国旗をつける。
 外国の人が声かけてくれたり、日本人同士も見つけて声をかけてもらえる。

◆UTMB対策 エイド&食料

・エイドでは炭酸水や硬水を取らないで、日本と同様の軟水を取る。
・エイドにはお湯、熱湯、水がある。

・新品のジップロックを持っていき、そこにオレンジなどをエイドでもらって入れると便利。 

・チーズは消化に悪い物もあるので気をつける。

・胃薬、正露丸などもあると良い

◆UTMB対策 その他

・制限時間が結構厳しい。前半31kコンタミーヌまではキロ5分ぐらいのイメージで走らないと関門にひっかかる。
 外国人さんは、下りが遅く渋滞するので特に。
 スタートの1時間前ぐらいから並び、前の方のポジションをとる。

・ザックの中に入れる物はビニル袋で個別にパッキング。
 雨のときの濡れ対策

・トレイルで寝たら失格。寝るのはエイドステーションのみ。

・クールマイヨールからシャンペまで14時間。
 シャンペからゴールのシャモにまで14時間を見ておけば、歩いてもなんとかゴールできる。

◆現地滞在のノウハウ

・スネルスポーツの地下でジェル買える

・ゴルフ場の奥にキャンプ場あり

・スーパーUで水を買う1.5Lを6本とか買っておかないと売り切れる。軟水を買う
 食料も買っておく必要あり。

・スーパーUでマップをもらえる。

・観光局インフォメーションのベルナデットさんは日本語OK

・スネルスポーツ、アルププランニングも日本人がいる。

・モンタベール行きの電車で氷河に行ける

・ミディ行きのゴンドラは激しく混むので朝7時にいかないとNG。
 ここで高所順応できる。3800m。
 寒いので手袋、ニット帽は必須

・ブレバン行きのゴンドラに乗っていくろ、モンブランが見える。

・「さつき」日本料理やあり。

・ユースホステルは個室なのに安い。あとアパートのレンタル。AirBnB。カウチサーフィンなど。

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日常のような非日常

金曜日の夜から出て、富士山トレラン。
しかし、雨と雷で馬返しから6合目で断念。

長野県大滝村へ行き、おんたけウルトラ100キロを走る。
そして、翌朝は御嶽山の登山。

東京に戻り、引っ越したばかりのビストロ前田でごちそうに。

そんな日常のような非日常の4日間の写真。

富士山からおんたけをご一緒させてもらった岡野さん、
キング、ケイイチさんのボランティアサポート、
御嶽山登山をご一緒させてもらった、かおちんさん、ロッシさんなどなど、
レース中に励まし合った心折れ部の仲間、
帰りの特急あずさのデッキで一緒に揺られた関さんw、
その他、現地でお会いしたトレラン仲間のみなさん、ありがとうございました。

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雨の富士山

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登山道は滝のよう。でも、雨がやんだらすぐに乾いたトレイルに。

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連れて行ってもらった岡野さん。

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受付会場の松原スポーツセンター。ここはゴールでもある。

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青空は一瞬。

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100マイルスタート!

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朝の訪れ

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天空の城

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どこも砂利道ばかり

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キングとケイイチさんのゴールでのお出迎え、うれしかった

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無事にゴール。

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びしょ濡れの服をとりあえず干す

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御嶽山へ。みんなタフだなー

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100キロだけど、まだまだ。

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時おり青空が。

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御嶽山の頂上はガス。。。残念

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3000メートルを越える山はやっぱり景色が違う

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麓に戻ると、もうそこは真夏

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木曽福島駅近くの八沢川で水遊び

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つめてー、気持いい!

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八沢川沿いのくるまや本店でそば。川が横を流れ涼しげでよかった。

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とろろそばと天かすのそばを2杯完食。天かすそばが甘めの汁でうまかった。

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東京の電車から見る西の空は、梅雨がやっと終わり、夏の始まりをそっと伝えてくれた。

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ビストロ前田の男料理がちょっとおしゃれ度アップ