日別アーカイブ: 2011/11/19 土曜日

coyoteと風の旅人の休刊と、紙と電子メディアに載る情報

僕が一番たくさん持っている雑誌はCOYOTEだ。
その次は風の旅人。

coyoteは僕の好きな星野道夫さん、植村直己さん、池澤夏樹さん、柴田元幸さんがよく出てくる。
風の旅人には水越武さん、野町和嘉さん、養老孟司さんや茂木健一郎さんも書いていたこともある。

今年の始めにcoyoteが休刊になることを知った。
そして、つい先日に風の旅人が休刊になることを知った。

coyoteに関して言えば、coyoteの新井さんがやっていたクリエイティブライティングにも通っていたし、とても愛着があった。
一番好きな雑誌だった。

新聞とウェブでは掲載されるニュースの種類が異なる様に、紙と電子書籍だと載る情報が少し違うんだよな。
そのあたりを埋める方法とかメディアって何なんだろう。
今までこれらに載っていた記事は一般的にはニーズも少ないし、消えるだけなのかな?

じゃあ、そもそも今まではなぜ成り立っていたのか?

・昔は広告の出稿がそれなりにあった
 →紙の場合は広告効果が見えずらく、広告出稿側も何となく広告を出していた。
  しかし、ネットの広告は効果が分かりやすいので、そっちに広告費が流れ雑誌が大変に。

・なんだかんだ売れていた。
 →コンテンツのニーズがどこまであったかは別にして、昔の方が売れていた。
 →読まなくても、置いておくだけでおしゃれというニーズ。
 →病院や銀行の待合室に。
 →スマホに金をかけるようになり、本を買わなくなった。
 
・本屋まわりの接触減少
 →本屋に行かなくなった。
  本屋が少なくなった。
  本屋が入荷しなくなった。

・雑誌を作る人はビジョンというかコンセプチュアルというか、伝えたいメッセージが強く情熱で作っていた
 →実は一般的なニーズはない情報だったが、情熱のある人がなんとか発行していた
 →情熱のある作り手の高齢化
 →若い世代はネット育ち。雑誌を作っていて育ったコンセプチュアルな感じがない人が多い。
  コンセプチュアルな世代は年をとり、やるエネルギーが少なくなり休刊

紙でも違った形態とか、ウェブサイトでもいいし、電子書籍でも何でもいいんだけど、これらの雑誌に載っていたようなコンテンツが成り立つメディアってないのかな?
ビジネスとして成り立たないのかな?
ビジネスとして成り立たないとなると、企業のCSRで出すとか、美術館が出すとかなのかな?

紙に載っていたような情報を得ることが出来なくなってしまい、その情報の元となっていた物や人、考え、文化、スポーツ、祭り、旅もだんだんと衰退して行くのだろうか。

送信者 小笠原