日別アーカイブ: 2011/11/5 土曜日

もうひとつの富士山は最後まで不確かな存在だった。

土日とも空いていたので、テントでも持って山でゆっくりして来ようかと思った。けれど天気予報を見ると土曜の夜中から雨。
そこで、土曜日にトレランでも行くことにした。当分はレースも入れてないので、行ったことのない山へファンラン。

奥多摩方面はよく行くので、秩父方面に。
西武新宿線の鷺ノ宮駅も歩いていけるので、今回は秩父へも1時間ちょっとで到着する。ただ、乗り換えが多いことだけがネックだ。

今日は日和田山、物見山、そして富士山をターゲットにした。
最寄り駅は高麗駅。高麗駅はなんだかんだ1年に1度ぐらいは来ている気がする。ロゲイニングだったり、河原でキャンプだったり。

今回のトレランでは、コンタクトレンズでも問題ないかを試すと言う実験付き。
運がいいことに、トレランレースでは雨に降られたことがない。
ただ、雨が降るとメガネに水滴が着いて視界が悪くなる。コンタクトレンズよりもメガネが好きだから、メガネの雨対策を調べたり考えたがいい方法がなかったので、コンタクトレンズを雨対策にすることにした。コンタクトレンズで山を走るとどんな事が起きるかの実験に出かけた。

結論から言うと、ほぼ問題ない。ただ、メガネのときよりも汗が額からよく垂れてくる気がした。それと、目の焦点が合うのに時間がかかることがあった。遠くを見てすぐ足下を見るとピントが合うまでにメガネよりも時間がかかった。あと若干だが世界が広く、大きく見える。ただ、これはすぐに慣れた。まあ、どれもメガネに水滴が着いたときよりも大変な問題ではない。前半で慣れれば全てOKな感じだった。

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さて、高麗駅を降りて、巾着田方面に。巾着田と日和田山に別れる所にセブンイレブンがある。ここで、食べ物を購入。今日は魚肉ソーセージを持っていくことに。

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道路からトレイルへと入る。とても整備された登山口だった。東屋もあり、のんびりしている人もちらほら。そのまま走っていくと鳥居があり、男坂と女坂に別れる。今回は男坂をチョイス。男坂は岩場の急登で女坂は緩やからしい。

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男坂は急な岩場で、ガシガシ登っていくと心拍数が一気に上がっていった。でも、すぐに神社に到着。ここからは町の眺めがいい。小学生ぐらいのハイキングが来ていたので、人で溢れかえっていた。すぐに日和田山頂上へと走る。ここにもハイカーがたくさんで、シートを敷いてランチを食べていた。

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そのまま物見山へと向かう。いったん道路に降りてトレイルへ。芝生の空が開けたスペースがあった。車も入って来れない所で、流れ星の日なんかにココにテントを張って眺めていたら幸せだろう。さらに、道路沿いにはトイレと茶屋(売店もある)も。なんだか、トレランで来るよりもあんまり山をやってない友達とハイキングに来るのが楽しい山だと気づき始める。すぐに物見山の山頂に。

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ただ、ここからが大変だった。何て言ったって、富士山なんだから(笑)
そもそも今日のメインディッシュは富士山だった。マップを見た時に富士山とあるのだ。秩父に富士山。それも220メートル。その名前だけに惹かれて向かったのだ.

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余裕だろうと思ったら、あまりにもマイナーらしく辿り着くのに苦労した。物見山から宿谷の滝を回って行けば、富士山まで道があった。しかし、登山マップではダイレクトな道が点線(難路)になっていたが、行けそうだったので進むことに。最初は幅の広いトレイルで、いったん道路に出た。そこから、さらに山に入って行く。難路ということで誰もいないし、しばらくの間は誰も通ってない感じだった。木々は倒れ、クモの巣だらけ、さらに人が歩かないので道も分かりづらくなっていた。

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とりあえず100メートル以上マップでは下ることになっていたので、ガシガシと下って行く。雲の巣ばかりなので、木の棒でクモの巣をかき乱しながら。けっこうな急坂だった。できるだけ道っぽい所を見つけて進んで行く。が、水の音が聞こえはじめた。いったん下りきった谷の所に小川が流れていた。マップには川がない。うーん、やっぱりコースミスして違う所に来てしまったのだろうか。

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小さな川を乗り越えて、そこから先に行こうと考えたが全く道がない。台風なんかもあって木々が倒れまくっている。川を渡って山を登って越えようかとも考えたが、現在地が自分の認識と違っているかもしれないので、引き返すことにした。急な斜面を登って行く。なかなかタフだ。無事に来た道を戻り、物見山に。

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物見山から少し行くと、宿谷の滝へと右へ曲がる。メインの登山道を勢い良く走っていると見逃しそうなほどな場所だった。そこから山道を下って行き、道路に出てすぐにトレイルへ。まったく人は居ないのだが、とても走りやすく良いトレイルでワクワク。さらに、トレイルの横を綺麗な川が流れている。最高に気持がいい。

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汗でびしょびしょだったので、顔を洗ってさっぱり。すると突然公園に出た。ビックリ。宿谷の滝公園らしい。こんな場所に立派な公園。静かにキャンプするには最高だ。綺麗な川もあるし、平らな芝生もあるし、東屋もある。今度はテントを持って友達と来たい。公園を過ぎるとすぐに、宿谷の滝があった。勢い良く水が落ちて来ていた。水辺というのは気持がいいもんだ。このまま続くのかと思ったら、道路に出た。

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ギョギョ。マップを見ると確かに道路に出ている。しばらく道路を走って右にそれて富士山に行くみたいだ。しばらく道路を走り、道路が二つに分かれたのでマップの通り南側(右側)にそれて行く。その後すぐに、また右折する。道があり山へと入る階段があったので、そこを登って行ったが、行き止まり。お墓が1つあるだけだった。先に道はなさそうだったし、1人でちょっと怖かったのですぐに引き返した。周辺に登山道を探すもない。

道路が二つに分かれた所で右にそれたが、もっと真っすぐ走ってから右にそれるべきだったのかと思い、戻って真っすぐ進む。しばらく行っても道は1本のママ。おかしい、また戻ってさっき右にそれた道を行く。どんどんいっても登山道に入る場所がない。で、また戻って、真っすぐ走るとゴルフ場に。ああ、マップ上でも先に行きすぎたと気づく。何度も往復して、そろそろ地図をしっかり見るかという気持ちになってきた。

やはり最初に右にそれたところで合っている。ただ、すぐに登山道に入ろうとしたが、もう少し先に登山道の入り口があるっぽい。マップの細かい情報を見て、慎重に進む。田んぼの横のただのあぜ道だったが、マップ上はここが富士山へと通じる道だと判断して入って行く。しばらく、行くと登山道っぽくなった。ビンゴ!ここまで来るのに、時間がかかった。富士山はやっぱり、遠い存在だ。もう1キロだ。

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トレイルを走って行く。一回右に曲がらないと行けない。そこが粕坂というポイントだ。走って行くと右にトレイルが!ここだ!と思ったが、そこに粕坂との表記はないので、不安だったが、右に。残り500メートル。突き当たりを左に50メートルぐらい登れば山頂のはず。しかし、突き当たりっぽいところはない。何度か行ったり来たりすると、左に登って行けそうな場所があり、赤い紐が着けてあった。ココだ!ついに。

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木々をかき分けながら登る。この辺りが富士山山頂だ!と思うのだが、三角点もないし、「富士山」という看板もありやしない。近くを走って看板がないか探したが、まったく見当たらない。しかし、地図上はこの辺りが富士山の頂上のはずなのだ。こんなに分かりづらい所にある山なので、誰も来ないし看板がないのだろうと思い、写真だけとって帰って来た。

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それにしても、富士山に着くまでに迷った。さらに、分かりづらくて道なのかどうなのか分からない所をかき分けて走った。さらに、結局もうひとつの富士山は不確かなままだった。久しぶりに地図の細かい情報まで読み取って山を楽しんだ。メジャーな山には人が多いけど、こういったマイナーな山はどんどん道も朽ち果てていき、いつの間にか誰も入らない山になっていくんだろうな。登山道で渋滞するような山がある一方で、誰も入らない裏山が日本中に増えていく。いろいろ考えさせられるなかなか興味深い1日だった。

高麗川ゴルフ場、鶴ヶ島ゴルフ場、高麗神社を経て、高麗駅へと戻った。

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最後に水、食料、ライト、ロングスパッツ、長袖、レインウェア、軍手は初めての山に1人でトレランに行く時は欠かせないなーとつくづく思った。そして、高麗駅の周辺にはセブンイレブンもあるし、おしゃれなカフェもあるし、日和田山から物見山、宿谷の滝のコースはハイキングにもってこいだとも思った。最後に、富士山という名前だけに惹かれて秩父の小さな山に行く人は日本中にあまりいないと言うことも勉強になったw