伊豆山稜線道トレイルラン

噂には聞いていた。
伊豆山稜線道は極上のトレイルだと。
何がいいのか。

それは、
富士山が眺められる。
駿河湾の海が目の前にある。
そして、背丈の低い笹の原が続き、山の連なりが見渡せる。

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これだけ聞くだけで走りたくてしかたがない。さらに、芝生の様に走りやすいトレイルが続くと言う。これは走らないわけにはいかない。ということで、念願かなって伊豆山稜線道へ行ってきた。個人で走りにいくトレイルは奥多摩や丹沢など東京から近い場所が多かった。だが、今回は伊豆半島。少しばかりとおいので朝5時半に起きて、家を出た。東京駅から新幹線に乗り三島へ。そこから伊豆箱根鉄道に乗り換え、修善寺駅へ。そこからバスに乗り、戸田峠まで。ここに到着したのは9時40分。あんなに早く出発したのに、いい時間だ。早速走り始める。噂通りの笹の原っぱだ。少しの登りを抜けると、見晴らしの良い世界が広がっていた。ただ、残念だったのは枕木が置いてあり、階段になっている部分が多かったこと。階段は非常に走りづらい。

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遠くまで続く道が見え、西側には海が広がっていた。なんとも気持がいい。今日が青空だったなら、どれだけ幸せなトレランなんだろうかと妄想だけ広がる。雲が晴れないかと、ひたすら願いながら走っていた。しかし、どんどん霧は濃くなるばかりで、晴れる様子などなかった。

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確かに気持のよいトレイルのはずなのに、視界を霧で遮られると喜びは半減する。5キロぐらい走って、達磨山を越えたところで引き返して帰ろうかと思った。なぜだか足も重かった。途中で気づいたのは、地面が芝生だから蹴り返しの力が吸収されてしまっていつもより走れないからと分かったのだけれど。そんなこともあって、本当に途中で帰るつもりだった。霧でこれから雨になるかもしれなかったし。でも、真っすぐに進んだ。こんな所まで来たし、また来るか分からないから走り切ろうと。

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SAVASピットインやアミノバイタルジェルなどを飲みつつ、走る。ハイドレーションにはいつもの様にMUSASHIリプレニッシュ。霧が出て、風も強く吹きはじめた。ただ、雨を降らすような感じではなかった。樹林帯の中を走る。もう、展望の良いトレイルはないのかなと思っていたら、上り坂を終えたところで、美しいトレイルが1本続いて見えた。これはたまらない。霧も少し晴れて、遠くまで見渡せる。さらにここからは下り坂なので、飛ぶ様に、子どもがはしゃぐ様に駆け抜けた。

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このトレイルを記録に残そうと、写真を撮っていた。しかし、メモリーがフルで過去の写真を消さないと行けない。歩きながら、削除していた。すると、右足が取られた。どんどん埋もれていく。とっさに下を見て、泥沼から右足を抜こうと左足を踏ん張ったら右足もズブズブ埋もれていく。。。がーん。伊豆山稜線道の30キロを通して、非常に路面の状態は良かったのに、たった2カ所だけあった泥沼に偶然にもハマってしまった。ショック。一瞬憂鬱な気分になるが、ここは自然の中。アスファルトを走っているわけじゃないので、こんなこともあるさ。さーて、怖いものがなくなったから、もっと想いっきり駆け抜けよう!

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天城峠のバス停からバスに乗る予定だったので、残りの距離と高低差と自分の状況を踏まえて、ペースを調整する。15時2分のバスに乗ると決めて、走りはじめた。後半の10キロはほぼアップダウンがない樹林帯のトレイルだった。走り続けられるトレイルで楽しい。一瞬コースを見失ってしまう。こんな時は場所がしっかり分かるところまで戻って再スタートするに限る。道標がある場所まで戻る。そして、再スタート。この辺りは展望が良いトレイルではないが、長距離を走れるトレイルは楽しいし、この30キロで様々なタイプのトレイルを味わえるのは非常に魅力的だ。

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天城峠まできたらバス停があると思ったら、そこからさらに下らねばならなかった。旧天城トンネルまでの道標があったので、今度こそバス停があると思ったら、さらにここから下った場所がバス停だと言う。かなり時間ギリギリになってしまったが、バスには何とか間に合った。

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バスに乗り、修善寺駅まで。途中の修善寺温泉入り口で下車して歩いて10分ぐらいの修善寺温泉街へ。筥湯(はこゆ)という外湯がなんと350円で入れる。檜作りの大きな浴槽を1人占めして、ゆっくりと体をほぐす。ああ、気持がいい。トレイルや山登りの後の温泉はどうしてこんなに気持がいいのだろうか。そばを食べて、東京へと戻った。

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この自然歩道は全長約43キロ、天城峠バス停から修善寺虹の里までつながっていますが、今回は戸田峠から天城道の駅をゴールとする約28キロ。走れるトレイルですが、のんびり静かな笹原広がる尾根と原生林の残る大自然を味わいつつの、トレイルトリップをお勧めします。

参考コースタイム(走った際のコースタイム)
5時間30分=戸田峠(30分) 達磨山(30分) 伽藍山(20分) 船原峠(20分) 棚場山(50分) 魂の山(40分)仁科峠(30分) 猫越峠(60分) 二本杉峠(35分) 滑沢渓谷(15分) 道の駅「天城越え」 ※各ポイントでの休息時間は含みません

◆行き
06:20 阿佐ケ谷 発 6:43 東京 着 2,190円 JR新幹線こだま633号 6:56東京 発 7:54 三島 着  500円 電車 – 伊豆箱根鉄道駿豆線 8:09  三島 発 8:46 修善寺 着
アクセス:中伊豆東海バス  [行き] 修善寺駅発・戸田峠行き(約30分) 9:10発→戸田峠着09:39

◆帰り
天城峠バス停発・修善寺駅行き(約40分)15:02発 修善寺温泉入り口で下車し、修善寺温泉街へ 温泉&修善寺駅前でそばを食べて、行きと逆ルートで東京へ戻る。

http://dia.tokaibus.jp/OrangeGuide/pc/table.do?pole=6&busstop=6001&kind=0

◆たちより湯
修善寺温泉 筥湯(はこゆ) (350円) 静岡県伊豆市修善寺924-1 Tel:0558-72-5282
営業時間: 12:00-21:00

2 thoughts on “伊豆山稜線道トレイルラン

  1. teratownさん、こんばんは。

    30キロもの山道をよくまあ5時間ちょいで走れるもんだね。
    さぞかし温泉が気持ちよかっただろうね。

    戸田峠北側の金冠山から見る富士はなかなかいいよ。
    戸田の湾もきれいに見えるし、オススメの場所。
    teraちゃんには楽すぎてつまらないだろうけど。

  2. momomo さん

    30キロはけっこう長いですね。。。
    レースで30キロなら短く感じますが、たった1人で30キロは修行のような感じすらします。

    金冠山もいいみたいですね。
    次回は天気のよい時を狙って行ってみたいと思っています。

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