国民性と経済の行く末

ギリシャがデフォルトするかもという一連のニュースを見ながら、2回ほど訪れたギリシャを思い出す。まあ、デフォルトになるかどうかは別にして、著しい経済発展をする国ではないだろうなと思う。その国の政治家と話したわけでも、細かな統計データを見たわけでも、経済界の人とも話したわけでもないが、しばらくその国を旅すれば、国民の性格、働き方などが見えてくるのだ。

伝説の投資家ジム・ロジャースは世界を旅して投資する国を決めているという。ジム・ロジャースは投資家であり、それ目的もあって旅をしていると思う。要人にもあっているだろうし、合わせてデータも見ている。が、それだけで投資判断できるなら旅をしなくてもいい。あえて旅しているのは、旅好きプラス肌でその国民性を味わうということも一つの理由なんだと思う。

俺は投資家でも何でもないが、結果的にいろいろな地域を旅してきた。やっぱり、発展しそうな国とそうじゃない国を感じる。一般的に、わかりやすく言えば、ラテンのノリ、暖かく陽気な国は経済発展がしづらい。

スペインやギリシャはヨーロッパの中では陽気な方で、悪く言えばテキトーである。ドイツやスイスとかはやっぱり真面目。どちらが発展しそうかと聞かれれば、迷わずドイツやスイスと答える。

中国にしろインドにしろ、金を稼ぐことに対して貪欲だ。その間に挟まれているネパールはどちらかというとおっとり、のんびりしている。結局、経済的に発展するのはインドや中国であって、ネパールではないのだろう。

例えば、キューバにしろパプアニューギニアにしろ、経済的な発展はあまり見込めないと思う。資源が見つかって、それで超発展はあるかもしれないが、国民がビジネスをして発展という可能性は少ない。一方で、トルコやイラン、インドネシアなんかは発展する気がした。

■経済的に発展しそうと感じる国の特徴
・国民がガツガツしている(商売っけがある)
・几帳面でしっかりした性格
・学ぶ姿勢がある(若者が勉強熱心な国)

■経済的に発展しなさそうと感じる国の特徴
・暖かく、陽気すぎる国
・国民の大半が昼間っから路上でゲームなど遊んでいる国(特に男性が)
・教育制度が整ってない国(小さい子も働いている)

その先の先進国になれば、スタートアップが育つ技術・大学があり、優秀な若者が集まる仕組みがあったり、資金面でのサポートが有るとか、チャレンジ精神の豊富な国民性とか、金融が発達しているとか、政治的(税制的)に企業が優遇されているとか、まあ色いろあると思うが。

今のはタダの感覚なのでウラドリしないと意味が無いので、google public dataで調べてみる。基本的なGDPとか人口とか、農業、医療などの統計データも国別にすぐに分かってしまうgoogle先生は、便利すぎて便利すぎて。。。

送信者 記録

このデータからもわかるように、ギリシャのGDPは日本の20分の1であり、30兆円弱。10年ちょい前にデフォルトしたアルゼンチンと比較しても半分以下。人口とかもあるので、一人あたりGDPでみても、ヨーロッパの中ではかなり低い。

送信者 記録

ちなみにGDP成長率を調べると、先進国も発展途上国もだいたい10%からマイナス2%でおさまっている。少なくともこの50年は。ということからも、世界は全体として経済成長し続けている。全世界に均等に投資できるなら、できるだけ早い段階から投資するのが合理的と言える。また、ギリシャは2008年以降GDPマイナス成長をし続けている超レアな国ということもわかる。2009年がリーマン・ショックで底となっている国がほぼすべてなのに、ギリシャは2009年よりも10年、11年、12年のほうがGDP成長率が悪い。ついでに、ポルトガルもけっこうヤバイんじゃないというのがGDP成長率と一人あたりGDPから見て取れた。

送信者 記録

個人的には別に経済発展している国が上で、していないと下に見るとか言うのは全くないのだが、国民性はダイレクトに経済に反映されるよなという実感の話でした。どちらかと言うと、俺は経済発展しなさそうな国のほうが、旅してて面白いし好きなのだ。

Google public data

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です