日別アーカイブ: 2015/6/1 月曜日

【色鮮やかな国へ11】場違いに誘われて一人でリゾートへ

【色鮮やかな国へ10】結局ハードスケジュールでビニャーレス

違和感を求めて旅をしている。知らない世界を見たいということ、知らない世界を体験したいと足を踏み入れることは、場違いの違和感を幾度となく経験することだ。

朝起きて、家をでる。宿のおばちゃんはコーヒーでも飲んでいきなと、差し出してくれた。甘いコーヒーを飲んで、乗り合いタクシーを求めて。昨日、約束した場所に行くと、同じ兄ちゃんが今日も陽気にハイタッチで、出迎えてくれた。しばらくすると、ボロいアメ車がやってきて乗り込む。町の民家を何軒か周りピックアップ。ハバナまでまずは向かう。ハバナで、別のタクシーを用意してあるからと言っていたけれど、どうせそんなことないだろうなと思いながら、とりあえず乗り込んだ。どちらにせよ、バスで向かうより早いのだから、バラデロまで行ける可能性は高いのだ。

送信者 キューバ201503

行きに来た道を再び戻っていく。あいかわらずロードバイクが多い。みんな西洋人のようだ。リゾート遊びがなくなると、こんなところでロードバイクにまで乗るのかと、人間の欲求には驚くばかりだ。まあ、自分も他の人から見たら同じなんだろうけれど。少しでも早くハバナに到着することを期待しながら、でも、まあここはキューバ。高速っぽい道路の途中で買い物したりと。

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バスよりは速かったが、思ったよりも時間は短縮できておらずちょっと焦る。さらに、降ろされたのはキューバ人専用のバスターミナルの前。運転手のおっちゃんが、近くのタクシーに声をかけてくれたが、ローカルバスターミナルでバラデロ行きは無理そうだ。なんといっても、バラデロはキューバ最大のリゾート地。キューバ人が行くはずもないし、金銭的に行けるはずもないから、需要はないのだ。

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何人かのタクシー運転手と話したら、すぐ来るから、すぐ人は集まるからというのだが、周りに外人ゼロ。絶対集まりそうもないので、少し歩いて革命広場まで行き、タクシーを捕まえて外人用バスターミナルへと向かう。ここなら、乗り合いタクシーで行く外人がいるかなと思った。まあ、昨日は実際にいたし。でも、今日はゼロ。バラデロ行きのバスを待つ人にも声をかけたが、安いバスで行くと。。。

バスの予約もしていないので、空席があれば直前に乗れるだけ。そう知っていたので、とりあえず列に並ぶ。このバスに乗れればバラデロに夕方にはつくから、ぎりぎりセーフ。でも、もし乗れなくて1本後だと、真っ暗になってからバラデロだ。せっかく、高いお金を出してリゾートに泊まるなら夕方までにはつきたい。空席がいくつかあったらしく、予約がない人にも販売が始まる。自分まで回ってくるかドキドキだ。俺の順番が来たと思ったら、3人のファミリーが。まさか予約してある人がギリギリに来た。。。ここで3席がなくなる。これはまずい。ハラハラしていると、係の人が席を数えてあと1席と。おお、乗れた。俺から後ろの人は、超ブーイングしてるし。。。

と、まあ、無事にバラデロへ。キューバ最大のビーチリゾートに一人でいってもつまらないの知っているし、お金も高い。けれど、こちらに来て、西洋人がキューバに来ると言ったら、リゾートでそのメインがバラデロという。こういうのも見て体験しない限り、キューバに来たとは言えないし、それもキューバの現実なわけで、経験主義の俺としては行ってみることにしたのだ。

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バスに乗って一路バラデロへ。バラデロのリゾートはカリブのリゾート同様でオールインクルーシブ。そんなもの初めて聞いたが、食事もマリンアクティビティもお酒台も何もかもコミコミプランということ。追加料金が一切いらないのだ。へー、と思い昼飯はぐっとこらえて行くことに笑

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バラデロの街につくと、まず空港による。ここはハバナよりも多くの人が使うぐらいのサイズと人の量。そういうことかと納得。キューバと言ったらハバナではなく、バラデロなんだ。ヨーロッパ人からすると。で、バラデロの街に。もっと近代化しているのかと思ったら、超巨大リゾートと古い街が道を挟んで存在する感じ。海側はすべてリゾート、少し離れるとキューバによくある町並み。

バスターミナルについて、とりあえず本で調べてあった名前のホテルを告げてタクシーに乘る。ケチっても仕方ないので、オールインクルーシブで、規模も大きめのところをチョイス。Hotel Barcelo Solymar。まずは、フロントで聞くと運がいいことに部屋があった。でも2万円ぐらい。まじかよ。本には1万って書いてあったのに。。。今まで10日分の宿泊料金と1泊分が同じかよ笑でも、隣のホテルもけっこう距離もあるし、空いているかわからないし、移動ばかりで疲れたし、まあこれぐらいの金額ならと思い泊まることに。クレジットカードを出すと、使えないんだと言われ200ユーロを払い、CUCでお釣りをもらうことに。まあ、ちょうどキューバのキャッシュが足りなかったので結果OK。

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さーて、これだけ払ったんだから満喫するぞー!ということで、部屋に。そこそこ広いが2万出したら、日本でもっといいとこ泊まれるなwまあ、キューバクオリティで、建物の作りも雑だし。日本に変えるのも近いので、バスタブに使って体を洗う。臭いに決まっているから、日本に戻ったらそのまま仕事だしと。ついでに、Tシャツ、パンツなども洗濯!いやー、バスタブに浸かるとほっとするね。

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そこから、スッキリしてビーチへ。ランチタイムは終わっていたけど、スナック類と飲み物はOK。ビールとソーセージとかをもらい、ビーチで寝る。音楽を聞きながら。海は透き通って綺麗だ。そして、どこまでも続く長い白い砂浜。人も多く、心打つほどでもないかな。客層は完全に西洋人。アジア人ゼロ。ファミリーや若い友達どうしが多い。その中に、老夫婦なんかも2割ぐらいいた気がする。

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寝転がって本を読んでると優雅だが、まあせっかちな俺には向かないw一人だしやることないし。日が沈み始めるといっきに人がいなくなった。sunsetみないのかよと突っ込みたくなるが、静かに見れるのでそっちのほうがありがたい。水平線に太陽が沈みゆく姿を見たのは久しぶりだなと思った。すっかり暗くなって、夕食でも食べに。せっかくなので、2つほどレストランをはしご。一人の人がいたら仲良くなって、一緒に食べようと思ったが、ここは安宿じゃないから、一人できている人なんているはずはない。まあ、すぐ食べ終わってしまう。ビュッフェスタイルの店は入れたけど、そうじゃないレストランは事前予約制で入れず。日本食のレストランの味も試してみたかったが、残念。

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それから、ライブハウスで音楽を聞きながらモヒートを飲む。その後、野外のステージでライブを見る。観光客なので、キューバの人たちよりも踊りが下手だ。でも、日本人と違って、みんな好きな様に踊っている姿は、いつ見ても楽しそうでいい。それからプールでシンクロナイズドスイミングっぽいパフォーマンス。西洋人観光客がプールサイドに椅子を置き、酒を飲みパフォーマンスを見ている。なんというか、これはビジネスだし、パフォーマンスしている彼らも納得してやっているからいいんだけど、金持ちの国に生まれた人とキューバに生まれた人の偶然の差なのにこうなるのは、なんだかなーと思ってしまう。が、自分も日本に生まれたからこそ、こんなにもいろいろな国に遊びに行っているわけだし、同じ構造なわけで、なんともいえない旅で感じる違和感を抱きつつ、夜はふけていった。

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