日別アーカイブ: 2012/7/12 木曜日

選択の不思議さ

小さい頃の自分にとって選択は生死の選択だった。

aの道を選ぶかbの道を選ぶか。
片方を選んだから今がある。
でも、もう片方を選んだら死んでいただろうと思っていた。
だから、何かを選択することに対して非常に慎重だった。
どんな些細な選択も生きるか死ぬかの選択だと思っていた。

しかし、世界中を旅して、自分の知らぬ世界で、自分の知らぬ多くの人が生きていると知った。
自分の知らない世界は本当に存在して、当たり前のように世界は動いている。
そんなことを実感し、どちらを選んでも死ななかったかもと思うようになった。

大人になり、全ての選択は生死を分ける訳ではないと分かったけれど、何かを選択するという不思議さは、今も変わらない。

From 小笠原