日別アーカイブ: 2012/7/29 日曜日

高度順応をしに再び北岳へ

何年か前に、2泊3日でゆっくりと北岳~間ノ岳を歩いたことがある。
とても景色が良く楽しかった思い出が残っている。

そんな北岳~間ノ岳へ1泊2日で。
金曜日は富士登山競争で、土日しか使えない。
この日程で、標高が高い山、かつ高い所でテントで寝れる場所を探した。
なぜ標高が高い場所で寝たいかと言えば、高い場所で寝ることが高度順応にとって非常に重要だから。
起きている時に高い場所にいるよりも、寝ることによって高地により順応できる。
夏のモンブラン&UTMBのために、高度順応が必須なのだ。

ということで、アクセス便利な南アルプス。
行ったことのない山に行きたい性格なので、仙丈ヶ岳を狙ったが頂上近くの小屋はテントNG。
そこで、再び北岳に行くことにした。
ここは標高3000メートルぐらいにテントを張れるのだ。

そこで北岳へ行くことに。
せっかくなら間ノ岳へも行きたい。
しかし、時間が足りないかなと思ったら、土曜は朝4時29分阿佐ヶ谷発の電車に乗れば、6時43分に甲府着。
7時発の広河原行きのバスに乗れるのだ。
すると、1日目に北岳山荘まで行くことができ、翌朝に間ノ岳へトレランでピストンして、広河原まで下山。
そんなコースだと夕方に阿佐ヶ谷に戻り、テントを干したり、洗濯ができるのだ。

ということで、土曜の朝は真っ暗な中、目を覚まし電車でGO!
高尾と大月で乗り換えて、甲府へ。
ほとんど寝ていたので、一瞬で到着した感じ。

バスは朝早いこともあって、それほど混雑していなかった。
中央線沿いに住んでいる人しか、このバスに乗れないはず。

バスに揺られること2時間。
よく訪れている広河原に到着。
まだ9時なのだ。
トイレに行ったり、準備をして出発。

From 北岳間ノ岳2012

急な登りが続く。
こんな登りがキツかったという記憶がなかったので、びっくり。
しかし、地図を見ればキツそうだった笑
まあ、ゆっくり歩を進めながら登っていく。

From 北岳間ノ岳2012

久しぶりにトレランではなく、テントや食料、水をたくさん背負っての登山だから余計に足取りが重かったのかもしれない。
とはいいつつ、時計を見るとコースタイムの3分の2ぐらいのスピードで登っており、前回北岳に来た時とほとんど同じだった。

From 北岳間ノ岳2012

今回の山も快晴に恵まれたのは良かったが、暑い熱い。
1カ所だけある沢で、水浴びをしてスッキリ!

From 北岳間ノ岳2012

登る、登る、ひたすら登る。
北岳は日本で2番目に高い山だけあって、なかなかハードだ。
ただ、鮮やかな花たちが、気持を朗らかにしてくれる。
今年は、花のピークが少し遅いらしく、ちょうど花のピークだった。

From 北岳間ノ岳2012
From 北岳間ノ岳2012

登っている途中、下山者とすれ違う。
けっこうなスピードで下る軽装の人たちだなと思ったら、知り合いの佐藤さん。
昨日は富士登山競争にでて、そのまま北岳に走りに来たとか。
実は、高水山を走っているときも偶然すれ違ったことがあり、山での遭遇率が高い方だ笑

From 北岳間ノ岳2012

そして、4時間ほどで北岳肩の小屋に到着。
まだ13時30分ということもあり、テントが少なかった。
好きな所にテントを張れたけれど、ここはもう少し踏ん張って、北岳山荘まで向かうことに。

From 北岳間ノ岳2012

40分ほどで北岳の頂上に。
1時間ほどで北岳山荘に到着。
15時10分ぐらいで、少し遅いかと思ったが、まだテント場は空いていた。
けっこういい場所(以前にテントを張ったとなりの隣w)があったので、速攻でそこに決めた。

From 北岳間ノ岳2012
From 北岳間ノ岳2012

テントを張り、散歩をして飯を食う。
残念なことにガスっていて、富士山は見れなかった。
今回はインスタントのトマト煮込みに早く湯でれるマカロニを突っ込んでみた。
ちょっと、水分がなくなってしまったので、次回はスープ多めにしないとな。
サンマの缶詰とかもつまみつつ、腹一杯。
やっぱり、山の飯はうまい。

From 北岳間ノ岳2012

6時過ぎて、夕日を見に散歩してみたが、下からガスが上がって来ており、夕焼けどころではなかった。
しかし、夕日を待ちながら小学生ぐらいの子どもと父親が座りながら語り合っていた。
さいわいに、風もなく、雨もふらなかったのはありがたかった。

From 北岳間ノ岳2012

歯を磨いて寝た。
夜は曇っていて、星は見えず。
昼間は快晴だったので、夕日や星空を期待したが残念。
まあ、雨が降らなくて青空に出会えただけで充分満足。

夜、寝ていると何やらフラッシュのように明りが差し込んで来た。
何度も何度も一瞬発光する。
何かと思ったら、遠くで稲妻が走っていた。
遠かったようで、ゴロゴロという音はほとんど聞こえなかった。

4時過ぎに、テント場がざわついてくる。
いつも、テントの住人は朝が早い。
目覚ましはいつもかけなくても、ザワツキで自然と目が覚めて、日の出の時間に間に合う。
怠け者なので、テントの入り口を日の出の方向にしてあるので、テントの中から外を覗きながらご来光を待つ。

From 北岳間ノ岳2012

それと同時に、かぼちゃスープに残りのマカロニをいれ、黒パンと一緒に食べた。
最後にコーヒーも飲んで、1日のスタート。

From 北岳間ノ岳2012

テントをささっと片付けて、間ノ岳へトレランでピストン。
水、お菓子、地図、カメラ、貴重品のみを持ってトレランスタート。
標高が3000メートルぐらいあるので、走ったり、景色を眺めながら歩いたり、写真を撮ったり。
やはり、身軽だと飛ぶように進める。

From 北岳間ノ岳2012

間ノ岳まで1時間ちょいで到着!
この北岳山荘から間ノ岳までにコースは非常に長めが良く、走りやすい。
自分の中で、最高に好きな場所のひとつ。

From 北岳間ノ岳2012
From 北岳間ノ岳2012

遠くまで続く稜線がとってもかっこよく、これぞ山!という風景だ。
そして、今日は最高の青空だから、山が本当に映えた。
足下を見れば、白に黄色に、紫にと色とりどりの可憐な花。
やっぱり最高だ。

From 北岳間ノ岳2012

あとは、帰るのみ。
いったん北岳山荘まで戻り、バックパックを背負う。
重い。。。さらに、北岳に登り返し。。。
だが、行きよりも軽く、かつ体が重さになれているので、前日よりも楽だった。

From 北岳間ノ岳2012

北岳を経由して、北岳肩の小屋、白根御池小屋に。
白根御池小屋では、ソフトクリームを食べた。
うまー。たまんない。

From 北岳間ノ岳2012

そして、ちょっと下った所にある沢で頭と顔を洗う。
下山前にスッキリサッパリ。
ちょろちょろ歩いて下山。
12時45分のバスがあったので、それに合わせて下山。
12時40分ぐらいに広河原に着いたが、バスは満席。
立ち席しかないと言うので、13時40分のバスにして、荷物で順番をとっておいた。

From 北岳間ノ岳2012

あの山道を2時間も立って揺られるのは勘弁だ。
時間があるので川で水浴びをして、汗を流す。
雪解け水なので、とっても冷たくて気持よかった。
バス停に戻ると、出発の15分ぐらい前にバスが来て乗車。
18時には阿佐ヶ谷について、テントを干して、シュラフを干して、洗濯もできて大満足。

From 北岳間ノ岳2012

っと、忘れていたけれど、高度順応もバッチリなはず。
楽しめて、高度順応もできて、一石二鳥な北岳~間ノ岳登山だった。

◆スケジュール

4:29-05:13 阿佐ヶ谷発 高尾着 中央線(高尾行)
05:14-05:51 高尾発(東京)大月着 中央本線(大月行) 
05:54-06:43 大月発 甲府着 中央本線(東日本)(甲府行) 1890円

7時発 9時着 山梨交通バス 甲府発 広河原行き 2000円

09:20 広河原発 登山開始
11:00 沢で水浴び、水分補給
11:15 白根御池小屋
13:30 北岳肩の小屋
14:10 北岳山頂
15:10 北岳山荘

04:00 起床
05:00 朝食
06:10 北岳山荘出発
07:15 間ノ岳山頂
08:15 北岳山荘到着
09:30 北岳山頂
09:55 北岳肩の小屋 到着
11:10 白根御池小屋 到着
12:40 広河原 到着

12時45分のバスは満席で、13時40分のバスで甲府へ。
16時10分のかいじで阿佐ヶ谷に。
18時には阿佐ヶ谷に到着