月別アーカイブ: 2010年4月

沖縄本島を南下してアメリカの跡と辺野古(キャンプシュワブ)の今を見た。

前回までの旅日記はコチラ「夏の沖縄は底抜けに楽しいけれど、冬の沖縄はどうだろうか。」

目を覚ますと爽やかな空気が流れていた。この時期でも沖縄と言うだけあって寒いことはなく、爽やかな朝を迎えた。沖縄最北端 奥集落の宿「海山木」でゆっくりして、周りを散歩しながらもう一泊ぐらいしたい気持であったが、今日は那覇に戻る予定だ。これは、また来る楽しみが増えたということだ。

送信者 沖縄最北端と久高島

昨夜ゆんたくを楽しんだ同宿の旅人に別れを告げ、茅打ちバンタへ。最北端にある断崖絶壁だ。歩いて行くと低木が生い茂っており絶壁とは感じなかった。けれど、御嶽が奥にありそうな木々の中を進むと、絶壁を眺めることができる場所に出た。ここから見てはじめて、先ほど自分が立っていた場所が切り立った場所であったことに初めて気がついた。

送信者 沖縄最北端と久高島

そして、昨日の辺戸岬からも確認できたヤンバルクイナ展望台へ。僕以外はヤンバルクイナ展望台へ行ったことがあるみたいで、その大きさには驚くと話していた。どれほどかと楽しみにしていたら、やはり大きかった。3階建てほどのヤンバルクイナは異様なデカさで、なぜ?と思うぐらい。ただ、そこからの眺めは良く与論島がハッキリと見えた。海の中にうっすらと浮かぶ島を見ると、いつも旅情を感じる。わずかに見える島の生活を夢想し、どこか遠くに来たんだなとしみじみとしてくる。

送信者 沖縄最北端と久高島
送信者 沖縄最北端と久高島

那覇からの道のりが遠かったように、那覇への道のりも遠い。東海岸をずっと南下する。車窓から眺めていると、ふと不思議なものが目に飛び込んでくる。何もない海岸に映画の看板が立っていた。何かと思って、立ち寄ってみるとただ看板があるだけと言う、不思議な場所。そんな風に寄り道をしながら海岸沿いをひた走る。ちょっと疲れたということで、のどかな集落に立ち寄る。何がある訳でもない、共同売店が1店だけあって、民家が30戸ぐらいの集落だ。そんな集落をぶらぶらと散歩し、海岸を歩いた。砂浜には石が積み上げられており、何かの祈り事に使ったのだろうか。

送信者 沖縄最北端と久高島

お昼時になったので、「山甌(やまがめ)」というカフェに。このカフェがスゴイ場所にある。アスファルトの道を外れ、森の中を通る細い砂利道をひたすら進む。こんな先にカフェなんて本当にあるのか?と疑いたくなるような場所。しばらく行くと行き止まりに一軒の建物があった。それがカフェだった。それにしても、すんごいところにあるカフェだ。森の中にポツンとある。シダ植物なんだろうか、熱帯地域風の植物に囲まれて、小川のせせらぎが聞こえてくる。湿度もとても高く、ひんやりとしている。そんなカフェでカレーを頂いた。

送信者 沖縄最北端と久高島
送信者 沖縄最北端と久高島

カフェを後にして、辺野古へ向かう。まずは「ホテル・ハイビスカス」という映画のロケ地であった場所へ。そこは時間が止まったような場所だった。まるで外国にある古ぼけた日本人街のような雰囲気が漂うような場所。はげ落ちたペンキを見ると英語の店名が描かれていた。米軍兵が多くいた頃は、彼らでにぎわっていたのだろう。そんなタイムスリップしたかのような場所だった。

送信者 沖縄最北端と久高島

それから辺野古の海岸へ。ここは沖縄の綺麗な海だ。白い砂浜と青い海が輝いている。今にも飛び込みたくなるような海が広がっていた。ただ、普通の海と違うのは有刺鉄線が張ってある事。有刺鉄線を境に「こちら」と「あちら」に別れていた。「こちら」は誰もが楽しめる美しい海、「あちら」は米軍の領域だ。「あちら」側に我々は入る事ができない。有刺鉄線で区切られ、さらに監視カメラが設置されている。今まさにここが話題になっている、キャンプシュワブだ。

送信者 沖縄最北端と久高島

こういった現実を目の当たりにすると、純粋におかしいなと感じる。一方で、基地があるから観光開発されなくて、ジュゴンがこの地域にいるという話しも聞いた。僕はこの問題に対して詳しく調べた事はなく、不用意に自分の意見を宣言するのは難しい。ただ、現実を目の当たりにして違和感を感じた事だけは事実だ。背景にある過去の歴史、政治上の問題、世界の安全保障、基地移設問題などを考慮しはじめたら、今の僕は答えを出せない。

送信者 沖縄最北端と久高島

しかし、こんな風にバランスが崩れた感じはおかしいんじゃないかという事だけは言える。この問題に限らず、ひとつバランスが崩れると、それを補うために別のもののバランスを崩して調整をとる。すると、さらに別のところでバランスが崩れていく。この沖縄に基地ができ、ひとつのバランスが崩れる。するとそれをカバーするために、移設先がどこだと言う話しで次のところのバランスが崩れる。こうして全体のバランスが崩れていく。東京の社会も、東京に人が集中しすぎる、忙しくなりすぎる、疲れる、へんてこな癒しを求める。こうしてバランスが崩れている。もちろん生態系においても同じで、木村さんのリンゴに通じる。話しが長くなってしまったが、ひとつのバランスが崩れると連鎖的に全てのバランスが崩れていく。やはり、自然の流れに沿ったことをしていくのが一番だなと思う。何かを判断するときは、ここに立ち戻るのが最も自然なんだと思う。

送信者 沖縄最北端と久高島

そんなことを考えながら、辺野古の海岸を歩いた。その後、キャンプハンセンのゲート近くにある金武町でタコライスを食べる。米軍がよく食べにくるからか、とんでもなく大盛り。さらに、みんなが唐揚げやポテトも頼む暴挙に出る。限界を感じながら、なんとか腹に押し込んで店を後にする。これから那覇を目指さなければならない。北部を走り抜け、読谷へ。沖縄本島は南北にとっても長い島だということを今回の旅で実感した。

送信者 沖縄最北端と久高島

西の海に夕日が沈んでいく。そんな西日を浴びながら、ただひたすら那覇を目指した。レンタカーを返し、4人はばらばらの宿へと戻っていった。僕はどこも予約していなかったが、CamCamという宿は雑魚寝で800円と聞いて行ってみることにした。あまり快適とは言えないが800円ならしかたない。海外の安い日本人宿のような場所だった。みんなで飲もうと、再び集まって串六九という居酒屋へ。みんなお腹いっぱいで、串を食べないと言う暴挙に。(笑) でも、一番奥の席は個室みたいな感じで、テレビもあって心地よい空間だった。まるで東京の誰かの家のようにくつろいで、みんなで旅の話しをしたり、次はグアムに行きたいだたら、またこの店に飲みにこようなどと話して、夜は更けていった。


2009年11月20日に旅をした、しばらく前の旅をアップしました。

奇跡のリンゴ―生産性のアップとは偏りである。

真剣に考えると意志が生まれる

真剣に考えると、意志が生まれる。
意志があれば、道が拓ける。

Where there is a will, there is a way.

何を「社会」というかは分かりませんが、自分で稼いで自分で食べるようになって(社会に出て)5年目になりました。
仕事にしろ、遊びにしろ、旅にしろ、自然との戯れにしろ、様々な経験をする中で自分の好きな事、やっていきたい事が見えてきた。

今年はその道に一歩前進する、変化の年となりそうです。
やりたいことをできるようになるために、常に当事者意識をもって積極的に頑張っていきます。

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2010年4月1日の自分への誓いでした。

夢、そして次なる夢

知的好奇心をくすぐってくれるロゲイニング

ロゲイニングは宝探しだ。
だから、ロゲイニングは面白い。

3月28日、日曜日に奥武蔵レクロゲイニング2010に参加した。初めてのロゲイニングに「チームヤマケイ男子部」というチームで出場してきた。自然と戯れながら、知的好奇心をくすぐられるスポーツはとても楽しかった。

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そもそもロゲイン(ROGAINE)orロゲイニング(ROGAINING)は、オーストラリア発祥の大規模なオリエンテーリング。制限時間に地図上に示されたチェックポイントをどれだけ多く集めるかで勝負が決まる。各チェックポイントには異なる得点が付いており、取ったチェックポイントの合計得点の多い順に順位がつく。そのため、どのチェックポイントを取るか作戦を立てることが重要になってくる。今回は6時間の競技で、さらに面白いのが電車を使っても良いところ。

具体的にロゲイニングのどこが楽しいか。もし、トレイルランニングをしたことがある人に伝えるならば、トレイルランニングとの違いで表現するのがいいだろう。

・渋滞がない。(トレランは決まった登山道を走るので、たくさんの人がいっせいにスタートすると渋滞する)
・ルートが決まっていない。(自分でルートを決められる)
・地図の細かな情報を読み解きながら走る
・トップ選手もおれもゴールの時間は一緒

 スタート直前に地図が配られ、そこに各チェックポイントの位置と点数が記されている。そのチェックポイントをどんな順で回って、点数をゲットするかは各チームで決めて良い。だから、コースがある訳ではなく、チーム事にバラバラの道を辿る。ここがトレランとの最大の違いだ。

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トレラントの違いにこだわらずに、ロゲイニングの面白さを表現するとしたら、こんな感じだ。

・常に地図の細かな情報を読み解きながら、ルートを決めて走っていく
・制限時間があるので、常に時間を見ながら判断をしていく
・チェックポイントの得点やルートなど変数が多いため、やり方次第で楽しみ方は広がる
・自分たちでルートを決めて進んでいくので、チームで戦略を練る必要がある
・常に判断が迫られて、自分が下したその判断によって結果が決定する
・ルートがないので登山どうでも直登でも好きなように山を走る事が出来る
・自分のとったルートを大会後に振り返りが出来て次に活かせる。さらにトップチームの戦略を見て勉強ができる
・体力だけで勝負が決まらない

総合して言える事は、ロゲイニングは知的好奇心をくすぐるスポーツだということ。だから、面白い。

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スタート

ロゲイニングの面白さばかり書き連ねたけれど、もちろんマラソンやトレランも楽しい。それらの楽しみ方はこんな感じ。

単純に走って、頭に空白を作るには長距離のマラソンがいい。
山の空気を楽しみながら、気持ちよく走るにはトレランがいい。
たまには、頭を使って山を楽しむのであれば、ロゲイニングがいい。
美しさを堪能するには、登山がいい。

僕の中ではそれぞれの楽しみ方が違っている。ただ、マラソンもトレランも経験していなかったら、ロゲイニングを始めることはなかっただろう。

個人的には、
「知らないことを体感してみたい。」
「いったい自分はどこまで、できるのか?」

この2つが物事を始める原点だ。

それで旅を始めた。
山に登った。
海に潜った。
マラソンをはじめた。
長距離を歩いてみた。、
無人島で生活してみた。
トレイルランをはじめた。

これらの経験があったからこそ、ロゲイニングを知ることができたし、やってみようと思う事ができたのだ。実際に、ロゲイニングに参加すると、もともとトレイルランニングをしていて、ロゲイニングの世界にきた人が多かった。あとは、オリエンテーリングからロゲイニングに入っていった人も。

まあ、いずれにしてもとても楽しい遊びで今後も続けていきたい。けれどチームスポーツなので、一緒にロゲイニングをしてくれる人を募集中です。興味のある方は一度出てみませんか?気軽にご連絡ください。

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【奥武蔵レクロゲイニング2010 概要】

【主催】TEAM阿闍梨
【日時】2010/3/28(日) 雨天決行・荒天中止
【会場】埼玉県日高市 高麗小学校
【スケジュール】8:40 6時間の部 地図配布+作戦タイム
        9:15  6時間の部 競技開始
        15:15  6時間の部 競技終了
【チェックポイント】チェック方法はEカードか写真撮影
【補足】地図は1人1枚ずつの配布
    電車(西武秩父線・八高線)の利用を許可

◆行き
JR中央線 6:11 阿佐ケ谷 発 6:38 立川 着 電車 – JR中央線・高尾行電車 -JR青梅線・御嶽行 6:44立川 発 6:56 拝島 着 電車 – JR八高線・川越行 6:59 拝島発 7:19 東飯能 着 電車 – 西武池袋線・西武秩父行 7:24東飯能 発 7:29 高麗 着

◆結果
【チーム名】「チームヤマケイ男子部」
【ポイント】296ポイント
【順位】21位
【走行距離】34.35km
【競技時間】5:52:08

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大会結果

◆チームヤマケイ男子部のコース概要
 まずは南下して細かなポイントを稼ぐ。 その後、電車に乗るために駅へ。しかし、2,3分遅く電車に乗り遅れる。しかたなく、駅の近くのポイントをゲットして再び駅へ。しばらく待ち時間があったので、おにぎりを食べ、これからの戦略を練る。電車で移動して、再び山へ。しかし、高山不動尊に行く手前でコースをロストしてしまう。間違いだと気づき戻る。この時点でタイムリミットまでの時間が迫っているので、ゴールに向かって帰る事に。長い長い坂道をひたすら走りつづけながら、再び駅へ。しかし、電車の時間にまたしても間に合わず。駅でしばし休憩。もう、6時間の制限時間が近くなったので、大幅な得点アップは諦めた。最寄りの高麗駅に到着。1ポイントや2ポイントのチェックポイントを周りゴール。

◆反省点
・最初は遠くのポイントが高い場所を目指すべき
・後半にゴール近くに戻り、細かな点数を稼ぐ
・チェックポイントが分かりづらい場所が多いので、チェックポイント付近では慎重に周りを見回す
・地図上の1センチが何キロで、自分のペースなら何分で到着するかを常に考えて走る
・地図上の細かな情報、等高線から読み取る斜面、細い山道、建物の情報、方角などを見逃さない
・他チームの動きに惑わされない
・間違ったと判断したら、引き返して自分の所在地をしっかりと把握する
・地図を読むこととコンパスの使い方を練習しておく
・電車を使っていい場合は、事前に時刻表をメモしておく
・一筆書きのルートにする。同じルートを往復すると無駄

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Eカードチェックポイント

◆装備

□時計
□デジタルカメラ PENTAXのコンデジ
□デジカメ用 予備電池
□補給食 カロリーメイト、SOYJOY、おにぎり、キャラメル、パワーバー
□携帯電話
□熊よけの鈴(なくても良い)
□安全ピン(ゼッケン用)
□レスキューセット
□保険証
□コンパス シルバ(SILVA)コンパスNo.3R
□電卓(なくても良い)
□ペン・マジック
□お金
□suica(電車移動をスムーズに行うためチャージをしておく)

□帽子:ランニングキャップ(mello’s)
□シャツ:Tシャツ(マウンテンハードウェア)
□長そでシャツ(LoweAlpine)
□防寒着 モンベルのレインウェア
□パンツ:シルキードライボクサーブリーフ(ハリヌキ)Mサイズ(ユニクロ)
□スパッツ:ロングスパッツ(4DM)
□短パン:ランニング短パン(ニューバランス)
□靴下:コンフォートサポートショートソックス(2足組)A 25-27cm(ユニクロ)(靴下の丈がもう少し長い方が足首も隠れて良い)
□靴:ラッキーチャッキー26.0cm(ノースフェイス)
□トレランバッグ:キャメルバッグ
□ハイドレーション;水にアクエリアスとMUSASHIとアミノバリューを溶かす
□アミノ酸;アミノバイタル顆粒

大会から支給されるもの
□ゼッケン(チームで1枚)
 前面から見える位置につけること
□地図、CP一覧
□Eカード

大会終了後の着替え
□靴下
□シャツ
□パンツ
□ズボン モンベルの薄いパンツ

使わなかったもの
□トレランフラスコ 200ml ジェルを2本溶かす
□音楽:iPod

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