日別アーカイブ: 2010/4/8 木曜日

「いざと言う時に考えたら、死ぬよ。」

プールにつかる。
まずは片足ずつ、そーっと。

温水プールと言えど、最初冷たく感じる。
ただ、両足をつけるのは比較的容易だ。

お腹をつけ、胸を水につけるとなると一層の覚悟が必要だ。
手で水をすくって、肩からかける。
こんなふうに毎回毎回、同じような動作を繰り返し、泳ぎ始める。

こんな日常化した動作だけれど、なんでだろう?とふと考えた。

結論はすぐだった。
「心臓があるからだ」
心臓が急に冷たい水に触れると、心臓マヒになる可能性がある。
これは生命の危機に及ぶかもしれない。
それで、本能的に胸を水につけることを躊躇しているのだろう。

生き物は無意識のうちに生命の安全性を踏まえた上で、行動できるようになっている。
動物の能力ってすごいなー。日常の習慣化した行動から、そんな風に思った。

そして、どこかの冒険家が言った言葉を思い出した。

「いざと言う時に、考えたら死ぬよ。」

送信者 座間味島'08

水への恐れ
悪人正機 吉本隆明 糸井重里 新潮文庫