プールにつかる。
まずは片足ずつ、そーっと。
温水プールと言えど、最初冷たく感じる。
ただ、両足をつけるのは比較的容易だ。
お腹をつけ、胸を水につけるとなると一層の覚悟が必要だ。
手で水をすくって、肩からかける。
こんなふうに毎回毎回、同じような動作を繰り返し、泳ぎ始める。
こんな日常化した動作だけれど、なんでだろう?とふと考えた。
結論はすぐだった。
「心臓があるからだ」
心臓が急に冷たい水に触れると、心臓マヒになる可能性がある。
これは生命の危機に及ぶかもしれない。
それで、本能的に胸を水につけることを躊躇しているのだろう。
生き物は無意識のうちに生命の安全性を踏まえた上で、行動できるようになっている。
動物の能力ってすごいなー。日常の習慣化した行動から、そんな風に思った。
そして、どこかの冒険家が言った言葉を思い出した。
「いざと言う時に、考えたら死ぬよ。」
送信者 座間味島'08 |