金曜の羽田を飛び立てば、那覇の長い夜が待っていた

東京でどんよりとした蒸し暑さを感じると、沖縄の強い日射しの暑さが恋しくなる。

前回の沖縄からちょうど1年ほど経ち、沖縄の海が恋しくなっていたというのも関係しているんだろう。さらに、今年はまともに海で泳いでいない。ゴールデンウィークのトカラ列島ではまだ海が冷たかったし、夏は山を登っていた。夏に海で泳がないと何だか物足りない。そんなこともあって、沖縄に行きたいなーと思っていたら、全島エイサーが9月12、13日にコザであるという。おお、これはグッドタイミング。行こうかなと思ったが、行動するまでには至らなかった。

そんな時に沖縄大好き仲間と飲んだのだ。波照間島のやどかりという宿で仲良くなった仲間だから、飲めば沖縄の話しになる。全島エイサーに行く予定というので、俺も行こうと決めた。JALヘビーユーザーの友達がマイルで行くというので、おともdeマイルというチケットで便乗させてもらった。このチケットはマイルで行く人と同じ便に乗れば格安チケットよりも安い価格で飛べるという幸せな航空券だ。それに、売れ残った席を直前に発売開始するようで、ギリギリに行くことを決めた今回にはぴったりのチケットだった。

チケットは手に入れ、9月11日金曜日。仕事を終えて羽田へ向かう。空港で友達と合流し、ラウンジへ。友達がラウンジを使えるマイレージ会員なので、セキュリティチェックも専用のゲートでスイスイ。その後ラウンジでビールを飲み乾杯。ラウンジって便利だなと初めて使って気づいた。けど、俺の身分には分不相応な気もした。19時55分のJAL便で羽田を飛び立ち、那覇へ向かう。

那覇についてゆいれーるで本日のお宿である「月桃」へ向かう。ここは国際通りのすぐ裏手にあり便利な場所。と、その前にもう一人友達がANAの20時の便で那覇に到着しているはずだった。どこかで会うかな、と話しながらゆいレールの車内を覗いたが見当たらなかった。電車に乗り、発車した。すると、偶然にも真後ろに立っていた。バレないように携帯からメールを送る。そんなイタズラを楽しんでいたら、バレてしまった。県庁前駅で下車して、いったん別れなかむら家という居酒屋で再集合。昼頃に那覇に到着していた友達も合流して4人に。まずはオリオンビールを飲み、その後泡盛を飲む。

これで終わる那覇の夜ではないニューパラダイス通りにあるBar土へ。2階で写真展もやっており、こちらも見ながらお酒を飲む。店主と話しながら、まったりとした時間を過ごす。ANAで来た友達はまだチェックインしていなかったので、ホテルへ。ホテルの横で若い兄ちゃん二人がギターを持って、路上ライブをしていた。出会ってまだ数日目だと言う。僕たち四人は地べたに座り、唄を聞いていたと思ったら、自分たちが歌いだした。友達の一人が兄ちゃんからギターを借りて歌い始め、みんなで合唱。ひとしきり歌った後は、町を歩いて、タクシーに乗って農連市場へ。以前に2度ほど行ったことがある公設市場と違って、農連市場は観光客がいない。なぜなら市場がやっている時間が早朝だからだ。早朝と言っても夜中の2時半からとか。公設市場よりも昔からの地元の市場という感じがあり良いという話しを聞いていたので、楽しみにしていた。真っ暗な夜空に、農連市場だけが蛍光灯で照らされていた。おばあたちが、野菜などを並べている最中だった。ひとりのおばあに話しを聞くと、50年同じ場所で商売をしていると言う。その月日を聞いただけでただただ頭が下がる。農連市場をぐるぐると巡った後は、丸安そばで沖縄そばを食べて、長い長い那覇の夜は終わりを告げた。そのとき既に4時をまわっていた。


旅日記の続き「夏の沖縄にはオリオンビールがよく似合う」


丸安そば

旅日記の続き「夏の沖縄にはオリオンビールがよく似合う」

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です