日別アーカイブ: 2009/9/18 金曜日

温泉が空から降ってくる

前回の東北祭り旅日記はコチラ「江刺鹿踊。西馬音内盆踊り。」

西馬音内盆踊りを楽しんだ後、高橋さん宅でお世話になって、翌朝目指すは「川原毛大湯滝」。ここは世にも珍しい場所。なんと、温泉が空から降ってくるのだ!友達がこんな面白い場所を探していた。非常に楽しみにしていたが、調べてみるとかなり不便な場所にあり、かつ車の運転ができないのでバスしか手段はない。そのバスも一日2、3本。さらに、近くまで着いてから1時間以上歩かなければならないと言う。うーん、なかなか辛いという話しになったが、ここまで来たんだから行こう!と、意見は一致。湯沢駅から朝のバスに揺られて泥湯温泉まで1時間ほど。バスには乗客がほとんどいなくて、のんびりと揺られる。もちろん、外の風景は生き生きとした稲が育つ田んぼと山、そして青い空。


高橋さん宅の朝ご飯


バスに揺れながらの風景

泥湯温泉でバスを降りて、坂を上って行く。夏の太陽が照りつける中の坂道はなかなか辛い。途中でヒッチハイクをしようという話しになり、車をつかまえようとしたが失敗。二人乗りのスポーツカーであったり、家族ずれで空席がなかったりと運がなかった。歩くしかないので、ひたすら無言で歩く。すると川原毛地獄に到着。かなり硫黄ガスのにおいが強い、地獄谷を歩く。坂道の次はひたすら砂利道を歩く。ここを抜けると次は山道を歩く。1時間以上歩いただろうか、やっと川原毛大湯滝に到着。


本当に地獄のような川原毛地獄

立派な滝だ。一目見ただけでは普通の滝だ。しかし、入ってみると暖かい。若干の硫黄の匂い。まさしく温泉。硫黄泉の温泉が滝になっており、落差20メートル。滝壺ができており、そこに入れば天然の滝露天風呂。温泉が落ちてくる間に適温になり、ちょうど良い湯加減。たまらん、滝から先は川になっているけど、途中までは暖かいお湯だった。滝に打たれてみたり、岩に寄りかかって寝てみたり、泳いでみたり、と温泉を満喫。


滝だけど温泉

そんなことをしている間に、ヒッチハイクで声をかけたおっちゃん二人が来た。どこから来たのかと聞かれ、東京と言うとおっちゃんも東京の葛飾からだった。歩いてきたの?と驚かれ、色々と話しをした。空から温泉が降ってくると言う、今まで想像もしなかった経験をして、帰路につく。すると、山道でおっちゃん二人が座っていた。帰りの車に乗せて行ってくれると言う。ラッキー。セルシオに乗ったおっちゃん2人は葛飾で会社をやっている人だった。東北や海外の旅の話し、温泉の話し、お祭りの話しで盛り上がり、湯沢駅まで送ってもらう。お礼を言って別れる。


温泉を満喫

それから腹も減ったのでそばを食べに行き、東北の文化と夏祭りを追いかけた旅も終了。湯沢から新庄にでて、新幹線で東京へ。月曜日だというのに席は満席だった。今回の旅も本当に楽しかった。いろいろな人とのふれあいや東北地方の歴史やお祭りに触れられたのは本当に楽しかったし、ますますこういったことに興味がわいた。

2009/08/14-17