夏の沖縄にはオリオンビールがよく似合う

前回の旅日記はこちら「金曜の羽田を飛び立てば、那覇の長い夜が待っていた」

翌朝というか、数時間後に起きた。睡眠時間は少ないのに眠たさもなく心地よい目覚め。天気予報は良くないと言っていたが、それとは正反対の晴天。沖縄の夏らしく、窓越しに青い空を見上げただけで元気になってくる。シャワーを浴びて、9時過ぎに宿を出る。エイサーは3時から始まるので、それまで何をしようか。とりあえず国際通りを4人でぶらぶら歩き、朝飯のおかゆを食べに行ったが早すぎた。朝食は諦め、夏だから泳ぎたいということで、エイサー会場のコザ近く北谷にあるアラハビーチへ向かう。4人だしタクシーでもバスと変わらないぐらいの値段だったが、バスの方が旅っぽいということで、バスに揺られる。


目覚めて外を眺める

アメリカ軍の基地を車窓から眺め、アメリカ人用のお店屋さんを眺め北谷に到着した。近くにあったドミトリー(2500円)にチェックインして荷物だけ置いて、外へ出た。太陽の日射しを浴びたアラハビーチは泳ぐにはもってこいだった。ビーチでサッカーをしている人もいたけど、サッカーの後に泳いだら気持がいいだろうなーと勝手に想像していた。腹が減っては何もできないので、「ばくばく亭」へ。ハンバーグカレーを食べたのだが、これがうまい。上手すぎる。カレーは色々な野菜がしっかりと煮込まれていてちょっと甘め、かつスパイスもきいている。ハンバーグの肉は肉汁がうまい。腹の減った胃袋を十分に満足させてくれた。


アラハビーチ

そして、友達が水着を持っていなかったので近くのスーパーで購入し、アラハビーチへ。たいして水がキレイでもないし、クラゲ用のネットが張られた場所だけれども、今年はじめてに近い海水浴は楽しめた。青空の下で海の水につかるだけで幸せな気分になれる。


露天

さてと、続いてメインディッシュの全島エイサーへ向かう。タクシーでいっても1000円ほど。4人なので本当に安くついた。会場には露天のお店もたくさん出ていて、すでに盛り上がっている。会場のコザ運動公園の中に入るとすでにエイサーが始まっていた。ビールを片手に会場内へ。色々な地区の青年会などがエイサーを披露する。そもそも、エイサーとはお盆の時期にこの世に戻ってくる先祖をお迎えする踊りだ。この全島エイサーというイベントが50年ほど前に始まってから、見栄え的に栄えるということで太鼓を持つ太鼓エイサーが盛んになったとか。

こういったものは生で味わうのがいい。三線の音、唄、太鼓の鼓動、そして踊り。青年たちが太鼓を叩き、若い女の人が手踊りをする。チョンダラーとか京太郎と呼ばれる顔を白く塗った男が、全体の統率をはかる。リズムの良い唄にあわせて、自分の身体もリズムに乗ってくる。2、3団体を見ていると、4、5歳のかわいい子供が出ていたり、それぞれに特徴があり見ていて飽きない。そんなエイサーを初めて見て、もうちょっと地味だけど、古くから続くエイサーも見てみたいなと思った。


チョンダラーと共に

エイサーをひと通り楽しむと、隣が気になる。隣の空間が。全島エイサーと同時にコザ運動公園ではオリオンビアフェストが開催される。オリオンとはもちろんオリオンビールのオリオン。沖縄といえばオリオンビール。オリオンビールの誘惑に誘われ4人でふらふらと移動。入場ゲートをくぐれば、そこはビール天国。夏の沖縄にはどうしてオリオンビールがこんなにあうのだろう。工場で昨日作ったばかりと言うオリオン生ビールをゴクリッ。のどを爽快に流れてゆく。うまい。うますぎる。この暑い沖縄の空と冷たくてうまいオリオン生ビール。たまらんですなー。カンに入っているオリオンビールよりも格段にうまい。

そんなビールを飲みつつ、つまみを食べつつ、生の音楽を聴く。上を見上げれば夕暮れに染まった空が広がっていた。会場に着くとsolunaという歌手が歌っていた。少ししか聞いていないけど、けっこう良い感じだった。solunaに続いて、下地勇。宮古島の言葉で歌うので、何と言っているかは分からないが、会場はヒートアップ。後ろにいたおばちゃんご一行様も大はしゃぎ。なぜだか、色々と話し一緒に盛り上がる。そして最後にディアマンテス。野茂英雄のテーマソングを歌った人と言えば分かるかもしれない。ディアマンテスの登場で、会場はみな総立ち。みんな歌って踊って。アルベルト城間の歌声はラテンな唄を歌うためにあるのではないかと思うほど。全力を出し切って、オリオンビアフェストを楽しみ、最後の打ち上げ花火を横目にタクシーで宿まで帰り、はしゃぎすぎたせいかすぐに眠りについた。

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