月別アーカイブ: 2016年2月

料理は面白いもんだ

この2ヶ月ぐらい料理をしている。
何を作るか考えるのが面白い。

今は基本的に同じものを作らないようにしている。そもそも、今まで料理をしてこなかったし、まずは幅を広げるというステージ。もっと料理の回数が増えたら違う料理を作り続けるのも難しいので、同じ料理をアレンジして深さを追求していくステージになると思う。

まずは、どんな調理法で作られているか、どんな調味料から作られているか分からないので、cookpadを始めとしたネット検索。スーパーで安い食材や父が作った野菜など食材から検索するときもあれば、これが食べたいと思いついて作ることも。cookpadであれば、つくれぽ数で判断。美味しければ多くの人が作るという、ネットにありがちな傾向があるわけで、ご多分に漏れずおれもその流れに乗る。家のすぐ横がサミットストアなのも、便利で料理をする理由になっている気がする。

自分の性格は、原理を知りたいとか、何から出来上がっているかしりたいという欲求が強く、この料理ってこんな調味料から作られているのかと分かる。すると、その調味料も作りたくなる。あ、味噌を作りたいなとか、糀につけたサワラ焼きを作ると、糀ってどうやって作るんだろう、そんな風に思って作りたくなっていく。

豆苗は1回食べても、水につけておけばまた食べられると聞けば、買ってきて試してみる。一度切ったところから再度伸びてくるわけではなく、枝分かれしているところから新たな芽が出てきたらい、種から伸びてくるっぽかった。そして、水につけて3回めは難しい。栄養がないからだろうか。今度は水に栄養を混ぜると3回めも取れるのだろうか。

ご飯は、土鍋を友達がくれたのでそれを使っている。米3号に水540ml、14分強火にかけて、15分蒸らせば終わり。かなり簡単なので炊飯器の出番はあまりない。ただ、土鍋で炊き込みご飯を作ってみたが、水の量が難しい。水を吸う食材と水を出す食材を踏まえてみるが、べちょべちょするのに米に芯が残ってしまった。

一方で、さわらを糀に一晩つけて、焼いて翌日食べるとうまい。簡単だしうまいのはありがたい。すき焼きとか水炊きとか鍋は洗い物が少なくていいが、普通の料理も洗い物をしながら料理を作ればたいして食器洗いがめんどくさいとも思わない。あとは、冷凍を上手く使うのと電子レンジ、湯沸し器を同時並行で使えば料理時間も短縮化できる。

回鍋肉は、甜麺醤を買ってタレから作ってみたり、切り干し大根とか、きんぴらといった定番のものも。肉が多くなりすぎるので、鯖の味噌煮とブリの照焼なんかもつくってみた。まあ、そこそこ作れる。が、ベースをまなんだら自分流のアレンジだな。味噌系の料理には、ちょっと醤油を混ぜているとか、酒、醤油、みりん、砂糖が甘辛い日本料理を作り上げているとか。そうなると、より原材料から作りたくなる。パスタの麺を作ってみたいとか、カレーのルーを買わずにスパイスから作ってみたいとか。味噌を作りたいとか。とかとか。

ああ、切り方とか湯で時間とか食感も重要だし、調味料を事前に混ぜ合わせておくことが出来上がった料理の味を左右したり。極端な性格なのでまたいつか飽きるかもしれないが、運動と一緒で一度徹底的にやってコツをつかめば将来的にもやり方が記憶に残っているので、まあいいとしよう。

LOST WORLD6 雨で始める朝、ロライマの頂上へ

夜中に目を覚ますと雨がしとしと降りはじめた。少し前に目を覚ました時は雲海が見えたのに。5時過ぎに起きて、昨夜作った尾西のご飯を食べ、タクジさんと雨っすねーと話す。ガイドに雨が止みそうか、このまま振り続けるか聞いてみようとなる。ガイドは怠け者キャラなので、とりあえずここで待とうと言うだろうと話していた。で、聞きに行くと、まさかガイドに聞きに行くと止まないと言われ、待っても仕方ないので雨の中テントを片付けて、登山開始することになった。予想外すぎる。雨のテント撤収と登山はびしょ濡れだし気が進まない。

さらに、この雨はしばらく止まないということも気持ちを萎えさせた。ベースキャンプからロライマの頂上を見上げると垂直の壁に見える。こんな垂直な壁を登るとなるとクライミングのような登山になるかと思うが、山というものは意外と登りやすいルートが開拓されているもんで、ロライマも同じだった。雨の中垂直な壁はつらすぎる。そして、5日分の食料とテントも入って。岩というよりも砂が固まったのがロライマで、雨と登山者によって山肌の土(砂)は削り取られていた。

垂直の斜面に見えただけあってかなりの急登。雨の中、息を切らしながら登ると、暑くて雨具のジッパーを開けてしまう。するとびしょ濡れに。。。大半の登山者はテントで滞在していて登ってこない。まあ、雨の中アウトドアをやってない人は登りたくないだろう。幾度と無く大きな沢や滝の水が物凄い勢いで流れてくる。保水できない地質なので、雨が降るとそのまま流れ落ちるのだ。落差が数百メートルの滝の下を通ると細かなミストで視界が悪いほど。もちろんメガネは曇ってしまう。現地のガイドはポンチョを被っているのみ。タフだなとつくづく思った。

送信者 ベネズエラ2015-16

砂地の急登を登り終えると、黒い大きな岩のエリアに。もう頂上は近い。ただ、雨はやまずものすごいガスで何も見えない。3時間ほどで頂上に到着。ガイドに頂上と言われなければわからないほど。岩がゴロゴロあるだけで、いったい自分がどこにいるかも分からないし、どこがテントサイトかも分からない。頂上で現地のガイドやポーターとすれ違うと、ガイド同士で話している。テントサイトの空き情報の情報収集をしていたのだ。

送信者 ベネズエラ2015-16

キャンプサンフランシスコ(たしかw)に到着。テントサイトは洞窟というか、岩が貼りだしたところで、雨風をしのげる場所だった。雨が多いロライマではとても便利な場所。屋根がなかったら、20時間ほど振り続ける雨は辛かっただろう。とりあえず、テントを貼る。岩の軒下はとても面積がせまく、全部で5張りもテントを張れば溢れてしまうほど。その中でも、一番雨に濡れなさそうで、フラットな場所があった。あ、ココがベストポジションだなと俺は思い、そこを取りたいと思いベスポジに立って、話した。牽制したのだ。すると、みんなそこを狙っていたようだ。と、ガイドが俺の立っている場所を指して、そこにテント貼るからどいてくれと。おお、おい。まさか、ベスポジをガイドにとられる。。。ベスポジにガイドが寝るって、ありえないだろ。さすが、ベネズエラw

送信者 ベネズエラ2015-16

あきらめて、タクジさんと僕は少し雨の跳ね返りがある場所にテントを貼る。しかし、テントを貼り終わっても雨はやまない。ガイアナとブラジルとベネズエラの国境にあたるトリプルポイントに行きたかったが、この雨と霧で行っても何も見えない。せっかく出し行ってみたかったが、タクジさんと話して2人ではルートも分かりづらいし、諦めるか、という話になた。しかたなくテントでお茶を飲みながら時間を過ごす。びしょぬれになった靴下屋シャツなどの洗濯を岩に干しておく。

送信者 ベネズエラ2015-16

数時間経つとだんだん雨はおさまりはじめた、これは!青空が一瞬見えた、チャンスだと思ったが、すぐに分厚い雲が覆ってしまう。でも、いい流れであることは間違いない。テントの外に出て空を眺めている。30分ほどたっただろうか、風が強いのでまた雲が流れて青空が見え始めた。これはチャンス!ガイドを呼びに行き、眺めの良い場所に連れて行ってくれと頼んだ。すぐに荷物を準備して。

送信者 ベネズエラ2015-16

頂上は池がたくさん出ていたが、石の上をぴょんぴょん飛んで行くと、濡れることもなく。大きな岩の近くにたどり着き、そこをよじ登る。ここもガイドがいないと分からないような場所。登っていく。よじ登りながら、後ろを振り返ると、目の前に飛び込んできた。どっーん!と。ロライマの垂直の壁が、自分の目の前に、自分の目の高さに。一瞬言葉を失う。あまりにも偉大で勇ましく息を呑む美しさだ。そして、思わず声が出た。圧巻の景色。おお、すげー。

一番上に辿り着く前に、写真を撮りまくっていると、強い風とともに雲が流れてきてしまう。まずい、ということで頂上までダッシュ。写真を撮るベストな場所があったので、タクジさんとお互い写真を撮り合う。タクジさんの写真を撮り終わったところで、雲が覆ってきた、急げ交代していたら雲が。。。がーん。でも、もう青空が見えないかもということで急いで写真をとってもらった。そして、もう少し頂上を移動して、クケナンテプイが見えるところまで歩いて行く。こっちもすごい。クケナンテプイの形もいかついのだ。

送信者 ベネズエラ2015-16

ただ、一瞬の青空だった。強い風が吹く、飛ばされるほど。そしてその風が雲を連れて来てしまった。もうだめだ、降りるかと思ったが、また晴れるかもということで岩陰で風をしのぎ耐える。すっごい狭いところに3人体操座りをして、青空が見えるまで耐える。もおう、無理かなとも思いつつ、希望は持ち続け。すると30分ぐらい立っただろうか、また青空が見えてきた。キタ!岩陰を飛び出し、頂上へ戻る。すごい、すごいんだ。この景色。

送信者 ベネズエラ2015-16

青い空と切り立った壁。そして、緑の絨毯のような草原は太陽の光を浴びて輝いている。岩の上からは600メートル以上の滝が流れ落ちる。こんな世界は、世界中どこでも見ることができない、インパクトだ。ついにきた。ここまできた。これが見たかったんだ、感じたかったんだ。この景色をこの風を。興奮してしまって、飛び回る。あっち行ったりこっち行ったり。そして、シャッターを切りまくる。大きな岩に立って、テプイを背景に写真を撮ったり、高度感のある心地よさ。

きちゃったよ、ここまできちゃったよ、最高、この景色に会いたかったんだ。強い風が吹き続ける、その風と日差しの強い太陽が気持ちを高めてくれる。他にも数人ほど登山者がいて、最高だねと語り合った。そりゃ、最高だよ。ここは。と、また雲がやってきた。そして、小雨が降ってくる。同じ岩陰に隠れる。まさか、ガイドが雨宿りでもベスポジを取ってしまった笑また数順分耐えていると、青空がやってきた。ガイドはもう帰りたくて仕方なさそうだけど、僕とタクジさんは興奮が冷めない。この景色を少しでも長く味わいたい、この心地良い、開放された、解き放たれた気持ちを味わいつくしたい、そんな気持ちだった。

他にもいいところがあるからと、ガイドは降りて行ってしまったので、我々もついていった。とりあえず見晴らしのいい場所を降りて行き、頂上をあるいていくと、他のキャンプサイトを横切った。他の場所もテントが数張り張れればいいほどの小さな場所だった。これは、ピークシーズンは取り合いだな。そして、クケナンテプイの絶景ポイントへ。クケナンフォールも目の前だ。エンジェルフォールとたいして変わらない落差の滝だ。ナイアガラの滝もすごいが、これだけの落差というものは、本当に驚きだ。そして、落差によって滝は霧になりその水しぶきが幻想的な雰囲気を作り上げる。

送信者 ベネズエラ2015-16

ロライマの形もかっこいいのだが、クケナンテプイの方が絵になる、男らしいゴツゴツした形なのだ。こちらも、見ていて力がみなぎってくる。日が陰り始めたので、頂上をもう少し見ようということで、クリスタルと呼ばれる水晶の塊みたいなものが大量にあるエリアを歩いたり、洞窟のような大きな穴が空いた場所を見たりと、頂上を散歩。ぐるっと回って、テントサイトに戻ることには日が落ちていく。西の空はオレンジ色に染められ、岩肌のシルエットと合わさって、自然の一瞬の美しい世界を作り出してくれた。

送信者 ベネズエラ2015-16

夕食を食べないと行けない時間だ。といっても、毎日同じ尾西のご飯。お湯を沸かして尾西のご飯を食べスープを飲み、今日見た最高のロライマの景色の話しながら夜は更けていった。頂上には行けというか川があったが、水の流れが弱かったり人間の排泄物もあるので、タクジさんが持ってきた浄水器が役に立った。俺も買おうと思った。テントに戻り、日記を書いていると雨が降り始めた。夜中から明け方にかけて雨が降るんだなという印象があったので、明日の朝には止んでいることを期待して眠りについた。

送信者 ベネズエラ2015-16

登山とスキーをスキーツアーで。黒斑山とあさま2000

バックカントリーは、自力でハイクアップして、スキーで滑って降りる。たのしいのだが、まだスキーのスキルが低いので1人では心もとない。

ただ、スキー場で練習しないとうまくならないので、1人で滑りに行く。スキーのバスツアーが、リフト券込み5000円ぐらいからあり非常にお得。スキー場までダイレクトに行けるし、電車で行くよりもスキーの板を運ぶ手間も省けるし、お金も三分の1ぐらい。ただ1人で滑ってると飽きるし、近場のスキー場はゲレンデが少なくてすぐに全てのコースを滑り終わってしまう。飽きるのだ。

そこで、軽めの雪山登山とスキーセットでできるところを探した。荷物が若干多くなるが、許容範囲内。

あさま2000スキー場と黒斑山のセット。登山口までダイレクトにバスでいけるので、夏に公共交通機関で行くよりも圧倒的に便利。

さらに、天気予報を見て前日の夕方5時までに予約すればいいので、天気悪化のリスクも低い。さらにさらに、直前予約だと割引になっている。

送信者 黒斑山登山&あさま2000スキー

黒斑山は、あさま2000スキー場から、道路を渡ってすぐのところから、登山道に入れる。登り1時間20分、下りは50分ぐらい。危険なところなく、浅間山を目の前で楽しめる!本当に天気が良かった。あさま2000スキー場の出口からそのままトレイルに入れたのだが、行きはそれをしらず峠まで行き中コースで登山。基本的に樹林帯だが、天気がよく木漏れ日が心地よい。今年は行きが少ないので、スノーシューはいらず、アイゼンでOK。4本アイゼンでも余裕だった。急な斜面もないので、危ないところもない。トーミの頭まで行くと一気に視界が広がり、目の前に浅間山。

送信者 黒斑山登山&あさま2000スキー

おお、青い空とシンメトリーの浅間山は美しい。登山客も非常に多くて、大半がおじいちゃん、おばあちゃん。60から70歳オーバーな感じ。まあ、安全だし雪を楽しめるからいい場所だ。そんなこんなで、日曜だったのでトレースもバッチリ、雪もしまっている。最後に、登ると黒斑山頂上に。頂上って感じの場所じゃなかったけど、浅間山の眺めはピカイチ。

頂上で家で握っていったおにぎりをたべて、パンを食べて下山。下りは本当にすぐついた。50分ほど。途中で浅間2000スキー場への分岐があったので、そちらに。すると平原っぽいところをあるく。と、本当にあさま2000の目の前に。おお、便利だ。スキーツアーバスに登山客も2組ぐらい乗っていた理由がわかった。

送信者 黒斑山登山&あさま2000スキー

それからロッカーに登山道具を入れて、板を持ってゲレンデに。一石二鳥なshort trip。そんな大きなスキー場ではないのですぐにすべてのゲレンデを滑り終わる。そして、客が少ないので自由に滑れる。なんだかボーダーよりもスキーヤーが多く、異様に上手い人が多かったのでリフトからずっとその滑りを見て勉強していた。滑り終わり、バスで新宿へ。妙義山あたりで日が落ちて、ギザギザのやまと淡いピンク色の空が美しかった。8時には新宿に着き8時30分には自宅という便利さ。

帰りのバスで調べたら川場スキー場から、上州武尊に登のは、往復三時間半ぐらいとか。ここもスキー&軽登山ができるのでいつか行ってみたい。

送信者 黒斑山登山&あさま2000スキー

大人はいろいろなことを失っていた

大人はいろいろなことを忘れていく。
忘れていったこと、失ったことすら気づかず、時にそれを成長とすら思っていることもある。

先日、毎年恒例の石打スキーへいった。

そして、いつもの石打ドライブインで焼き肉。

最初にキャベツの千切りがでてきて、むしゃむしゃ食べていた。うまいなーと。すると、ゴーサンとこのかすみちゃんが「辛い」と言って、泣き出したのだ。まだ、キムチとか辛いたれの肉も出てないのに、どうしたんだろうと。

すると、辛さの正体はキャベツのドレッシングだったのだ。おれは、そのからさを全く感じなかった。甘いとすら思っていた。その瞬間、これは鈍さだと思ったのだ。

子供は、繊細な辛さを感じ取っている。そんな能力があったのだ。どんな子供も小さな頃は、辛さとかに対して鋭い味覚を持っていた。大人より厳密に判断できる装置を持ち、それを的確に脳が判断して、辛さを見極めていたのだ。

が、大人になるとその能力は鈍っている。失っていく。子供はすごく精度の高いセンサーを持っている。そして、判別しているのだ。ただ、言葉が不自由で、大人にはうまく伝えれないだけ。

大人は、いろんな味を経験し、うまいだのまずいだの言う。さらに、子供にはこの味は分からないとか、そんな発言も聞く。でも、味覚は子供より劣っているかもしれない。そんな可能性があることは、常に頭の片隅に記憶しておきたい。そう思う。

食の経験を通して食事を楽しむ意味では大人のうんちくも価値を持つこともあるが、子供より味覚は鈍っているんじゃないか、少なくともかすみんより俺の舌は鈍感だと言うことはまちがいない笑

ついでに、大人がすぐスマホを使い出す。無意識のうちに。すると、スマホをこすってるね。大人は。こういわれた。確かに、スマホを使う自分を肯定するために、スマホを触るとか、使うというが、かさみんからしたら、擦ってるのと変わらない。

そんなことを学んだ石打スキー。

LOST WORLD5 4時半に始まる朝。僕らはロライマに向かった。

朝起きるのは決まって4時30分。今日も暗い朝。
ミッチェルという安宿に泊まっていて、すぐ隣がバックパッカーツアーズなので、迎えのジープが来たかをちょこちょこ確認する。比較的時間にはしっかりしている国民だが、もし来なくて宿の鍵がしまったら大変なので、ひとりは宿の中にいて、もう一人が確認する。

5時ちょうどぐらいに4駆が登場した。少し古めのランドクルーザーだ。ガイドの若い兄ちゃんと顔を合わせ、昨日のトラブルになったおばちゃんもきているが、相変わらず我々とは話そうとしない。完全に怒っている笑いらない荷物をタクジさんはエージェントに託し、俺は全てを担いでいくことにした。朝も一悶着あったのち、出発、恒例行事のようだ笑

送信者 ベネズエラ2015-16

暗い中、サンタエレナの町を出発したがすぐに夜が明けた。トレイルヘッドはプエルトオルダスから来た道を50キロほど戻る。トレイルヘッドに入る前に朝食。いつもの揚げパンとカフェ・コン・レチェ、こちらも恒例行事のよう。ガイドの兄ちゃんはここでパンとかを買って山に持って行った。

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通常の登山パーティーは荷物を全部ポーターに持ってもらい、食事もお願いしているからガイドもそれに便乗できるが、俺達は食料もテントも全部自分たちで担ぐ、そのためガイドも自分で荷物を自分で全部持たなければならず、ちょっと不満気。それに6日の行程を4日に短縮して行くので一日に歩く距離が長いのだ。アスファルトの道路を外れトレイルヘッドからロライマへと。この砂利道がすごいのなんのって。地割れがしていて、車が落ちたら死にそうだし。あまりにもデコボコで車が上下にジェットコースターのように揺れる。そこを猛スピードで行くもんだから、冷や汗ダラダラ。

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ただ、雲の隙間からロライマとクケナンテプイが見える。近い。幹線道路から見たテプイとは比べ物にならないぐらい近くに見える。そして、周りは赤茶けた大地だから、こちらの気持ちも高まる。車を止めてもらって、テプイ(テーブルマウンテン)を眺める。ああ、思えば遠くに来たもんだ。ついにここまできたという気持ちがこみ上げてくる。30分ぐらい走っただろうか、小屋がいくつか建つ集落に到着。ここが、登山のゲートであり、ポーターが住んでいる村らしい。僕らは受付でチェックをしてさっそく歩き始める。今朝は曇りがち。

GPSを入れて歩き始める。と、ガイドの兄ちゃんは集落に知り合いがいたらしく会話を始め、おれらに先に行っててと言葉を残して、彼はトモダチとの会話に熱中。まあ、いいかとタクジさんと2人で歩き出す。と、すぐに道が2本に分かれている。けっこう違うルートになっているので、どっちかねーと話しながら、GPSで確認して。ベネズエラはゆるいw商売ッケとサービス精神のなさに逆に感動するぐらいw

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ほぼフラットな道。緩やかなアップダウンを進んでいく。でっかい大地だな。遠くに雲にかかったテプイが見える。テプイの上だけ雲があるのは気候が違うからなのか。不思議だ。見えるテプイはクケナンとロライマの2つ。ロライマのほうが大きいが、クケナンの形も力強くかっこいいのだ。1時間版ほどしたらガイドが追いついた。少し話したが、またすぐに離れて見えなくなった。彼の奥さんもガイドをしていて、すれ違った時に、俺も帰ろうかなと冗談で言ったのが、冗談には聞こえなかったw多くのポーターが荷物をかごに縛り付けて運んでいる。サンダルの人も多い。さすが地元の民。一番驚いたのは靴下がいた事だった笑

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第1キャンプがある。ここで、川を渡渉する。ただ、暑かったので川で水浴び。するとすぐにプイプイと呼ばれるアブみたいなものにたくさん刺された。。。いつの間にか、足が虫刺されだらけに。ちーん。ここを超えると、少し上り坂になってくると同時に、テプイに近づいてきた。そう実感するほど、見上げる位置にやってきた。ただ、遠くから雲にかかっていたとおり、ガスっている。たまに、小雨がパラパラ。でも、本降りになることはなかった。それにしてもDAY1は25キロほど歩く。食料も5日分入っていて、思いザックを背負って。久しぶりに長いな−と感じる。

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草原を登っていく。上から眺めると太陽の光があたり輝く緑の絨毯のように美しい。行動食と水を飲みながら行くが、暑いし重いし、ちょっと疲れてきた。川で水を補充しながら、プイプイに怯えながら、休憩しながら。高度が上がるとやはり景色が美しく、気持ちがいい。長い距離でも景色を楽しめるとその距離を忘れてしまうとは、まさにこのことだ。

送信者 ベネズエラ2015-16

ついに来たなと感じる、ロライマに。こんな遠くにやってきた。南米も3回めだが、本当に遠くまで来たなと久しぶりに実感したように感じる。夕方の4時過ぎ、ベースキャンプに到着。山小屋があるかと思ったら、そうではなくテントのみ。全部で20〜30張りぐらいだっただろうか。ガイドもたくさんいた。川が流れ水が豊富だった。

送信者 ベネズエラ2015-16
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できるだけテプイの眺めがいい場所を探し、テントをそれぞれ貼る、すぐに夕暮れの時間になり空が焼けていく。夕暮れの太陽がテプイをオレンジ色に染め上げていく。勇ましい色と形。絵に描いたような大きな自然が目の前に広がっている。こんな垂直な壁を登っていけるのかと不安になるほどの壁だ。雲もオレンジ色に染められ、1場ごとに変わっていく夕暮れの光景を楽しんでいたら、暗く前に水を汲んでこないとということで、プラティパスを持ってダッシュwすると、大きな岩に立ちロライマを眺める旅人の姿がシルエットで浮かび上がっていた。かっこいいね~。絵になるねー。

送信者 ベネズエラ2015-16
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タクジさんがMSRを持ってきてくれていて、ガソリンをベネズエラでもらったのでそれで湯を沸かす。ゆらゆらと炎が上がる。まずは、コーヒーを入れて、一息つくとこころが休まる。それから、尾西を取り出してお湯を入れて15分ほど待てば夕食完成。2つ食べれるかなと思ったが、1つでお腹がいっぱいになり、翌日の朝ごはんにすることにした。そして、自分のテントに戻ると、すぐに眠りについた。満天の星空は見えなかったが、夜中に起きてテントから外を除くと、雲海とロライマが見えた。

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