日別アーカイブ: 2015/11/6 金曜日

英語を学ぶ時間の無駄さ

英語を学ぶ時間って限りなく無駄だと思っている。
英語、厳密にはコミュニケーションとしての英語を習得するための時間が無駄だなと思う。
なんでかって、英語コミュニケーションって代替可能だからだ。
翻訳というものが存在することからも明らかだが、日本語でも代替できる。
すでに日本語で表現し、コミュニケーションする能力があるのに、それだと通じない人たちが多いから、英語を使わないといけない、だから学ぶ。

通常の学問である、数学、歴史、生物とかって、代替できない。それ固有の価値がある。
歴史を数学で代替するって、できない。それぞれが、オリジナルで独自の価値をもった学問であるから。

もちろん、言語学にも学ぶべき価値がある。どうやってその言語が発展したとか、その背景の文化とか。
ただ、いわゆる英語の学習って、ただのコミュニケーション手段としてだ。
だから、英語を学んだからといって、それ自体で新たな価値を生み出すようなことを学ばない。
日本で生まれて育てば誰でも日本語は話せる、英語圏で育てば誰でも英語は話せる。
そんなものを、わざわざ多くの時間をさいて学ぶことの無駄さたるや。

ってな風に考えている。そんな考え方をしているので、英語を学ぶ時間って無駄だと思う。
英語が話せるようになると、より多くの情報を得ることができ、より多くの国の人と話せて楽しいとか視野が広がるってことはあっても、学問として学ぶというわけではない。
だから、学校で習うたぐいのものではないんじゃないかと思うぐらい。
それなら、会計学んだり、絵画を始めたほうが、よっぽどいい。

とは言いつつ、英語は必要だ。全く英語から逃れることはできない。話せないと、不便すぎて何もできないって思うぐらい。何かを極めようと思ったら、必要不可欠な世界になっている。

まあ、自動翻訳は10年とか20年でかなり完成度が上がり、不便なく使えるようになると思っている。
一方で、インターネットが発達した今でさえ、未だにface to faceが重要だという世の中だ。
もちろん、大事だと思うし、その理由も分かる。(徐々に、その重要性というか、価値の観点は変わっていくと思うが)

だから、個人的に朝の時間にやっている。
30分早く起きる。どうせ寝ていたり、ダラダラしている時間なので、その30分を有効に使うという発想で。
こんなもの、もっと小さいうちにマスターしておけばよかったと今更ながらに思い、子供の頃とかの自分の頭の悪さを痛感する。

あー、英語なんか学ばなくてよくなればね。子どもたちもさっさと英語を習得できるようにしてあげれば、中学、高校での英語の授業をもっとオリジナル学問を学べるのにね。実学(金融とか、医療とか、プログラムとか、IoT的なラズベリーパイでなんか作ったり)でもいいけど。

で、ハーバードのMBAのケーススタディで楽天が英語を公用語にしたケースが使われているという記事に、英語を母語としない学生が発狂しそうだとか書いてあった。まあ、そうなのかもしれない。年をとってから、言語を学ぶのは難易度が高いから。だから、学校で学ぶよりも、小さい頃から英語に触れて、特に時間をとらなくても話せる状態になっているのが一番手っ取り早い。

楽天の記事に対する意見では、英語を学ぶことによって、ロジカルシンキングができるようになったとも書いてあった。日本人はロジカルシンキングが苦手だから、英語という言語がロジカルシンキングに向いた言語であるからだとか。へ~と思ったが、個人的にはあんまりその恩恵を受けていないように感じる。

理由は単純で高校時代にディベートをやっていたので、ロジカルに考える習慣が付いていたからだ。当たり前のように、結論というか自分のポジションを明確にし、明確な理由をつけて説明する。判断の軸もメリット・デメリットでものごとをジャッジするので、理解しやすい。

半年以上、毎朝30分ほど英会話をやっているが、最近ディスカッションの教材に入ってきた。テーマはドイツ教育、スマホ、性格(内向的、外交的)、喫煙、ハロウィンの起源などについて。short materialを読んだ上で、自分の考えを伝えてディスカッションする。

別に、突然英語が上手くなったわけではないが、ディスカッションパートに入ってから、なぜだか君の英語はいいと言われ始めた。例えば、こんなふうに。

You expressed your views very well.
You did really well in expressing yourself in the lesson today. Keep it up!
You’ve done a great job both at reading the material and answering the questions.

なぜかなって考えたら、これは単純なのだ。僕の脳というか思考が英語での表現に向いたロジカルシンキングだからだろう。自分の考えは、英語にしやすい。先生が対峙している他の日本人よりも、説明がクリアだからなんだろうなと。僕より英語を話せる人とも英会話をたくさんしているだろうけど、思考回路的に俺みたいな人は、英語がヘタな部分をカバーしているんだろうと。

ついでに、発音がうまくなったわけではないと思うが、発音が良いねと言われることも増えてきた。これも単純で、英語に慣れてきて英語のリズムで話すから、発音がうまいと捉えられやすくなったと思う。ああ、結局英語なんて、コミュニケーションなんで、英語の上手い下手だけじゃなくて、伝わればいい。そして、単語じゃなくて、その背景にある人間性とかキャラクターが伝わったら、人との関係性がいっきに強くなるから、それができればいいかなと。

ちなみに、ロジカルシンキング信奉者っぽく思われるが、ロジカルシンキングだけなら意味がなくて、クリエイティブシンキングとのいったりきたりができるのが良いと思う人間です。思考法だけでなく、価値観も自分と同じ部分がありつつも、全く違う価値観がある人ってのがい一番、創発的になると思っている派。

送信者 ALASKA 2009