月別アーカイブ: 2011年7月

日本一の頂きを我武者らに目指して4時間4分43秒

・日本の一番高い山に走って登る
・登りだけと言うクレイジーさ
・制限時間がかなり厳しい
・日本三大山岳耐久レースの1つ(残りはハセツネ、キタタン。こちらは完走済み)

こんな理由から何としてでも完走したかったレースが富士登山競走。
実は、ハセツネやキタタンは完走できると思って、トレランを初めてすぐにエントリーした。
しかし、この富士登山競争だけはあまりにもハード(登りのみ&制限時間の短さ)なので、逃げていたぐらいだ。

自分にとってはなかなか手強い相手だったので、さらに勝ちたくなる。
「ここには、過酷に挑む価値がある」まさに、富士登山競走のキャッチフレーズの通り。

そんな思いを胸に、体の調子、食事(禁酒)、運動量などをまじめに調整してきた。
久しぶりに勝負と決めたレースで試走にも2回行ったし、練習量アップも行った。

最近はランの調子も良かったので、完走は何としてでもしたいと思っていた。

そして、ついに当日を迎える直前に、台風がやって来た。
夏の台風はいつものろのろ、あっちにいったりこっちに行ったり。
富士登山競争がなくなるかもしれないと心配したが、無事に開催された。

当初は心折れ部のメンバーで前泊の予定だったけれど、DNS(Do not Start:棄権)の人も増え、泊まりは僕とエディさんだけになった。
おまけに、台風でどうなるか分からなくなったので、当日の夜中に車で向かうことに。
同じく心折れ部の岡野さんも車で行かれるということで、ピックアップしていただいて3人で向かった。

夜中の3時45分に阿佐ヶ谷出発予定が、環七の工事渋滞で少し遅れる。こんな夜中に驚き。来年は30分ぐらい早めてもいいかも。
目指すは富士吉田。いつものように、車の中ではトレランや富士登山競争の装備やタイムなど作戦について盛り上がる。

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5時45分ぐらいに駐車場に到着すると、無茶苦茶寒い。太陽は雲で隠れ半袖だと振るえるほど。本当に7月も下旬か?というほど。
頭をよぎるのは頂上の気温。駐車場が15度なので、頂上は0度からマイナス5度ぐらいか。
それはキツいな。ウィンドブレーカーだけでは寒いかもしれないと思った。

しかし、シャトルバスで富士吉田市役所に到着するとアナウンスが。
「頂上の気温は10度、快晴、無風」
???耳を疑った。
なんじゃそりゃ、最高にバッチリな気象条件。

最初のロード区間は暑くないし、頂上は温かいし、これ以上の天気を求めるのが無理な話し。
当初はハイドレーションに水をもって行く予定だったが、天気を踏まえてもって行くのを止めた。

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あんだんごといなり寿司の朝食をとる。
受付を済ませて、ゼッケンをつける。5合目行きの荷物と市役所に置いておく荷物を預ける。
仲間と別れ、軽くストレッチとジョグ。
スタート30分ほど前にスタートラインに並ぶ。今回はBブロック。
Bブロックの中では前から10列目以内にポジションを確保。

主催者などいろんな人の挨拶が一通り終わると、7時にスタート。
走り出す。1年ぶりにこの感覚を味わう。

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最初は富士吉田市役所(標高770m)から馬返しまでが一区切り。
ここまでを約1時間目安で走る計画。
市役所から富士浅間神社(標高850m)までの3キロは緩やかな登りの道路だ。
日射しがあるのと、登りが続き辛い。
でも、馬返しまでは走り続けなければならない。
耐え忍び走り続ける。
今回は水をもって走らないので、給水では水とスポーツドリンクを毎回飲む。

7.2kmの中の茶屋(標高1,110m)まで来ると、凸凹した道路に変わる。
しかし、緩やかな登りであることに変わりはない。
辛い、歩きたいが走る。
トイレに行きたくなったので、薮に入って小便。

時計のタイムと回りの人のゼッケン番号を見ながら走る。
ゼッケンは速い人から1番から順になっている。
前回よりタイムアップ&完走を狙うので、自分のゼッケンよりも若い番号の人が多くいる集団を走っていないといけない。
俺は1343番。それを意識して、ゼッケンが700~800番ぐらいの集団と走った。
しかし、ロードは遅く少しずつ抜かれた。何とか走り続けることだけに集中した。

ガードレールが見え、あともう一踏ん張り。
最後は急な上り坂を走って、10.8km地点の馬返し(標高1,450 m)だ。
計画よりも少し遅い1時間3分21秒。
まあ、5合目までで取り戻せるタイムだ。
700メートルの登りロードを10キロ1時間なら悪くないペースだが、富士登山競争はそれぐらいのタイムじゃないと完走できない。

続いての目安は5合目の佐藤小屋(標高2,230 m)に2時間だ。
距離はスタートから15キロ地点だが、ここからトレイルに入り斜度もキツくなる。
ロードよりはトレイルが好きなので、ここまで来たらほっとした。
さらに、この馬返しからは試走で2回も頂上まで走っているので感覚が分かる。
エイドでレモンと水を飲み、さあ、登るぞ。

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走れる所は走り、急な所は早歩きを意識。
多くの人がいるので、抜けるタイミングで抜いて行く。
辛いには変わりないが、最初のロードの地獄さと比べればマシだ。
5合目の佐藤小屋(標高2,230 m)には1時間59分28秒。
ほぼ、予定通りでここまで来ている。
念願の富士登山競争の完走が見えて来た。
さらに、4時間切りも不可能じゃないタイム。

次なるポイントは太子館(標高3,100 m)に3時間。
5合目をすぎると、樹林帯を抜け砂利と岩の大地を這い上がる。
ここからは酸素が薄くなるので呼吸が乱れないように、大きく吸って大きく吐くことを意識した。
しかし、2回目の試走より、調子は良くなかった。
大会で気分が高揚しているのか、馬返しまでの1時間のロード区間が響いているのか。
さらに、飲みたい時に水が飲めないのがマイナスだった。
水は少しずつ回数を分けて飲みたいのに、エイドだと一気にたくさん飲まないと行けない。
500mlでいいからハイドレーションに水を入れてもつべきだった。

代用でアミノバイタルジェルとVESPAを水分補給の変わりの意味も含め飲んでいた。
ゴール直前に飲んでもエネルギーにならないので、早めに飲むことを意識。

イマイチだなと思っていたら、タイムもそうだった。
2時間30分を目安にした日の出館/花小屋で5分遅れ。
3時間予定の太子館が、かなり遅れて3時間6分ぐらいになってしまった。
4時間切りはキツそうになった。

できるだけ呼吸を大きく吸うようにして、足を前に前に。
平らな部分など走れる所は走る。
すると3時間30分予定のトモエ館で3時間33分に。

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また、4時間切りが見えて来た。
よし、何とか行くぞっと気合いを入れてスピードアップ。
と行きたい所だったが、足がついて来なかった。
疲労がたまり、スピードアップすると足がふらついた。
頭も酸素が薄いなと少し感じた。
ラストスパートは無理だった。。。

ここで、頑張りすぎてぶっ倒れて完走を逃すのももったいない。
ここは冷静に、一番大きな目標である完走を確実に勝ち取りに行くことにした。
今までのペースで、登る。

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あと、30分で頂上だ。
頂上の鳥居が見えてくる。
山で行き着く先が見えると、はるか遠くにあるように感じてしまうが、実際は見えたと言うことはかなり近い。

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応援に来ている方に声をかけてもらい、元気になる。
4時間5分切れるよとの励ましの言葉。
自分の時計とにらめっこしても、行けそうだ。
よし、最後の一踏ん張り。
最後、なんとか駆け上がり4時間4分43秒でゴール。

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やったよ。まじでつらかった。
つらかったが、とてもうれしかった。
念願かなった。
少しだけ強い男になれた気がした。

頂上は温かく、青い空が広がっていた。
飛び立つ鳥のような美しい雲も空に浮かんでいた。

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心折れ部のみんなのゴールを待つ。
すると岡野さんがゴール。
昨年に続き完走。すごい。

5合目と富士吉田市役所でも合流し、紅富士の湯で汗を流して東京へと戻った。
8月は何もないし、ゆっくり休もうと思う。

◆次回に活かすこと
天気は最高だった。ロードは暑くなく、頂上は寒くない。半袖で問題なかった。
→スタート前の頂上の天気のアナウンスに従って、持ち物を柔軟に変更するべき。

ハイドレーションはもって行くべき。
→エイドは定期的にあるが、自分の飲みたいタイミングで飲めない。さらに、少しずつ飲みたいのに、エイドだと一気にたくさん飲まないと行けないのが辛い。

5合目以降のエイドはほぼ水のみ。
→ジェルなどをもって行く。

スタートから馬返しまでの緩い上り坂のロードがものすごく辛い。
→この区間の練習またはそれに類する登りトレーニングをするべき
→4時間を切りたいのであれば、試走は富士吉田市役所から頂上までをやると効果的なはず

回りのひとのゼッケン番号を見ながら走る
→ゼッケンは速い人から1番から順。そこで、前回よりタイムアップを狙うので、自分のゼッケンよりも若い番号の人が多くいる集団を走っていないといけない。それを意識した。

◆第64回富士登山競走
開催日:2011年07月22日
開催地:山梨県富士吉田市
氏名:寺町健
ナンバー:1343
種目:山頂コース男子
天気;午前6時の富士山頂は無風、快晴、気温10度。
   山頂コーススタートの午前7時、富士吉田市役所前は18・2度、5合目は23度
完走者:山頂男子1242人(完走率57・3%)女子50人(同40・3%)
    5合目男子1042人(98・8%)同女子166人(96・0%)

ほぼ2回目の試走と同じペースを頭に入れて登って行った。
ただ、試走は馬返しからしか走っていないので、スタートか馬返しまでのひたすら緩く続く登りが1時間プラスされている。
なんといってもこれが辛いのだ。

◆タイム計画
スタートから馬返し1時間
5合目(佐藤小屋)(2時間)2230m
日の出館/花小屋 (2時間30分)
8合目太子館 (3時間)3100m
8合目元祖室 (3時間20分)3250m
トモエ館 (3時間30分)
頂上(浅間大社奥宮) (4時間)

◆結果
ゴールタイム:4時間4分43秒
スタート AM07:00
馬返し 01:03:21     08:03:22
五合目通過 01:59:28 0:56:07 08:59:28
八合目通過 03:32:05 1:32:37 10:32:06
Finish 04:04:43 0:32:38 11:04:43

◆朝食
いなりずし
あんだんご

◆ラン中に食べたもの
登り
アミノバイタルジェル1袋
VESPA 1袋

◆エイド

スポーツドリンク
レモン
バナナ
パン

◆着たウェア
ぼろぼろになったも良い靴(下りでソールがダメになる)(アシックスのランニングシューズ26.5cm)
バック ルーファス(グレゴリー)
帽子 ランニングキャップ(mello’s)
ニューバランスのラン用短パン
時計 BARIGO NO.46 Wrist-On Altimeter/Compass
靴下(ザムスト)
スパッツ C3fit  パフォーマンスタイツ ロング
Tシャツ 心折れ部Tシャツ
コンプレッションウェア 半袖
ニューハレのテーピング 両膝と両足のくるぶし。右くるぶしは下から上に2本と、かかとを後ろから包み込む様にテーピング
パンツ ユニクロ シルキードライパンツ
アームカバー ザムスト

◆山にもって行ったが使わなかったウェア
ウィンドブレーカー(ブルックス)
軍手(薄手の物が良い)

◆もって走る装備
カメラ
携帯電話
財布(お金、カード最小限、保険証) 使用せず

◆下山用アイテム
マスク、あった方がよい

◆万が一の装備(市役所に置いておいた)
大会参加ハガキ
ハイドレーション
ヘッドライト
ハンドライト閃SG325
ダウンジャケット
コンパス(方位磁針)
速乾性長袖(ロウアルパイン)
地図(高低差のコピーと地図をビニール袋に入れる)
ゴミ袋
ウェットティッシュ(汗&トイレ&手ふき)
ゲイター(変わりにガムテープ?)なくても何とかなる
帽子につける日よけ、なくても何とかなる

・下山後or下山前or着替え
タオル
シャツ
ズボン
パンツ
靴下
スリッパ
サロンパス
ハサミ
ニューハレのテーピング

・もってないけどあった方がいいかも
エンライテン(足が吊りにくいサプリ)もあるといいかも
ファイテンのチタンバン
ベスパ
ゲイター

ついに富士登山競争を完走 4時間4分43秒

夏の前半のメインレースであった、富士登山競争を無事に完走した。
やっと完走できたという感じ。

自分の中では久しぶりに勝負レースだったので、無事に完走できて本当にうれしかった。

これでやっと日本三大山岳耐久レースを完走です。
ハセツネ(日本山岳耐久レース)、キタタン(北丹沢山岳耐久レース)、富士登山競争。

試走にも2回行った甲斐がありました。
通過地点ごとのタイムを頭に入れていたので、それを参考に走った。
4時間でゴールするタイムを想定していたのだけれど、若干遅く4時間4分43秒でした。

まずは、完走が目標だったので良かったです。
それにしても、天気に恵まれた日でした。

詳細はまた今度。

第64回富士登山競走
開催日:2011年07月22日
開催地:山梨県富士吉田市
氏名:寺町健
ナンバー:1343
種目:山頂コース男子

◆結果
ゴールタイム:4時間4分43秒
順位:570位

スタート AM07:00
馬返し 01:03:21     08:03:22
五合目通過 01:59:28 0:56:07 08:59:28
八合目通過 03:32:05 1:32:37 10:32:06
Finish 04:04:43 0:32:38 11:04:43

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心折れ部@駐車場

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完走!@富士山頂上

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大会終了後@富士山5合目

暑い、熱い、蒸しアツイ。川だ、滝だ、水がホシイ。野沢温泉トレイル9時間53分58秒の旅

野沢温泉トレイルは昨年が第1回だった。
累積標高差4100m、全長65km。
さらには暑さがとんでもない大会だ。

この大会は自動車会社のスズキがスポンサーで大会の様子がテレビ番組で放映される。
偶然にも、去年番組が放送される日に岐阜にいて、見ていたのだ。
渡渉したり、どろんこになったりけっこうタフな大会だなと見ていた記憶がある。

そんな大会に今年は出て来た。
この大会のコースは珍しい。
通常の大会のコースは2パターンだ。
スタートしてone wayで走り続け、スタートとは違う地点に到着してゴール。
もうひとつは、スタートから走りはじめ、ぐるっと山々を一周して、スタートと同じゴールに戻る円のコース。

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しかし、この野沢温泉トレイルレースは、後者のぐるっと1週を3回するようなコースなのだ。
まずはスタートして、南方面へ走って行きぐるっと回ってスタート地点に戻る。これが第1セクション。
また、スタート地点から走りはじめ、次は西方面へ行きぐるっと一周してスタート地点に。これが第2セクション。
最後に、北方面へ行きぐるっと1周して、スタート地点に戻る。ここがゴール。これが第3セクション。

スタート→第1セクションのゴール(すなわちスタート地点)→第2セクション→第2セクションのゴール(すなわちスタート地点)→第3セクション→第2セクションのゴール=本当のゴール(すなわちスタート地点)

こんなイメージで、3回スタート地点に戻ってくる。だから、応援する人はここにいれば3回も選手に会える。さらに選手としては装備をスタート地点にデポしておけて毎回必要な物だけをもって走れる。なかなかメリットが大きいし、大会運営側も人の数やエイドの数を減らせる。

セクションごとのゴールでは人に会えるのでストイックさは少なく感じるが、逆に言えばいろんな声援をもらったりできて楽しめるコース設計。
そんな大会なのだ。

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土曜日の朝に池袋から大会のバスで野沢温泉に。5時間30分ほどで到着。かなりいい天気で日射しがすごい。スタート地点で受付を済ませ、シャトルバスで温泉街へ。ぶらぶら歩きながら町並みを眺めて、今日の宿へ。「とうふや」さんという、豆腐屋をやりながら民宿をされているところ。今日は俺を含めて3人の相部屋。荷物を置いて、ちょっと休んでからコースガイダンスとウェルカムパーティーへ。アドベンチャーレーサーであるイーストウィンドの田中さんがコースディレクターということで、コース説明。第1セクションの赤滝付近の鎖場にははしごを設置してあること、風ごうろではガレ場で浮き石が多いこと、エイドや熊の注意ポイントなどの説明を受ける。

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続いて、ウェルカムパーティー。スパゲッティの麺屋さんが協賛のようでパスタオンリー。味付けはたくさんあるが、パスタ、パスタ、パスタ。他にあったのは唐揚げとポテトのみ。飲み物はスポーツドリンクのみと、何とも清いパーティーだろう。カーボローディングをしたいと思っている、肉体派の選手にはたまらないはず。

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まだかまだかと選手たちはパスタの前で、キックオフを待つ。ホイッスルがなる前に、誰かが箸をだすと、いっきに皆の箸が伸びはじめた。恐るべしトレイルランナー。それも長距離系のランナーはみんなパワフルだ。俺は、宿でも夕食が出ると聞いていたので、ちょっとだけ味見をさせてもらった。テレビ放映の時の主題歌を歌っている人なのか、若い女の子のライブが始まる。あんまりピンと来なかったので二曲ぐらいいて、会場を後に。

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さて、なかなか時間が取れなかったが、外湯巡りへ。せっかく野沢温泉まで来たので外湯巡りをしたいと思っていた。けれど、大会のスケジュールが詰まっていてなかなかチャンスがなかったのだ。地図を見ながら、外湯へ。大湯という外観が立派な外湯へ。脱衣所と風呂と水道があるシンプルな作り。外湯ってどこでもだいたいそうだったなと思い出す。まあ、俺には充分すぎる設備。湯に足をつける。アツイ。アッチッチ。これって風呂に長い間つかれないね。水を体にかけて湯に少し浸かって、退散。

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続いて二カ所目。川原湯。こちらの方がすこしお湯の温度が低かった。ゆっくりと風呂につかって、さっぱり。温泉街をぶらぶら歩き民宿へ。8時から夕食。予想していた通り、すっごいたくさん。豆腐屋さんだけあって、豆乳とか豆腐、あげが多かった。豆乳鍋、冷や奴、豆腐のあんかけ、いなり寿司などランナーにとっては素敵なメニュー。どれもおいしかった。

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部屋に戻り、翌日の準備。同じ部屋のお二人と挨拶。お一人はトレラン初めてで関西から来た方。もう一人は地元長野でクロカンの選手をされていて、OSJの志賀高原では上位に入るトップ選手。荷物の準備をしながら、走り方のコツや体をメンテナンスするクリームなどについて伺う。登りは前屈みになると肺を圧迫するので、前屈みになりすぎず登ると良いと。ああ、そうかと納得。それとファイテンやショッツのアイテムを教えてもらい、試させてもらう。

レース前に
ファイテン チタンパワーテープをリンパの回りに貼る。鎖骨よこ、骨盤よこ、首など。さらに足の裏も。
ファイテン VM ドリンク。VESPAよりもカッカこないがパワーになる。
星のゆりかご 寝る前に飲むとぐっすり眠れる。

レース中に
カーボショッツのタブレットを水に溶かす。足が吊りにくくなる。MUSASHIよりも飲みやすかった。

レース前後に
ファイテンセラミッククリームをリンパ回りに塗る。特に首は伸ばした状態でリンパに沿って塗る。

ラン後
セラミッククリームに追加してチタンクリームも塗る。

日常的に
ファイテン イーウォーター で足などをマッサージ

非常に参考になった。富士登山競争や9月にやってくる佐渡トライアスロン、信越五岳トレランなどに向けて自分でも試してみて、自分にもあっているかどうか見極めてみよう。体のケアは大切だから。そんな話しで盛り上がり、明日も4時30分起きと早いので就寝。

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翌朝4時30分に起きて、荷物準備。着替えてハイドレの水を入れて。朝食は5時過ぎに。ドタバタしながら、宿を後に。レース前に3人で記念撮影。お互いの健闘を祈った。シャトルバスで会場に着くと、デポのポイントに荷物を準備して、軽くストレッチ。昨年優勝の望月さん、山本健一さん、昨年2位の山田さんなどがいらっしゃる。今回はタイムを狙っていないので、真ん中よりちょっと後ろぐらいにスタートのポジションを陣取る。

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カウントダウンが始まり、ついに65キロの旅が7時にスタート。最初は住宅街や温泉街を走り抜ける。そして、砂利道を通って山へ。まだ8時と言うのに地獄のような暑さ。そして湿度が高い、ムシムシ。汗はダラダラ。タフな大会になりそうだ。そこで、いつもより多めにこまめに水をとった。そして、川や水場があれば体を冷やした。今回はタイムを意識していないので、ペースはかなり抑えめ。正直言って、走れるのにあえてゆっくり走っているのはストレスフルだ。もっと出来るのに。。。さらに、後ろから抜かれると本気になれば俺はもっと前にいるはずだと、ちっぽけな見栄のような感情も沸き上がる。自分で自分のことを人間としてできていないなと思いつつ。でも、そんな感情をどこかに押しのけて、ペースを抑えて走った。

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第1セクションは渡渉がいくつかあった。川や滝の回りは土もぬかるんでいるので、靴も泥だらけ。ぐちょぐちょ。最初はいつも抵抗があるが、一回汚れきってしまえば、あとは潔く濡れに行ける。
どろんこ、汗だく、川を渡ってびしょ濡れ。なんだか、子どもに戻った気分で楽しくなってくる。さらに、岩場ではなぜかすごい気持ちのよい冷気が岩の間から出てくるエリアがあった。とても気持よく天然クーラー。第1セクションは多様なトレイルを楽しめるコースだった。体力を温存して、第1セクションを終了。

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エイドではオレンジ、バナナ、塩、おにぎり、ゼリー、パスタを食べる。パスタは油が多かったけど、レースで油の多いパスタを食べたらどうなるか実験してみたかった。UTMBではエイドでパスタがガンガンでるらしいし。結果的には、何の問題もなかった。ただ、油はできるだけ少ない方が良いのは確か。胃にもたれるから。そして、最後に命のアイス。クーリッシュは体を冷やすのに使え、さらにうまい!暑くて暑くて暑すぎるこの大会には最高の一品です。

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続いて第二ステージへ。ここは地味に長い石段が辛かった。一歩一歩登って行く。標高はたいしたことないのに、長く感じた。さらに、このぐらいの時間から暑さがマックスに。湿度も。とりあえず水分が命。体を冷やさないと火照って火照って。今回は日射しが強いと思っていたので、帽子の後ろにつけて後頭部を日射しから守るサンシェードを購入してつけていた。これが、助けてくれた気もする。石段の後に水場があった。雪解け水なのか、とっても冷たい。ゴクゴク。うまい。体中に染み渡り、細胞が息を吹き返す。俺は生きてるなと実感する瞬間。

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それにしても、なんだこの熱さと湿度。いかれてるほど気合いはいった夏の日だ。35度を超えていたとか。とりあえず熱中症だけ気を付けて走った。日影を選んで走り、水を飲み、川では体を冷やした。そして、第2セクションもゴール。今回もまたエイドでたくさん食べた。塩をなめた。パンも食べた。暑いからエネルギーも消費する。たくさん食べておかないといけない。第3セクションは13時ぐらいからスタートだった暑さのピーク。さらに、ラン中に食べれなくなるといけないから、ジェルを多めに持ち、固形物が食べれなくなっても大丈夫な対策も。装備では夜間走行になる可能性があるので、ハンドライトとヘッドライトも。夜は一気に冷えるという噂だったので、アームカバーとウィンドブレーカーももった。最後にまたアイスをいただいて、第3ステージスタート。

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このステージが最も辛かった。なぜなら13時から17時までの一番暑い時間であったこと。日射しもハンパない。さらに、ロードの登りとスキー場のゲレンデがほとんどで直射日光を浴び続けた。水を見つけては、じゃぶじゃぶと入り込んで行って、全身を水で濡らした。帽子を水につけてかぶった。足も暑く蒸れむくみはじめていたので、川に浸かって冷やした。とりあえず冷やした。なんでもいいから冷やした。ロングスパッツはムシムシで暑かった。しかし、ハーフスパッツの人はテーピングが汗で取れてしまっていた方が多かった。これはどちらを選択するかは難しい。

アスファルトの照り返しがアツイ。むさ苦しい。この暑さでのアスファルトやゲレンデの登りがつらい。腕だけが丸出しなので、直射日光を浴びてしまう。水で冷やした。第2セクションまでをキープしていたので体力はまだまだあったし、筋肉も比較的疲れていなかった。これが幸いした。日影で寝込んでいる人もいるなか、前半で体力を温存したので走ることが出来た。決して早くはないが、一定のペースで。

そして、誤算があった。高低差のグラフを見ていたら第3ステージの最高地点は第2ステージと同じぐらいだと思っていたのに、第3の方がずっと高かった。時計の高度を見ながら、まだかまだかと登り続け、耐えしのいだ。残り15キロ強ぐらい。おっちゃんが話しかけて来た。時計をもたずに走っていたので時間を聞いて来たのだ。俺は「8時間17分経過しました。」というと「10時間切れるかもね」といった。俺は難しいだろと思ったが、あとは基本的に下りなので、いけるかもしれないレベル。

まだ、体力もあり足も元気だったので10時間切りを狙ってみるかという気持が沸きはじめた。抑えて走ると決めたにも関わらず、10時間切りという分かりやすく、ギリギリいけるかどうかのチャレンジングな目標が目の前に出されると、「いっちょやってやろう」という気持が沸々と芽生えてくる。ギアチェンジをして、スピードを上げた。みんな疲れている中、ひとりスピードを上げる。参加者も少なく、距離も65キロあると人とあまりすれ違わない。一人旅の時間が多い。コースをミスしていないかなと心配になりつつ、残りの時間と残りの距離、そして自分の肉体を冷静に見極めて自分との戦いがスタートした。

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自分の走るスピードはだいたい何キロかは感覚で分かるようになっている。その感覚と時間をにらめっこ。いける所までいってみる。ロード&下りが大半。スピードはあげるが足に負担のかからないソフトな着地&フォアフットを意識しながら。最後の最後温泉街や住宅街に近づく。もう川も水場もない。体が熱くなっているのに冷やせない。あと数キロだからなくても走りきれるが、冷やしたい。そんな時に、民宿のオヤジがホースで水をかけてくれた。気持いいー!さらに行くと民宿の姉ちゃんが氷をくれた。氷!氷だよ!神だよ。この人はロングランナーかと思うぐらい、ランナーの気持を分かってくれている。民宿の姉さんが神かとおもった。走りながらバケツに手を突っ込み、掴めるだけ氷を掴んだ。そして、心の底からありがとうございますっと叫んだ。顔を氷で冷やした。足の全体を氷で冷やした。帽子の中に氷を入れて冷やした。腕を冷やした。最後はスパッツの中に氷を突っ込んで、足を冷やした。以前、トレランで世界トップクラスである鏑木選手が氷をスパッツに入れて足を冷やしていた映像を思い出したのだ。これがきいた。足が冷えて、また疲れを忘れさせてくれた。最後のゴールまでは緩い登りが続いた。これがキツい。キツい。誰もいないし、時間はギリギリだし。そして、あと何キロか厳密に分からないし、ゴール付近で遠回りしてゴールゲートなんて可能せいもある。それも含めて考えて10時間切りできることを狙って走らなければならない。

ゴール地点直前の最後の最後の登りを駆け抜け、何とかゴール。あそこで氷があったから最後の登りがいけた。本当に感謝。9時間53分58秒で48位。日陰と冷たい水のことばかり考えてた。ゴールすると、ちょうど民宿で相部屋だったクロカンの鎌倉選手が帰る所だった。ゴールの真ん前を歩いて帰る所だった。すごいタイミング。最初にぶっ込みすぎて第2ステージでリタイアされたそうだった。「最後に会えて良かったよ。この時間で帰ってこれるなんて立派。立派だよ」と声をかけて頂く。10時間近く走った後で、精神的にも肉体的にも疲れている。そして、最後はなんとか頑張って10時間切りを狙って走り続けて、それを勝ち取れた。たいした結果でもないのは事実だけれど、「立派。立派だよ」と声をかけて頂いて、本当にうれしかった。心に響いて涙が流れそうなぐらいだった。
最後に握手をして別れた。

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俺もあまり時間はない。水とゼリーとパスタなんかを食べて、荷物を持って、記録証をもらいシャトルバスに。また外湯に行って、汗を流す。幸いにも外湯は冷たい水道がある。それで足を冷やし、その後アツイ風呂。また水で冷やす、風呂を繰り返した。誰もいなかったのでマッサージとストレッチも。だいぶ体がほぐれた。

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それから、観光案内所でバスの時間を聞いて、18時25分野沢温泉発、飯山駅行きのバスに乗る。珍しくコーラを買ってのみ、パンを食べた。バスは最初から終点まで俺以外乗っていなかった。飯山駅はとてものどかな駅で、夕暮れの空をぼーっと眺めていた。ああ、明るいうちにゴールしちゃったけど、ナイトランもしたかったなと思いつつ。そして、電車で長野まで行き、長野からは新幹線で大宮に。最初は空いていたけど、軽井沢から一気に人が乗り込んで来た。23時には家に着いて、今回の65キロ10時間の旅を終えた。やっぱり、ある程度の距離を走ったあとのゴールは何者にも代え難い沸き上がる喜びがあるなと思った。

全力でやり抜きたいのに、抑えなければならない辛さ。

◆今回学んだこと
主に猛暑におけるラン対策

・帽子の後ろにつける後頭部の日よけは効果あり
・ひんやりパッドみたいなのを首に巻くとよさそう
・塩分補給を怠らない。塩飴でもエレクトロライトショッツ(水分)、エルグ・スポーツソルトでも
・空のペットボトルを持ち、水場があれば入れて、走りながら体にかけれるようにする
・ハイドレーションの水がぬるくなるので、アイスノンの小さい奴をハイドレに貼付けておくと良い
・川があれば、滝があれば、水道があれば、頭と体を水で濡らす
・ロングスパッツは蒸れて暑すぎるかも。
 でも、ハーフスパッツだと汗でテーピングが取れまくっている人がたくさんいた。
・13時から15時過ぎまでは死ぬほど暑い。この時間を走る夏のレースの場合は、この時間のために体力温存作戦は重要。
 第一第二セクションでかなりキープしたから、第三の炎天下ロードで体力あって耐えられた気もする。
 特にアスファルト登りを13時から15時過ぎに走る場合は注意。もしくは、この時間を避けるようにスピードコントロールする。
・前半をキープして走ると後半も元気に行ける。
・下りはぶっ込まず柔らかなタッチで降りると筋肉の破壊がない。
・日々のトレーニング量が多いと65km走っても筋肉痛にならない。
・体のメンテナンス(食事(サプリ)、ストレッチ、マッサージ、テーピングは重要。思想的にはサプリは最小限にしたいが、いざと言うときは使う)
・靴&靴下が濡れてから長距離走る際は靴ズレ注意
・周回コースも面白い。応援に来やすいし、お祭りみたいに盛り上がる。

SUZUKI X-adventure シリーズ Salomon The 4100 D マウンテントレイル in 野沢温泉
開催日:2011年7月16日(土)~18日(月)
天気:晴れ(気温)
名前:寺町健
都道府県:東京都
チーム:★心折れ部★
ゼッケン:114
カテゴリー:65km男子
標高差:4100m

男子エントリー:411人
男子出走:380人(DNS :31人)
男子完走:317人(DNF:63人)
男子完走率:83%
総合順位:48位
20代男子;13位

タイム
第2関門:3時間31分37秒
第3関門:5時間42分52秒(2時間11分15秒)
フィニッシュ:9時間53分58秒(4時間11分06秒)

スタート:AM07:00
10km:AM08:27
15km:AM09:45
20km:AM10:28
25km:AM11:16
30km:PM12:16
40km:PM14:20
45km:PM15:03
50km:PM15:41
55km:PM16:14
50km:PM16:41
ゴール:PM16:53

<朝食>
・ごはん(+おかわり)
・煮物
・焼き魚
・みそ汁
など

<レース中に食べたもの>
・MUSASHIリプレニッシュを1袋溶かした 2リットル(実際はエイドと水場などで合計4リットル以上だと思う)
・アミノバイタルジェル 1本

<エイドで食べたもの>
・オレンジ たくさん
・バナナ たくさん
・ゼリー たくさん
・パスタ たくさん
・おにぎり 2つ
・塩 3つかみ
・アイス 2つ
・菓子パン

<荷物預かり所に放置 デポポイントに荷物全て>
・MUSASHI リプレニッシュ (アクエリアスに投入)
・アミノバイタル ジェル 1パック
・VAAMジェル 1本
・アミノバイタル顆粒 1袋
・ウィンドブレーカー
・アームカバー ザムスト
・ヘッドライト
・ハンドライト
・パン
・タオル
・靴下の替え
など

<実際の服装>
・バック ルーファス(グレゴリー)
・トレランシューズ adizero XT26.0cm(アディダス)
・帽子 ランニングキャップ(mello’s)
・後頭部の日よけ(モンベル)
・ニューバランスのラン用短パン
・時計 BARIGO NO.46 Wrist-On Altimeter/Compass
・靴下(ザムストの薄い奴)
・スパッツ C3fit  パフォーマンスタイツ ロング
・Tシャツ 心折れ部Tシャツ
・コンプレッションウェア 半袖
・ニューハレのテーピング 両膝と両足のくるぶし。右くるぶしは下から上に2本と、かかとを後ろから包み込む様にテーピング
・パンツ ユニクロ シルキードライパンツ

<実際にレースに持って走ったもの>
・カメラ
・携帯電話
・軍手
・地図(高低差のコピーと地図をビニール袋に入れる)
・財布(お金、カード最小限、保険証) 使用せず
・ゴミ袋
・カロリーメイト
・SOYJOY
・塩飴1つ
・キャラメル3つ
・アミノバイタルジェル×2
・ヘッドライト (ペツル)
・ハンドライト(ジェントス 閃)

<荷物預かり所に置いていったもの>
・レインウェア (ブルックス) 着なかった
・靴下
・速乾性長袖
・ヘッドライト 
・替えの電池
・ニューハレのテーピング
・ハサミ(テーピングを切るため)
(レース後の着替え)
・水着(帰りに泳いで帰るため)
・パンツ
・靴下
・シャツ
・ズボン
・帰りに履いて帰るスリッパ
・エアサロンパス 使用せず
・音楽プレイヤー(iPod) 使用せず
・タオル 使用せず
・長そで緑のシャツ(LoweAlpine)
・ハーフスパッツ(アシックス)
・トイレットペーパー 使用せず

<上記にないが忘れてはならないもの>
・ゼッケンなど
・大会参加ハガキ

<もって行かなかったがあって良かったもの>
・靴の替え(ワンサイズ大きめ)
・首に巻くひんやりタオルみたいなやつ
・日焼け止め

全力でやり抜きたいのに、抑えなければならない辛さ。

全力でやり抜きたいのに、抑えなければならない辛さ。
それが、精神的にこんなにもストレスフルだとは知らなかった。

トレランは好きでやっていて、レースでは精一杯挑んで来た。
心が折れてしまい、歩いたこともたくさんある。
でも、精神的にはやれるところまで、やっていた。

けれど今回は、できるのにあえて抑えなければならなかった。
それは、中4日で富士登山競争があるから。
富士登山競争は日本三大山岳耐久レースのひとつで、長さのハセツネ、アップダウンと暑さのキタタンと並び三大レースの一角をなしている。
富士登山競争は登りだけで、なかなかハードかつ制限時間も短いので、完走率が低いレースだ。

今までにハセツネ、キタタンとも完走しており、残る富士登山競争も絶対に完走したい。
このレースのためのトレーニングも繰り返して来たし、登りだけだと無駄な体重が邪魔をするので体も絞って来ている。

そんな本命レースの直前に、65キロのトレイルレース。
足に疲労がたまってしまい、富士登山競争にはよい影響があまりない。
しかし、野沢温泉トレイルに出たのは、UTMB(ツールドモンブラン)に出るポイントをゲットするため。
俺が必要な2ポイントをゲットできる大会が、今年は残す所これしかなかったのだ。

一兎をも得れないかもしれないが、二兎を追うことにした。
そのために、出来る限りの対策を講じた。

その大きな対策のひとつが、野沢温泉トレイルを全力で走らず、筋肉へのダメージを減らすこと。
幸いにも野沢温泉トレイルの制限時間が20時間とすごく緩いため、この方針をとった。

こんな理由から、全力ではなく、できるだけキープして走ることになった。
ただ、これが辛い物であった。

まだまだ走れる。さらに渋滞でもない。
それにも関わらず、ゆっくりペース。
明らかに自分より遅そうな人にも抜かれて行く。
自分がまだ割り切れていないのだろうけれど、悔しい。
本当なら抜かれないのにとか、ちっぽけな感情が沸いてくる。

でも、ゆっくり走ると決めたからには、そうするしかない。
自分がどうしても勝ち取りたい果実は、その先にあるのだから。

感情をコントロールして、結果につなげる。
人間としての修行が足りないなとつくづく思った。
鍛錬して徳のある人間に近づきたいと走りながら想い続けた。

一方でただ我武者らにやること、走ることが一番ベストな結果に結びつくとも想わない。
最初からぶっ飛ばして走って、後半疲れきって走れない。
結果的に、前半を抑えた方が良い結果になることもある。
我武者らに練習して体を壊して、走れなくなることもある。
練習量を抑えて、体調万全で挑みよい結果になることもある。

そのあたりのさじ加減を、うまく自分自身でコントロールできるようになりたい。
自分の肉体、やりたいと想う感情、冷静に判断して知力のバランス。

送信者 sports

疲労を溜めないために

今年のメインレースは富士登山競争、佐渡トライアスロン、信越五岳トレイルレース。
これらはどうしても完走したい。

直近では富士登山競争が来週やってくる。
そのために初めて試走をしている。
それも富士山を2回も。

それにも関わらず、この3連休で野沢温泉トレイル65kmに出場する。
メインレースの前に疲労がたまるリスクがあるのに。
その理由はモンブランを走る100マイルレースUTMBにも出たいからだ。
これに出るにはポイントが必要になる。
UTMBが定めた大会で5ポイント獲得している必要がある。
2年以内に開催された2大会で5ポイントという条件がある。

ざっくりいえば100キロ以上のトレイルレースが3P
50キロ以上のトレイルレースが2P

振り返ってみると去年は50キロ以上のトレイルの大会に出ていない。
一昨年まではハセツネに出ていたが、去年は出ていないのでポイントがない。

今年は信越五岳トレイルレースで完走できれば3ポイント。
すると、あと2ポイント必要だった。

そこで調べたら、まだエントリーできる2ポイント以上の大会が7月海の日の3連休にあるおんたけウルトラと野沢温泉トレイル。

おんたけウルトラは100キロ、野沢温泉トレイルは65キロ。
メインレースとして翌週金曜に行われる富士登山競争には出ると決めていたので、できるだけダメージの少ない野沢温泉にエントリー。

制限時間がゆるい大会なので、アクシデントがなければ完走できる予定。
久々にナイトランも楽しめるかも。
今回の目標は完走して2ポイントゲットすること。
そして、富士登山競争で完走するために疲労をできるだけ残さないこと。

そのための作戦。

◆野沢温泉トレイルレース前
 ・いつもお世話になっている温心堂整骨院 に金曜日行き筋肉をほぐしてもらう
  →時間がなくて行けず。可能であれば土曜の朝イチで行く。

◆野沢温泉トレイルレース中
 ・ゆっくり走る
 ・ストックを使う
 ・レース中にこまめにマッサージ・ストレッチ
 ・MUSASHIなどアミノ酸系をとる
 ・エアーサロンパスなどをかける
 ・テーピングをする
 ・体をリラックスさせて走る

◆野沢温泉トレイルレース後
 ・温泉でアイシング(水風呂、温泉を交互に繰り返す)
 ・足を心臓より上に上げて、血が下半身に溜まらないようにする。
 ・温心堂整骨院 に月、火、水、木のうち2回ぐらい通う。
 ・シップをする
 ・マッサージとストレッチ
 ・アクティブレストでプールへ行く
 ・軽めにランとバイク
 
 ◆富士登山競争
 ・前日は熟睡して当日を迎える。

場所が野沢温泉なので、一人のんびり温泉にもつかって来ます。

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