月別アーカイブ: 2010年12月

遮られない世界

東京を歩いていると、周りに見えるのはビルか車か人ぐらい。
ただ、空を見上げれば、ビルの隙間から空が見える。

ビルの隙間から見える夕焼け空が美しい。
隙間からじゃなくて、この美しい夕焼け空を全天で見たい。
でも、いきなり高い場所へは行けない。
何もない平原や海へは行けない。

そうだ。
人間は視界が遮られないことに喜びを感じる。
何処までも見える眺望。
広大無辺な自然が好きなのもその理由だろう。

遮られるというのは視界に限らず、自分の話しであってもそう。
遮られるということを人間はいやがる。
国会の答弁とか、テレビの討論番組を見ていてもそう。

なぜかと考えれば、自分の思い通りにしたいとか、自分がすべてを理解していたいと思うからなんじゃないかな。
遠くまで見る事ができれば、その遠くで起こっている出来事も把握できる(と思っている)。
しかし、ビルで遮られれば、ほんの10メートル先の出来事すら見る事ができない。
何が起こっているか分からなければ、そこにリスクが潜んでいるかもしれない。

そこには、人間の恐怖から来る、欲求が存在しているのではないか。
その恐怖の感情が、遮られないということを望んでいる気がする。

高層ビルの上から望む東京の町、何もない砂漠で永遠に続く砂、飛行機の窓からのぞく永遠の空。
そんな遮られない世界が僕も好きだ。

送信者 ドロップ ボックス

胃が重たい1時間49分18秒

暗い時間に起きて家を出る。
久しぶりだ。

プラットフォームの端から、ビル群の隙間に朝焼けの空がひとつ。
ガタゴト電車に揺られること1時間30分。

送信者 ドロップ ボックス

中央線沿いに住んでいると山に行くには便利だ。
海外によく行った学生時代は、日暮里に住んでいると便利だった。

そんなことを思い出しながら、明るくなった空の御嶽駅で降りる。
バスに乗り換えて、ケーブルカーの滝本駅へ。
ここは5年ぐらい前に初詣に友達と来たのとハセツネで走っている。

さて、受付を住ませて準備。
いらない荷物は宿の車に預ける。
というのも、ゴール(御嶽神社)したら、近くの民宿でお風呂に入れる。
ゼッケン番号で民宿が割り当てられているので、自分がお世話になる民宿の車に荷物を預けた。
さて、準備体操。
というかエアロビ。
それも、20分間汗が出るほどみっちり。
このエアロビで疲れるんじゃないかと思うぐらい(笑

9時30分にスタート。
アスファルトの坂道を上り続ける。
走って行きたいと思ったけれど、体がついてこない。

送信者 ドロップ ボックス

何でかって、前日の夜にけっこう飲んで、夜遅くまで食べたから。
それも揚げ物とかスナックとかも。。。
自業自得。
15キロで短いし、勝負する大会ではないからと、ついつい楽しい時間に負けてしまった。
まあ、あの時間を楽しむ方が僕には価値があったので気にしないんだけど。

でも、前日のお酒と深夜の食事がこんなにも悪影響を与えるというのはいい勉強になった。
胃のものが消化されていなくて、腹が重くて、、、
今後の調整は今回を教訓にして、しっかりと行おう。

まあ、アスファルトの上り坂を終わるとフラットなトレイルに入った。
非常に走りやすいトレイルだった。
その後、渓流沿いのロックガーデンなどを走る。

送信者 ドロップ ボックス

10キロほどをすぎたところで、体が軽くなって来た。
胃の中が消化され、体も暖まってきたのだ。

先日の、鋸山ほどではないけれど、変化があって楽しめるコース。
最後は急な下り坂を降りて、御嶽神社への階段を上ってゴール。
タイムは1時間49分18秒。

もし次回も出場するとしたら目標は1時間35分かな。

送信者 ドロップ ボックス

第11回みたけ山トレイルラン
日時:2010年12月12日(日)
場所:東京都青梅市御岳山
主催:みたけ山山岳マラソン大会実行委員会
距離:15Km
参加費:5,000円
参加賞:トレラン用超軽量Tシャツ(身体にジャストフィットするタイプ/ポリエステル100%/)+お風呂
募集定員:1200名(定員になり次第〆切) 
コース:ケーブルカー・滝本駅(御岳山麓)から大塚山を通り、宿坊街を抜け、ロックガーデン、 鍋割山(1084m)、奥の院(1077m)を走りぬけ御嶽神社にゴール。
関門:10Km地点の関門が1時間30分後に閉鎖されます。 制限時間 は2.5時間です。

■大会当日スケジュール
受付場所—-ケーブルカー滝本駅
登録受付(ゼッケン&参加賞) 07:00
開会式・競技説明       08:45
エアロビクス          09:00
競技開始           09:30
表彰式(鳥居前広場)     13:30

ゼッケン:326
タイム:1:49:18
順位:365
完走:834人
出走:879人
天気:晴れ時々曇り
気温:5度

<今回学んだこと>
・前日の夜は禁酒。早くご飯を食べ終える
・15キロのレースは食料を持って行く必要なし
・この大会はエイドも3カ所あるので、見ずもなくても走れる

<朝食>
・いなり寿司
・あん団子 3本(パワーが長持ちするので、レース前はもちか団子が効く)

<レース直前>
・おにぎり1つ

<レース中に食べたもの>
・アクエリアス 0.5リットル(ハイドレーションには0.9Lいれていた)

<持って走ったが食べなかったもの>
・カロリーメイト 4本
・アミノバイタル ジェル 2パック

<荷物預かり所に放置>
・MUSASHI リプレニッシュ (アクエリアスに投入)
・アミノバイタル ジェル 1パック
・VAAMジェル 1本
・アミノバイタル顆粒 1袋

<実際の服装>
・ルーファス(グレゴリー)
・トレランシューズ マウンテンマゾヒスト26.5cm(モントレイル)
・帽子 ランニングキャップ(mello’s)
・ニューバランスのラン用短パン
・時計 BARIGO NO.46 Wrist-On Altimeter/Compass
・靴下(コンフォートサポートアンクルソックス(2足組))
・パフォーマンスタイツ(C3fit)
・Tシャツ マウンテンハードウェア
・ロングのコンプレッションシャツ(ジェイハンナー)
・パンツ ユニクロ シルキードライパンツ

<実際にレースに持って走ったもの>
・携帯電話
・軍手
・地図(高低差のコピーと地図をビニール袋に入れる)
・財布(お金、カード最小限、保険証) 使用せず
・ゴミ袋

<荷物預かり所に置いていったもの>
・靴下
・速乾性長袖
・ヘッドライト
・ニューハレのテーピング
・ハサミ(テーピングを切るため)
(レース後の着替え)
・水着(帰りに泳いで帰るため)
・パンツ
・靴下
・シャツ
・ズボン
・エアサロンパス 使用せず
・音楽プレイヤー(iPod) 使用せず
・タオル 使用せず
・長そで緑のシャツ(LoweAlpine)
・レインウェア (モンベル)(今回はなし)
・スパッツ:ロングスパッツ(4DM)
・サポーター(4DM)(今回はなし)
・ハーフスパッツ(アシックス)
・トイレットペーパー 使用せず
・膝のサポーター 使用せず
・足首のサポーター 使用せず
・ニューハレのテーピング 両膝と両足のくるぶし。右くるぶしは下から上に2本と、かかとを後ろから包み込む様にテーピング
・レインウェア (Penfield) 着なかった

<上記にないが忘れてはならないもの>
・ゼッケンなど
・大会参加ハガキ

http://www.kfctriathlon.jp/html/results_2010_mitake_trail.html

Forget me not 2010

年末の行事といえば、「Forget me not」。
1年に一度のとても幸せな時間。
この「Forget me not」は、クリエイティブライティングというCoyoteの新井さんが講師をされた講座の参加者が集まって、発表する会。

朗読、映像、写真、紙芝居、近況を口頭で話すなどなど。
さまざまな方法で、一人5分ほどで発表する。
この発表の前に1枚の写真を見せながら2分間の近況報告をする。

年齢、性別、仕事、趣味、考え方など多様な人が集まっており、とても面白い。
今年は33人ほどの発表が行われた。
さまざまなストーリーの朗読を目を閉じて聞いているのが、非常に幸せだ。

僕はUTAFの説明会で遅れたので、20人ほどしか聞けなかったのがとても残念だった。

僕は32番目の発表だった。
小笠原で撮影したイルカの写真をスライドに映した。

送信者 小笠原

僕の前、31番目の発表をした仲間は先日のアイランダーで偶然会った友達だった。
そして、小笠原の写真をプロジェクターで写して近況を話した。
これらの写真や発表原稿などは1週間前に提出をしていたから、驚いた。
なんだか偶然が繋がった気がした。

まだ驚く偶然があった。
一人一冊の本を持って、参加者全員で交換した。
交換相手は33人がランダムで決まった。
僕は村上春樹さんの「走ることについて語るときに僕の語ること」を持って行った。
驚いたことに、もう一人この本を持って来た仲間がいた。
10月ぐらいに東京駅でばったり会った友達で、かつ昨年のクリエイティブライティング講座の際にインタビューをし合って文章を書く課題でペアだった相手。
インタビューのペアは参加者45人ぐらいのうち1人がランダムに選ばれていた。
なんだか、この偶然にも驚いた。

みんなの発表が終わると、Rainy Day Bookstore & Cafeのスタッフさんが作ってくれたおいしい料理と、みんなが持ち寄った1品を食べる。ワインやビールも。
久しぶりに会った仲間たちと、様々な話しをして楽しいひとときを過ごした。
みんなの発表の話し、本の話し、山の話し、岐阜出身同士で岐阜の話し、旅の話し、近況など。

Rainy Dayに集う時間は、かけがえのないものでとても幸せな瞬間だ。
来年の幹事を決めて、会は幕を閉じた。

送信者 ドロップ ボックス

今回の僕の発表原稿。
今年一年を振り返った話しを書こうと思っていたのに、以前ブログにも書いた以下の文章を発表したい気持になった。
そこで一部リライトして、発表することにした。
今年の話しでもないし、僕とは直接関係ない話し。
でも、今年の1年を総括した話しでもある気がする。

===

僕がこの町に引っ越してきたのは3年前の12月だった。
引っ越して間もない頃、コンビニ弁当を食べる気分にもならず、まだコンロもなく自炊をする訳でもなく。
そんな休日の夜に暖簾をくぐったのが初めてだった。

暖簾をくぐったといっても居酒屋ではなく、中華料理の定食屋。
外にメニューもなく、磨りガラスで店内も見えない。
古びた建物に「中華定食」と書かれた暖簾がかかっているだけ。
入るのにちょっと躊躇したけれど、家から一番近いという最も強い動機に後押しされ、引き戸を開けた。

とてもこじんまりとした店内には、カウンターに丸イスが7脚ほど。
イスの後ろを通るのがやっと、といった具合の狭い店。
画用紙にサインペンで書かれたメニューには、ところどころ油のシミがついていた。

餃子定食 550
豚玉定食 600
確か餃子は単品で300円だった気がする。

定食はこの町に合った値段でみそ汁、ご飯、お新香がつくという、ごく普通の店だった。
店主のおじさんは、白い肌着を着て中華鍋を振っていた。
ご飯とお味噌汁そしてお新香の担当はおばさんだった。
定食は二人の連携プレーで、すぐに出てきた。

飲み物を頼まなければ水すら出ない、不器用だけどまじめにやっている、そんなこの店が好になった。
ずっと一人暮らしをしているせいか、仕事から帰り無口なおじさんとおばさんを見ていると、なんだかホッとした。
家からも近く、安く栄養バランスも取れて、腹もふくれる。
そして、おじさんとおばさんの人柄が作り出す、居心地の良い店だった。

数ヶ月が経ち店の前を通ると、「しばらくの間 休みます」との張り紙があった。
数日ぐらいかなと思っていたけれど、1週間、2週間経っても張り紙はそのままだった。
せっかく見つけたお気に入りの店が、すぐに休業とは残念だった。
また、別の定食屋を見つけよう、そんなことを思っていた。
とは言っても、この店に未練があり、店の電気がついていないか毎晩チラチラと見ていた。

半年ほど経ったある日、店に電気がついていた。
また、やっている。
「明日の夜は行こう」そんな気持ちになった。

そして、雨がしとしと降る夜、久しぶりに暖簾をくぐった。
店には数人のお客さんがいた。

「玉豚定食、お願いします。」
僕は定食が出来上がるのを待ちながら、新聞を読んでいた。

すると、お客さんとおじさんの話しが耳に入ってきた。
50歳ぐらいの男の客は20年以上前にこの近くに住んでおり、常連だったそうだ。二人は当時のこと、そして今のことを話していた。

52歳という若さだったと言う。

半年が経ち、おじさんは一人で店を再開した。
少しためらいながら、小さな声で
「180日経った今も、毎日泣いてるよ。
昼はいいんだけど、夜になると一人ぽつんと、どうしようもなく寂しくなる。
仕事をしていると、お客さんに聞かれてまた思い出す。
でも、仕事をしていると気がまぎれるんだよ。」

「50年生きてきたのに、セレモニーはたったの2、3日ぐらい。そんなの寂しすぎるよ。」
おじさんは常連客にそんなことを話していた。

おじさん1人になってからもう2年近くが経った。
以前は年中無休で、やっていた店。
最近は「しばらく休みます」の張り紙がたまに出ている。

ULTRA-TRAIL Mt. Fuji (UTMF)

ULTRA-TRAIL Mt. Fuji (UTMF)

もう、2ヶ月以上前からだろうか、トレラン好きや長距離ランナーの間で話題になっていた、ULTRA-TRAIL Mt. Fuji (UTMF)。当初はUTAFと言って、ULTRA-TRAIL Around Fuji (UTAF)という名前で噂されていたが、途中から実はUTMFという名称だと風の噂が流れて来た。分かっていたのはモンブラン山群で毎年夏に開催される100マイルレースの姉妹大会で、富士山の周りを100マイル走るレースと言うこと。

で、こちらもネット上で拡散していったUTMF事前懇談会。発表会ではなくあくまで意見交換会という位置づけ。12月6日にこのイベントが講評されたのだから、この直前っぷりには驚くが、それだけ苦労があるのだろう。

ということで、2010年12月11日(土)12:30から、株式会社ゴールドウイン 東京本社1F アレナホールで行われた、「100マイル トレイルランニングレース 事前懇談会」に行ってきた。実は別の予定とかぶっていたのだが、気になってしかたないので行くことにした。

まずは、ゴールドウインのオフィスが大きいことに驚き、ホールに入ると人で溢れかえり、鏑木さんがいらした。まだ、自治体や国の機関や環境団体と調整をされている最中で、完全にオープンに出来ないことも多いとのこと。それで、録音や写真はNGだった。まあ、これはしかたない。これだけの大会を開催するのは本当に大変だろうから。会場内では、UTMBがスタートする時の音楽がBGMとして流れており、テンションが上がる。

そして、まず最初に流れたムービーがかっこ良すぎる。三浦雄一郎さんと鏑木さんが出ていた。この動画を見ると参加したくなる人が増えそうだな。この辺りは、ノースフェイスがやっていて、よくも悪くも演出がうまいな。

あと、本当に調整とかが大変なのに実現したいと言う思いを聞くと、ますます出場したくなる。そして、UTMFの理念は3つ。1、自分自身を探求すること、2、自然環境を尊ぶ意識を養うこと3、すべての人とトレイルを共有すること。鏑木さんは特に1の自分自身の探求を話していた。確かに、超長距離は自分との対話だとオレも思うので納得する。人と争っている場合ではないと話されていたけれど、こちらも同意する。

来年のメインレースになることは間違いないので、あと5ヶ月間は体を作って行こうと思う。あと、ついでに当日はエイドなどでサポートなどしてくれる人を探さないとなー。

送信者 ドロップ ボックス

UTMFの開催予定情報

大会名:ULTRA-TRAIL Mt. Fuji (UTMF)
開催日:2011年5月20日~22日(金、土、日)
スタート:2011年5月20日15時
スタート地点:河口湖畔
ゴール地点:河口湖畔

制限時間;48時間
定員:1888人
距離:約160キロ
累積標高差;8000メートル
エイドステーション;11カ所(エイド間の最長が30キロ程度)
仮眠施設:2,3カ所
ペーサー:不可
荷物のデポ;1、2カ所
ストック;一部区間で使用可能
参加費用;2万円~2万5千円
関門;エイドステーションが基本的に関門になる
参加資格;なし(50キロ以上レース2回、100キロレース1回の完走が目安)
応募;ランネット(12/24 10:00スタート)

UTMFのハーフレース
大会名:STY (静岡to山梨)
開催日:2011年5月21日~22日(土、日)
スタート:2011年5月21日10時
スタート地点:富士山こどもの国
ゴール地点:河口湖畔

制限時間;24時間
定員:1888人
距離:約70キロ
累積標高差;3800メートル
エイド:6カ所


http://www.goldwin.co.jp/tnf/cgi/news/log/20101206104209.html

情熱大陸 服部文章

今さら見た。
家にはテレビがないからだ。

情熱大陸「服部文章」

「山に入ったら野性的でありたい。」

「人と言う生き物として、ズルなしで生きたい。」

「最終的には自然に還りたい。」

「獲物を食べるってことは殺すこと。獲物を捕まえた喜びもあるけれど、怖いってこともある。」

「生き物として生きていくには、命を食うしかないと思っている。」

「だいたい5日から1週間ぐらいたってくると、自分が生きて存在していると言うことを自分しか知らない。
家族から見てみたら、行方不明。
山行は状況によって変わり、追っかけることはできない。
何を感じるかって言ったら、寂しいだけなんだけど。
おもしおろいっすよ。」

「生きているのがラッキーって感じ。
ありがとう。助かった。」

以下はナレーション

「同じ過酷さを動物も味わっていることが、服部にはフェアなのだ。」

「人はかつて己が食べるものを、己の力で手に入れていたのだ。」

「山は等しく人を受け入れ、等しく人を拒む。
何を好き好んでと人は言う。
命を落としかねない行為には、体験したものしか分からない快感がある。」

「生きなければ、オレが殺した鹿に申し訳ない。
そして、横浜の妻と子を思った。」

ネット上では批判もかなりされていたが、僕は肯定する。
TBSも放映したのがすばらしいと思う。

ようは、価値観の違いで意見が分かれる。
それは簡単で、人間(自分を)動物として捉えているか、文明をもつ人間として捉えるか。

前者の考え方の人は服部さんを支持するだろう。
僕は前者だ。

それにしても、鹿を捕った時の喜び。雄叫び。は本能的に沸き上がってきたものだった感じがした。
生温い世界ではなく、自然の中で生きること、命をつなぐことは、食べることに帰結する。

服部さんの言う、自分の存在を誰も知らないという高揚感と何者からも解き放たれた感情は山の中ではなくても、旅などでも同様の感情が生まれる。こういう感情を持つ性格は、やはり独りの時間を大切にするちょっぴり寂しがりやなんだろうと思う。

町から離れた場末の港には人影もまばらで、夕暮れが迫っていた。知り合いも、今夜泊まる場所もなく、何ひとつ予定をたてなかったぼくは、これから北へ行こうと南へ行こうと、サイコロを振るように今決めればよかった。今夜どこにも帰る必要がない、そして誰もぼくの居場所を知らない……それは子ども心にどれほど新鮮な体験だったろう。不安などかけらもなく、ぼくは叫びだしたいような自由に胸がつまりそうだった。
(『星野道夫著作集3』、一四二頁、「旅をする木」より)

旅先3日目

http://teratown.com/blog/2009/07/03/iudhaaeciaeecaeaceiieoac/

http://teratown.com/blog/2008/06/13/aeacoac/

【過去の関連リンク(服部さんの講演会など)】

http://teratown.com/blog/2009/01/27/ethoaaaeue/

http://teratown.com/blog/2006/09/04/etheoei/

重松清さんの文章
http://jounetsu.cocolog-nifty.com/plusp/2010/11/post-1617.html

送信者 ドロップ ボックス