日別アーカイブ: 2010/12/24 金曜日

都内某所 潜入す 

緊急連絡が入った。
もちろん暗号化された状態で、携帯端末に。
まずは、周囲を気にしながら、解読する。

すると、都内某所で餃子が食えるという連絡だった。
これは国家機密級の情報であり、見た瞬間に身が引き締まった。

パラダイス山元さんという、「芸能界で餃子を作らせたら一番上手なのは、タモリかパラダイス山元だ」と言われるほどの方の餃子が食べられると言う。
なんと、この希少価値と言ったらそんじょそからじゃない。

まずは、パラダイス山元さんの多彩さだ。
それはまさに人間国宝級。

日本で唯一のグリーンランド国際サンタクロース協会公認サンタクロース
入浴剤ソムリエ
マン盆栽」(盆栽の鉢に、木や苔のほかにフィギュアを立てる芸術)の家元
ラテン音楽を中心に活動するマンボミュージシャン
元富士重工業(スバル)のカーデザイナー
そして、完全会員制の餃子専門店「蔓餃苑(まんぎょえん)」のシェフ

なんともスゴイ。

さらに、今回の蔓餃苑は、いつ行けるか分からない。
そもそも、完全会員制であり、パラダイス山元さんがオープンしようと思った時に、会員にメール連絡が来る。
それも、当日だとか。
すぐに予約しないといけないと席はとれないのだ。
それは、1組のみの予約で6人まで。

半年間オープンしなかったこともあるという。
臨時営業、通常閉店という何とも素敵なお店。
まさに奇跡の餃子。

送信者 ドロップ ボックス

そんな「蔓餃苑(まんぎょえん)」に僕ら6人は某日、都内某所で集合し向かった。
そこは、小さくかわいらしくアルファベットでMANGYOENと書かれていた。
店と知らなければ、誰も入ることはないような店構え。
中に入ると、夢の国のよう。
いろいろなおもちゃや車などがところせましと並べられている。
もう、これだけでワクワク。
いろいろなモノを見ながら、これはなんだろう?の連続。

パラダイス山元さんにご挨拶をして、メニューを頂く。
頼み方は、上から下まで全部。
なんとも豪快な頼み方。
もちろんメニューは餃子のみ。

送信者 ドロップ ボックス

まずは焼き餃子。
こんがりと飴色に焼かれた餃子が、大皿にずらっと並ぶ。
まずはみんな撮影タイム。
その後、ニンニク醤油とエビなどの具がたっぷり入ったラー油を入れて、タレを作る。
そして、餃子をつかみ、タレをつけてパクリ。
うまい。こりゃたまらない。
外の皮のパリパリ感。
中の具材のジューシーさ。
そして、ラー油の桜えびの香り。

送信者 ドロップ ボックス

一瞬でなくなり、つぎはおかひじき餃子。
ゼナ入りキング餃子。これは栄養ドリンクのゼナが入っているという!
クオーターパウンダーはあんが肉のみで、肉のうまみたっぷり。
チーズクオーターパウンダーはチーズの濃厚さがたまらない。
海鮮水餃子は、スープもうまい。スープに特性のちょっと甘いたれを入れると絶品のスープに。
キーマカレー餃子はウズラの卵が上にのりかわいい作品。
締めのデザートももちろん餃子。あんこと栗が入り、上にはきな粉がかかる。
これがうまい。生八つ橋のよう。クリスマスが近いと言うことで、栗が入っているというセンスの良さ。

もう、お腹がはち切れる。
ごちそうさまでした。

最後に、「餃子のスゝメ」パラダイス 山元 (著) を購入。
この本を買ってレビューを書くと、蔓餃苑の会員になれるのだ。
そりゃ買うしかない。さらに、この本の充実っぷりと言ったら、そんじょそこらじゃない。
とてもおいしかった餃子のレシピを惜しげもなく公開しているのだ。
自宅でも作れる様にと、具材から焼き方、タレの作り方まで写真つき。
何だかオレでも作れるんじゃないかと思えてくる。

おいしそうな写真を見ていると、蔓餃苑で食べた餃子を思い出し、また行きたくなる。
でも、いつオープンするか分からないので、レシピを見ながらまずは餃子パーティーだ。

荻窪にある蔓餃苑は夢のある秘密基地みたいで空間も楽しめる。
そして、最高においしい餃子も楽しめる。
これが、いつ行けるか分からないというのが、また楽しさを倍増させてくれる。

最後に、パラダイス山元さんはすごいセンスの良い、素敵な方だと思った。
じっくりお話をしてみたらとても面白そうだ。