日別アーカイブ: 2010/3/18 木曜日

利尻島中膝栗毛2 メインはウェルカムパーティーか?それとも昆布作りか?いや、実はミルピスだ。

前回の利尻島旅日記はこちら「利尻島中膝栗毛1 まさか、島に渡れない。」

2日目の朝、空を見上げると雲がかなり早く流れていた。そしてどんよりとしていた。もしかして、今日も、、、飛ばない?

北の空
あなたは今日
ほほえむの?

こんな句でも詠みたくなってしまう。そんな天気。札幌で2時間ほどあっても特にやる事もなく、珍しく体調も良くなかったので、ホテルでゆっくりした。それからツアー参加者のmomomoさんと札幌駅に入っているラーメン共和国というテーマパークへ。ここは11時からしかオープンしない。しかし、飛行機の時間があるので11時25分には店を出たいと思っていた。そこで、開店前から並ぶ。どの店にしようか迷った結果、「元祖旭川ラーメン 梅光軒」に。開店と同時に入店し、醤油ラーメン2つ。すぐにラーメンは出てきたけれど、麺が少しダマになっていたのは残念だった。まあまあといった程度のラーメン。

送信者 冬の利尻島2010

それから、新千歳空港へ一緒に行くためにaiさんと待ち合わせ。待ち合わせ場所は、百貨店のお菓子売り場。それもお菓子詰め放題コーナーというちょっと変わった場所。こういった変わった場所で待ち合わせをすることは大学時代から好きだ。東京でいえば渋谷のハチ公前とか新宿アルタ前といった待ち合わせ場所よりも、微妙なスポットの方が面白いし、人が少なくていいんじゃないかと思っている。

ちょと話しがずれたが、11時40分の電車で一路新千歳空港へ。40分程で到着。今日はどうやら飛ぶらしい。条件付きの飛行でもないのだけれど、少しばかり疑いの目で見てしまうのは昨日があったから。セキュリティチェックを終えて、ゲート内へ。そして搭乗。今日は無事に飛んだ。北の太陽は微笑まなかったけれど、北の空は一応微笑んでくれたのだろう。

送信者 冬の利尻島2010

すぐに利尻島に着陸した。タラップを降りて滑走路を歩くと強風が全身に当たった。こんな風でも着陸できたのかと思う程の風で、服はバタバタ音をたてるし、髪は風にたなびいた。というのは少しばかりウソで、髪の毛は坊主なのでたなびかなかった(笑)。空港に到着すると、リップちゃんという利尻島のマスコットキャラクターと観光協会の方が迎えてくださった。昨日飛行機が飛ばなくて、急遽プランの変更などもあって大変なのに、みなさん笑顔で迎えてくださった。感謝。みんなで記念撮影。パシャリ。

送信者 冬の利尻島2010

それから、バスに乗り込み利尻島の簡単な説明をうける。なんと冬の利尻島は曇りが多く、利尻富士の頂上が見えるのは月間30時間程度だとか。こりゃ、びっくりだ。もし、頂上が見れたらそうとうラッキーなのだ。ほどなくすると、バスは「ミルピス」の前で停車。なんじゃらほい「ミルピス」って。どう考えても、ミルクとカルピスを混ぜた飲み物でしょと思った。とりあえず、みんなでぞろぞろと古めかしい店内へ。怪しい。抜群に田舎のB級な店。こういうのは大好きだ。ミルピスというネーミングセンス、店の外観、店内のメニューの張り方、全て完璧なB級店。

送信者 冬の利尻島2010
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おばちゃんに「ミルピス」はミルクとカルピスを混ぜた飲み物か確認すると違うと言う。自家製の乳製品だとか。ギョウジャニンニク味だとか、利尻昆布ジュースだとか、怪しいメニュー満載。ただ、今回のところは店名にもなっている「ミルピス」でいこうと決めた。初心者はまず王道だ。瓶で350円という超強気な価格設定もワクワクドキドキさせてくれる。まずは、ひとくち。ゴクリ。ううん。薄めた乳製品の味がする。まずい訳ではないが、美味い訳でもない。ネタ以外で飲む事は無い一品。ただ、ネタのためには絶対に飲む必要がある一品。最果ての島で、ミルピスとの素敵な出会い。

送信者 冬の利尻島2010
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それから海の向こうに礼文島を眺め、おぼろ昆布作り体験。秋元昆布加工場で昆布作りを体験させてもらう。おぼろ昆布ととろろ昆布の違い。それは、おぼろ昆布は昆布を専用の刃物で人が一枚一枚削って作るもので、とろろ昆布は昆布を重ねて機械で削るもの。こんなことも初めて知った。利尻といえば昆布。利尻昆布。それほど有名だ。まずは、おぼろ昆布の作り方を職人さんに教えて頂いて、体験する。これがなかなか難しい。職人さんはいとも簡単に薄くて均一なおぼろ昆布を作り上げていくが、そうは簡単に出来ない。手に力が入りすぎてしまったり、均一に薄く削れない。昆布と格闘しながら、試行錯誤をして削っていく。小さく削れてしまったり、厚さが均一じゃなかったりと。難しかったけれど、とても楽しい経験だった。ツアー参加者の方の中には、本当に初めて?とおもうほど上手におぼろ昆布作りをされる方もいた。

送信者 冬の利尻島2010
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それから、機械で作るとろろ昆布作りを見せて頂く。機械だけあってすごいスピードで削りだしていく。そして、削られた1枚の昆布は空を舞い、どんどん溜まっていく。まるでシルクのような昆布だった。昆布作りのあとは試食させてもらう。これが、うまい。昆布は一回酢につけてから削るので、そのまま食べても味がついていておいしい。酢の味がするので、ついつい手が出てしまう。やめられない、とまらない状態。大きな口を開いて、とろろ昆布をいただいた。スキーとか山とかパラグライダーをして本を書いていらっしゃるitokisyaさんのブログにも小生が登場しています。

送信者 冬の利尻島2010
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それから、ポンモシリ島を眺め、アザラシちゃんを見て、お宿へ。本日の宿はホテル「あや瀬」。新しくて綺麗な宿だ。さらに、ツインの部屋を1人で使えるという贅沢さ。宴会の前に、利尻でガイドをしているにっしーさんに、冬以外の利尻の写真&説明をしてもらった。見れば見るほど夏の利尻に行きたくなった。青い空と利尻富士は美しい。

送信者 冬の利尻島2010
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バスで移動して倉庫へ。なぜ倉庫かと言えば、バーベキューをするからだ。脂ののったホッケ、そして刺身でも食べられるホタテを焼いて頂いた。さらに石狩鍋、ジンギスカン、イカ、おにぎりなどなど、お腹いっぱい。利尻の方に最高のおもてなしをして頂いて、本当にしあわせだった。さらに、ビールに利尻の焼酎、そして日本酒も。おいしい食事だけではなくて、町長さんもいらっしゃってお話をさせて頂いたり、観光協会の方や今回のツアーに関わった方とたくさんお話しさせて頂いた。利尻の楽しみ方から人口減の話しまで、どれも興味深かった。

送信者 冬の利尻島2010
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その後、温泉へ。露天風呂に入りながら、ゆっくりと疲れを取る。やっぱり温泉っていいなー。そんなことをつくづく思いながら、このツアーをどうすればもっと知ってもらえるかの話しで盛り上がった。さて、まだ9時だ。次は、魚勝という居酒屋へ。イカのキモだったり、タコのクチバシだったり、ウニだったりと珍味をたくさん出して頂きながら、利尻焼酎を飲む。焼酎に昆布を入れすぎて、昆布汁になったのはご愛嬌。おいしいラーメンで締めて、みんなにおやすみなさい。

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