日別アーカイブ: 2010/3/16 火曜日

利尻島中膝栗毛1 まさか、島に渡れない。

「東海道中膝栗毛」で有名な「膝栗毛」とは徒歩の旅行を意味するらしい。膝(足)を栗毛(馬)のようにして旅するという語源のようだ。そんな「東海道中膝栗毛」は様々なアクシデントやら楽しい事を繰り返しながら旅したことを書かれた本である。当時は一世風靡した本だったとか。そんなイメージに近い今回の利尻島の旅は「利尻島中膝栗毛」と名付けた。

送信者 冬の利尻島2010

さて、利尻島に行くきっかけはこちらに書いた通り。利尻の観光協会がモニターツアーを実施したので、安く行けたのだ。まだ、行ったことがない利尻島に行くチャンスだと思って、すぐに申し込みをした。

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実はツアーというものに参加するのはほぼ初めてだ。さらに、1人でツアーに参加する。どんな旅になるのか想像はつかなかったが、ドキドキしながら楽しくなるんじゃないかとは予想していた。東京ではほとんど知られていない利尻島モニターツアーを見つけて参加する人は、面白い人が多いに決まっていると考えていたからだ。

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さて、当日。ツアーは無茶な日程を組まない。ありがたや。朝は普通に起きて羽田へ。10時の便で羽田を発ち新千歳へ向かう。その後、利尻へ乗り継ぐ予定だ。ただ、天候が悪いため利尻に飛ばないかもしれないと地上係員に言われた。おお。確かに天気予報は悪かった。どうしようもない事なので、それ以上気にしない。新千歳へは1時間30分弱で到着した。最近は国内線と言えば鹿児島と沖縄ばかりなので、とっても近く感じた。沖縄より北海道の方がずっと近いんだな、と体感。

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新千歳で昼飯に札幌ラーメン。その後、添乗員さんとご挨拶。とてもやさしい感じの添乗員さん。13時発利尻島への便はギリギリになるまで離陸するか分からなかったが、1時間程前に条件付きでのフライトが決定。飛んでダメだったら新千歳に戻るという条件でのフライトだ。ということで機内に乗り込む。シートベルトをして機内誌を読み、しばし待つ。しかし、飛行機は飛び立たない。静かな機内で時だけが過ぎる。すると、ピンポンパンポンってな音が鳴り、アナウンスが。ああ、ダメか。おそらく乗客のすべてがそう思っただろう。案の定、利尻島の天候が荒れているために離陸しなかった。

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しかたないので、飛び立たなかった飛行機から降りる。ツアー参加者同士で会話が始まる。「残念ですね。」「今日はどうします?」といった具合に。結果的には利尻へ飛行機が飛ばなかったから、短期間でツアーメンバーの距離が一気に縮まった気がする。ひとつになったというか、運命共同体なんだという意識をお互いにもった感じ。添乗員さんが札幌の東横インをとってくださってみんな宿泊する事に。電車でぞろぞろと移動。札幌の時計台、旧庁舎などを見て回る。札幌の人は薄着だという話しで盛り上がり、市内観光終わり。

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夜は琴似の「ふる里」という居酒屋まで移動して、残念会。飲むのが好きな人、食べるのが好きな人、話すことが好きな人、旅が好きな人、島が好きな人、スキーが好きな人、そんなツアーメンバーで大盛り上がり。年齢も性別もバラバラな13人だったけど、共通していたのはみんな存分に人生を楽しんでいること。だから何よりも、色々な方と話していて面白い、楽しい。それにしても、山に登っている方が多かった。それも山雑誌のお仕事兼趣味といった感じで。素敵な生き方だ。そんな中に冬の富士山頂からスキー&パラグライダーで滑る方がいると聞いた時は、とんでもなく楽しそうだなと思った。

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料理は石狩鍋、刺身、八角の唐揚げ、いくら丼など、食べきれない程のボリューム。大満足で、店を後にする。さて、札幌に戻って次。ラーメンだ。6人程で札幌の町に。久楽というラーメン屋に。しかし、まずビールとおつまみ。続いてビール、またビール、もひとつビール。とひたすらビールを飲み、最後に半ラーメンで締めるという、清く正しいラーメン屋での立ち振る舞い(笑)

こうして存分に話し、味わった札幌の夜は更けていった。

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