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僕を北極圏へ導いた一冊の本

アラスカに行くと決めてどんな本を持っていこうか考えた。一人で旅をしていると、本が良き友となってくれるから荷物をいくら切り詰めても、本は旅に絶対に欠かせない。アラスカを旅しているときに、どんな出来事に出会い、どんな気持ちになり、どんな本を求めているかを想像しながら、本を選んでいった。

今回はアラスカに行くので星野道夫の本は欠かせなかった。アラスカに行く最も大きなきっかけになった人物なのだから。星野道夫の本の中から何を持っていこうかなと考えた時に「長い旅の途上」が頭に浮かんだ。この本のタイトルが今回の旅を言い表しているようだったからだ。

そして、もう1冊は未だ読んだことがない本にしようと思った。アラスカに関する本は今までに30冊ぐらい読んでいるが、フランク安田について描かれた「アラスカ物語」は読んだことがなかった。星野道夫、植村直己もアラスカに深くかかわったが、それよりも前にアラスカで活躍し生き抜いたのがフランク安田だった。名前だけは知っていて数年前に「アラスカ物語」を買い求め本棚にはあったのだが、450ページほどの長編であり気が進まなく読んでいなかった。今回はいいタイミングだと思い2冊目は「アラスカ物語」をカバンに入れた。

結果的にこの「アラスカ物語」はとてものめりこんで読めた。オーロラやアラスカの気候に関する情景描写の細やかさ。エスキモーやインディアンに対する深い理解のもとに書かれた記述。そして主人公のフランク安田に対する著者新田次郎の思い入れを強く感じられる作品だった。この本を通してエスキモーとインディアンの文化の違いや、彼らがどのように狩猟をして生活していたのかが映像を見ているかのように具体的に想像して理解できた。もちろんアラスカ物語の舞台である地に滞在しながら読んでいたので、日本で読むよりも想像力は豊かになり100年前の日常がすぐそこにあるような印象を持った。
また、アラスカのゴールドラッシュやそれに伴うアラスカの生活習慣の変化などアラスカの近代史も詳細に書かれており、非常に興味深く読めかつ学ぶことが出来た。

このフランク安田は海岸エスキモーを率いてビーバー村を作ったことで有名だが、それだけではなかった。ワイズマンという北極圏の村にも長い間住んでいた。旅の途中にこの本を読みワイズマンに行きたくなり、急遽ワイスマンに行くことにした。当初はデナリ国立公園の入り口にあるヒーリーという町に行こうと思い、車と宿泊の手配をヒーリーにある宿としていた。しかし、この時期にデナリ国立公園に入ることは難しく、行くかどうか迷っていた。そんな時に、この本を読み行き先を決める後押しをしてくれた。

もちろん行くことを決めた理由はワイズマン村に行くためだけではなかった。ワイズマン村の近くはブルックス山脈もある。ここは秋にカリブーの大移動が駆け抜ける場所でもあるし、星野道夫がとても美しいと書いていた場所の近くだ。そして、ワイズマンは北極圏内にある村で、「北極圏に足を踏み入れる」という行為に惹かれたのも事実だ。さらに、コールドフットとワイズマンはフェアバンクスよりもオーロラ観測に適した場所で、アラスカで最もオーロラが見られる場所なのだ。こんな理由から北極圏ワイズマンに行くことにした。

送信者 ALASKA 2009

冒頭の付け足しになるが、実はアラスカの旅には2冊だけ持っていく予定だったのだ。しかし家をでる直前に2冊では少ないなと思い立ち、偶然手にとった本が「おくりびと」だった。この本もまだ読んだことがなかったので、カバンのサイドポケットにねじ込んだ。偶然に手にとった「おくりびと」だったが、とても心にずしりとくる素晴らしい内容だった。

送信者 ALASKA 2009

アラスカ、旅の写真たち

アラスカの旅で撮った写真たちです。

アラスカの旅で撮った写真をを時系列でムービーにしました。
こちらはクリックすると、音楽とともに写真が時系列で流れます。
BGM:ウィーアーオールアローン 小曽根真

送信者 ALASKA 2009

この時期のアラスカは極夜に近くなっています。極夜とは白夜の反対で、太陽が昇らないことを言います。日照時間は3時間程度で、太陽は地平線のあたりをかすめる程度です。だから暗い時間が非常に長く、写真を撮るにはブレという天敵と戦わないとなりませんでした。逆にブレを使って撮りたいように表現できればいいのですが、そう簡単にはうまくいかない。。。という感じで写真を撮っていました。

さらに気温がマイナス30度ぐらいで、デジカメという電子機器には過酷な環境でした。明らかに処理速度が遅くなっていたり、レンズが凍ってしまったり、曇ってしまったりと。極北の大地で思い通りの写真を撮るのはなかなか難しい、そう実感してから、改めて星野さんの作品を見ると、ただただ驚くばかりです。

一方で、心の底から熱いものがこみ上げてくるような風景や、人々の何気ない表情、そして冬のアラスカに生きる動物など印象に残るものが多く、極北の大地では時間をかけて対象とじっくりと向き合い、写真を撮りたいなとつくづくと思いました。

送信者 ALASKA 2009

夜空を舞うオーロラ

送信者 ALASKA 2009

カリブーの角。できるハンターの証

送信者 ALASKA 2009

ドールシープ

送信者 ALASKA 2009

ブルックス山脈の谷に現れたブルームーン(1ヶ月に2度目の満月)

送信者 ALASKA 2009

飛び立つ前

送信者 ALASKA 2009

パイロットのビル

送信者 ALASKA 2009

雪におおわれた山々

送信者 ALASKA 2009

マッキンリー

アラスカより帰国しました。

アラスカの旅から帰国しました。
約2週間の短い期間でしたが、非常に大切な時間を過ごすことが出来ました。

まず感想としては、アラスカはあまりにも広く深いということです。フェアバンクスを起点に旅をしましたが、これだけじゃアラスカのことは何も感じとれていないなと感じれたことが何よりも収穫でした。今回のアラスカではやり残したことがあまりにも多すぎます。

Mother nature runs a show in Alaska, not us.(アラスカでは母なる自然がドラマを進めて行く、我々ではない。)という言葉があります。都市社会では人間が物事を動かしていると思いがちですが、我々がどうすることもできない自然がそこらじゅうにあるということが、自らの恐れをもって感じとれました。それは寝ているムースを見たとき、新雪の上にオオカミの足あとを見たとき、普通は冬眠している熊が1週間前に出たと聞いたとき。日々の生活の中で、ふとした時に感じられることでした。

アラスカを旅してみて、もっとアラスカを知りたい、もっと自然を知りたい、ここで生きる人々を知りたいと強く思いました。

旅の間に大学ノート一冊分の文章を書いたのですが、またこのブログで文章と写真で書き記したいと思います。できるだけ見たこと感じたことを、素直に表現できればと思っています。
また、アラスカの自然や人に興味があったり、アラスカに行ったことがあったり、何となく話しをしたいと思った方がいたら、お茶でもしたりお酒でも飲みながら話せたらいいなと思います。そんな方は気軽にご連絡ください。

送信者 ドロップ ボックス

ワスレナグサ(Forget me not)アラスカの州花

Happy new year! from ALASKA

Happy new year!

I am coming back Fairbanks from Arctic circle(Hokkyoku-ken).
I traveled some Places in Arctic circle(Hokkyoku-ken).
For example, Coldfoot village, wiseman village and Atigun Pass(valley).

My best place is Atigun Pass.
Atigun Pass is Valley, between Brooks Range(burukkusu sanmyaku).
So I saw many snow covered mountains and full moon which rose up the bottom of Atigun valley.

The scenery is beyond my description in English.
But Americans said “gorgeous” and “Oh,gosh”.

Tonight I stay Fairbanks, and tomorrow morning I am going to Anchorage.

Bye.