月別アーカイブ: 2009年2月

あなたは無言で何を語るのか

「日本語も英語も通じない国でどうやってコミュニケーションを取るの?」と聞かれる事がある。どうコミュニケーション取っているか、言葉では説明しづらいが、確実に理解し合えている。それは日本語も英語も使わずに。身振り手振り、顔の表情、時刻や周りの環境などを総合して、お互いができる限り理解し合おうとして、言葉以外の情報を必死で読み取り、理解しようとする。言葉がない分、より集中して理解しようとする。

海外を一人で旅した事ある人は理解してくれる。言葉を使わなくても本当に理解し合えるのだ。

「が~まるちょば」という2人組の日本人サイレントコメディアンの舞台を見て、無言で伝えることについて改めて考えた。彼らのサイレントコメディは本当に面白い。テンポといい、落ちの作り方と良い、体の動きといい、ひとつひとつの精度がとても高い。見ていて面白いし、サイレントコメディという作品としても一級品だと思った。

あえて、言葉を用いずに伝える。伝えるツールが減ることで、より伝わる事があると思う。例えば今回のようなサイレントコメディに限らず、「詩」などもそうだろう。読む側の想像力を増幅させ、伝えていく。長い文章とは違い、読者自らの頭で考えさせる。すると、理解度も高くなるし、強く記憶に刻まれる。長い文章で書かれていると、読み流してしまい頭に残らないことも多々ある。あえて言葉を捨てると言う選択肢は非常に興味深かった。

さらに、彼らは20カ国以上の海外でも公演している。無言で伝える場合は、演じる者と見る者の間に共通の文化がより必要となると思う。海外でやっているということは、その国々の文化を調べて知り、それ体感して、ネタ作りをしているんだろうな。これはとんでもないぐらい凄い事だと思う。

「無言で伝える」事の神髄を見た気がした。


が~まるちょば
http://www.gamarjobat.com/

送信者 いろいろ

イランの写真展はじまりました

今日の朝、写真を搬入&展示をしてイランの写真展が始まりました。
写真を額に入れて吊るすだけでも、色々と頭を使う必要があるんだなと日曜の朝から実感。

そして初日のお昼から来て頂いたみなさん、ありがとうございました。
遠くから来てくれたり、近くから来てもらったり。
うれしいです。

28日までやっていますので、お時間があれば来てください。

以下詳細です。


展示風景

「Iranian Blue」~寺町 健 写真展~
期間:2009年2月15日(日)~28日(土)
   月曜は定休日です
   12:00~15:30 18:00~21:30
   (15:30~18:00の間は店が閉まっていますので、ご注意ください)
   店内は禁煙となっております。
場所:カルカッタカフェ
   〒166-0004
   東京都杉並区阿佐谷南3-43-1 NKハイツ101
   詳細地図はコチラ
   最寄り駅は阿佐ヶ谷駅になります。
   お食事の方は事前に予約をして頂けると幸いです。(tel:03-3392-7042)

暖かい日に、遠くの島を思う。が、価格の下方硬直性

暖かい。半袖でも良いぐらいだ。
ついでに花粉とやらも飛びはじめた。

気温や花粉が気になって、珍しくネットで天気予報を調べるとなんと20度。いつの間に春がやってきたのだ!
こんなにもいい天気だと海へ行きたくなる。

沖縄の西表島か宮古島とも思ったが、日食の前にトカラ列島あたりに行ってみたい。
ああ、小笠原諸島も行きたい。
海外だったら、ナミビアで汗だらだらとかアラスカでカヤックもいいなと妄想。
とりあえずGWまでお預けかな。

とかとか、考えていたが、この不景気が多少悩ましい。
宿代や船代が安くなれば良いのに、こういった所はあまり安くならない。
国内ならリゾートホテル、海外ではハワイや韓国などは景気と連動して安くなるけど、俺が行きたいところは価格の下方硬直性がある。

一般的な価格の下方硬直性の理由とは少し違って、こういった地域の人々が経済の流れに敏感じゃないってのが大きいと思う。

まあ、しかたないか。
暖かい日に、遠くの島を思う。

送信者 八重山2008

波照間島

「Iranian Blue」~寺町 健 写真展~
期間:2009年2月15日(日)~28日(土)
   月曜は定休日です
   12:00~15:30 18:00~21:30
   (15:30~18:00の間は店が閉まっていますので、ご注意ください)
   店内は禁煙となっております。
場所:カルカッタカフェ
   〒166-0004
   東京都杉並区阿佐谷南3-43-1 NKハイツ101
   詳細地図はコチラ
   最寄り駅は阿佐ヶ谷駅になります。
   お食事の方はお店に事前に予約をして頂けると幸いです。(tel:03-3392-7042)

偶然の巡りあいを心に留めておく

偶然の巡りあいを留めておきたいと思い、CDを2枚買い求めた。

偶然の巡りあいに心動かされる。示し合わせて起こった出来事ではなく、偶然の巡りあわせには意識の世界では表層化しない運命のようなものを感じる。そんな運命の巡りあわせは、潜在的な喜びや興味を呼び起こしてくれる。これほどに人生を豊かにしてくれることも珍しい。

友だちのライブから帰り阿佐ヶ谷駅に到着した。いつものように北口を出ると、珍しく路上ライブをしているようだった。そのまま帰ろうとした瞬間に、「彼女だ。」と思った。歌声が聞こえたわけではない。でも、漂っている空気でそう感じたのだった。そして前に行くと、「奥華子」と書かれていた。やはり、奥華子さんだ。そこには数人がいた。

彼女を知ったのは4年ほど前に友だちから聞いたのがきっかけだった。友だちがプロデュースした商業施設でライブをしてもらい、そのライブからは歌の力を感じたと聞いたからだ。それを聞いた友だちは信頼しているし感性も近いので、それからしばらくの間、彼女の事が気になっていた。そんな時、その商業施設でまたライブがあると誘ってもらったので行くことにした。冬の寒さの中に澄み切った美しい歌声が響き渡っていた。歌も非常に良かったのだが、その人柄に魅了された。僕は当時のブログに「嘘のない人生を送っているというのが伝わってくる人だった。相当いいです。」と書き残している。

それからはライブに行ったりする事はなかった。テレビCMで彼女の曲が流れたり、パソコンのiTunesに彼女の曲が入っているのでたまに流れ、聞く度にいい曲だなぁとしみじみ感じていた程度だった。

そして今日、4年の時を経て、阿佐ヶ谷駅で偶然の巡り合わせ。奥華子さんのことを教えてくれた友だちのことや4年前のライブのことがしみじみと思い出された。彼女の歌を寒空の下で聞きながら、昔を思い心が暖かくなった。起こりうる事が信じられないぐらいの偶然だろう。彼女は阿佐ヶ谷での路上ライブは初めてで、さらに久しぶりの路上ライブだと言うのだから。

寒い冬の夜に路上で歌う。渋谷や新宿のような大きなターミナル駅ではなく、阿佐ヶ谷駅で。テレビCMにも何度も採用されたり、テレビの主題歌としても採用されている。それでも、路上で歌う。そして、もらったチラシによると今でも商業施設である亀戸サンストリートでライブをやっているようだ。あの時と同じ場所で同じように歌っているのだろうか。

こんな偶然の巡りあいを心に留めておくために、久しぶりにCDを買った。彼女の歌声と昔の思い出を同時に留めておけるCDはなんて素敵なのだろうか。


モスクワのX’mas&New Year

4年前にライブに行ったときに書いたブログ「偶然、奥華子」

4年前のライブについて奥華子さんが書いたブログ

奥華子オフィシャルサイト

玉石混合ではなく玉石混交(混淆)

1週間ほど前、「本の新しい買い方」というエントリーを書いた。その中で、世の中にはよい本も、それほどでもない本も色々あるということを表現するのに「玉石混合」という言葉を使った。

「良いものも悪いものも混ざり合っている」という意味と理解していたので、そのような表現をした。「玉石混合」の意味を改めて調べてみても「価値のあるものとないものとが、入りまじっていること。by大辞泉」であり、この意味からも「玉石混合」という漢字はピッタリだと思って理解していた。この言葉を用いた時は、特に何も意識することなく書き終えた。

それから、数日後に「ウェブ人間論」という本を読んでいたら、「玉石混淆」という表現が出てきてびっくりした。この本の文脈の流れから考えても、「価値のあるものとないものとが、入りまじっていること。」という意味で使われている。そうすると、俺が先日使った「玉石混合」という表現は間違っていたのだと。電車の中でドキリと気がついた。電車だったので、メモだけをPCのメールに送り、早速調べたら、「玉石混合」ではなく、確かに「玉石混淆」であった。

いやはや、思い込みで間違っていた。文章を書く時に、どんな言葉を用いるかを少しだけ意識して書くようになったので、本を読んでいる時にも気づくことができたのだろう。間違って理解していることは多そうだから、これからも常に意識していよう。


夕暮れにお台場を望む。
様々なビルが建ち並ぶ街 東京。