日別アーカイブ: 2009/2/11 水曜日

偶然の巡りあいを心に留めておく

偶然の巡りあいを留めておきたいと思い、CDを2枚買い求めた。

偶然の巡りあいに心動かされる。示し合わせて起こった出来事ではなく、偶然の巡りあわせには意識の世界では表層化しない運命のようなものを感じる。そんな運命の巡りあわせは、潜在的な喜びや興味を呼び起こしてくれる。これほどに人生を豊かにしてくれることも珍しい。

友だちのライブから帰り阿佐ヶ谷駅に到着した。いつものように北口を出ると、珍しく路上ライブをしているようだった。そのまま帰ろうとした瞬間に、「彼女だ。」と思った。歌声が聞こえたわけではない。でも、漂っている空気でそう感じたのだった。そして前に行くと、「奥華子」と書かれていた。やはり、奥華子さんだ。そこには数人がいた。

彼女を知ったのは4年ほど前に友だちから聞いたのがきっかけだった。友だちがプロデュースした商業施設でライブをしてもらい、そのライブからは歌の力を感じたと聞いたからだ。それを聞いた友だちは信頼しているし感性も近いので、それからしばらくの間、彼女の事が気になっていた。そんな時、その商業施設でまたライブがあると誘ってもらったので行くことにした。冬の寒さの中に澄み切った美しい歌声が響き渡っていた。歌も非常に良かったのだが、その人柄に魅了された。僕は当時のブログに「嘘のない人生を送っているというのが伝わってくる人だった。相当いいです。」と書き残している。

それからはライブに行ったりする事はなかった。テレビCMで彼女の曲が流れたり、パソコンのiTunesに彼女の曲が入っているのでたまに流れ、聞く度にいい曲だなぁとしみじみ感じていた程度だった。

そして今日、4年の時を経て、阿佐ヶ谷駅で偶然の巡り合わせ。奥華子さんのことを教えてくれた友だちのことや4年前のライブのことがしみじみと思い出された。彼女の歌を寒空の下で聞きながら、昔を思い心が暖かくなった。起こりうる事が信じられないぐらいの偶然だろう。彼女は阿佐ヶ谷での路上ライブは初めてで、さらに久しぶりの路上ライブだと言うのだから。

寒い冬の夜に路上で歌う。渋谷や新宿のような大きなターミナル駅ではなく、阿佐ヶ谷駅で。テレビCMにも何度も採用されたり、テレビの主題歌としても採用されている。それでも、路上で歌う。そして、もらったチラシによると今でも商業施設である亀戸サンストリートでライブをやっているようだ。あの時と同じ場所で同じように歌っているのだろうか。

こんな偶然の巡りあいを心に留めておくために、久しぶりにCDを買った。彼女の歌声と昔の思い出を同時に留めておけるCDはなんて素敵なのだろうか。


モスクワのX’mas&New Year

4年前にライブに行ったときに書いたブログ「偶然、奥華子」

4年前のライブについて奥華子さんが書いたブログ

奥華子オフィシャルサイト