日別アーカイブ: 2009/2/6 金曜日

海の向こうからやってくる絵葉書

海外から送る絵葉書はいいもんだ。
送る側も楽しいが、受け取る側も楽しいだろうから。

実家に帰ったときに、つくづく思った。実家には食事する大きなテーブルがある。そのテーブルには透明のビニールがかけられているのだが、ビニールの下に僕が送った絵葉書が何枚も入っていた。トルコから送った絵はがき、エクアドルから送ったもの、ネパールから、チベットからと何通もあった。僕が旅した日々を、少しでも共有できればと思う。自分が送った手紙を見れるなんて、実家ぐらいしかない。それを見て改めて懐かしいなと思った。あの国へ行ったんだと思い返した。そんな絵はがきを見たときに、色々な国を旅をした時間が重なり合って蘇った。写真からでは立ち上がらない、記憶と感情がうまれた。いいもんだな。

メールならリアルタイムにコミュニケーションできるし、そっちの方が便利だけど、僕が旅をした国に実際に存在した手紙が海を越えて手元に届く。その喜びがあると思う。

絵はがきを送る側からすると、旅をする二つの時間を味わえる。旅先で絵はがきを書く。異国の地で同じ時に、同じ場所にいた絵はがき。その状況でしか沸き上がらない思いをしたため、ポストにたくす。そこから絵はがきは、僕と違う旅をして、日本を目指す。僕は絵はがきとは別の道を旅したのち、日本へ帰る。自分が辿った旅路とは異なる時間を絵はがきからは味わえる。そんなひとつの旅で、二つの時間の旅を味わえる絵はがきが好きなのだ。

昔は旅先から家族以外にも何人かに絵葉書を送ったことがある。すると、行ったことのない国から、どんぶらこどんぶらこと届くのがいいね。と喜ばれたり、「えっちらおっちら海を越えてやってきた○○発の紙。やっぱりいいね、手紙は。」こんな風にうれしかった、と言われると送った方もうれしくなる。

新年に実家に帰り絵葉書を見てつくづくいいなと思った。
また、旅に出たら絵葉書を送ろう。

「Iranian Blue」~寺町 健 写真展~
期間:2009年2月15日(日)~28日(土)
   月曜は定休日です
   12:00~15:30 18:00~21:30
   (15:30~18:00の間は店が閉まっていますので、ご注意ください)
   店内は禁煙となっております。
場所:カルカッタカフェ
   〒166-0004
   東京都杉並区阿佐谷南3-43-1 NKハイツ101
   詳細地図はコチラ
   最寄り駅は阿佐ヶ谷駅になります。
   お食事の方は事前に予約をして頂けると幸いです。(tel:03-3392-7042)

送信者 イラン

なんとなく絵はがきの世界っぽい