本の新しい買い方

インターネットで興味のあることを検索し、いくつものホームページを訪れる。企業が運営しているページや個人のページ。綺麗なデザインのページやテキストだけのページ。細かな情報が載っているページや目次だけでストップしてしまったページ。まさに玉石混合(訂正:玉石混合は間違いで、玉石混淆)。これは悪い意味で使っているのではなく、良いものも悪いものもあるからネットはすばらしいと思っている。情報の善し悪しは情報を得る人によってまったく異なるのだから、ある人には価値のない情報でも、別の人にはどうしても知りたかった情報ということも多々ある。

いくつも訪れたページの中で興味を持つページがたまにある。書かれている考え方や文章表現がすばらしかったり、写真が好きだった場合だ。すると隅から隅まで読み、ブログがあればRSSリーダーに登録する。更新されれば自然とチェックする。そういったサイトが個人サイトの場合、サイト運営者が本を出版されたり、写真集を出すことがある。こういった場合、いきなり本を出版しましたという報告ではなく、今執筆中ですとか写真を選んでいますというエントリーも書いている場合が多い。すると自然と親近感がわき、興味を持ってほしくなる。

つい先日もこんなことがあった。同じような流れで最近ちょくちょく本を買うな~と気づき、これって本の新しい出会い方、買い方だなと改めて気づいた感じ。

こういった本はたくさん売れる本ではないだろうから初版が少なく、書店でもあまり見つからないから、アマゾンで買ったり、直接そのサイトから購入依頼のメールを送ったりする。色々ある買い方の中では、サイトから直接著者にメールを送って購入するのが一番好きだ。自分が好きな文章や写真を撮影している人を応援している気持ちになるからだ。特に
こういった本の買い方をする場合は処女作が多いから、この作品ができるだけ多くに人に知ってもらいたいなという気持ちが強くなる、

ただ、そんな風に僕が1冊本を買ったところで何も起こらない。著者がそれで食べていけるようになるとも思わない。でも、僕みたいな人が増えていき、著者がギリギリでも食べていける程度になれば面白い社会になると思う。宝石の原石はありとあらゆるところにいるけれど、それが社会(現状ではマスコミや権威ある人、何らかの賞)に評価されるきっかけがなかっただけ。もちろん、そう言った評価を受けたからと言って一概にいい作品だとも思わない。

インターネットの良さがここにあるのだから、僕みたいな「本の新しい買い方」をする人が増えてゆき、ネット空間から実社会に多様性が広がればいいな。今はそれが一部の分野で起こっているが、もっと広い分野になればいい。そうすれば、様々な分野で能力を発揮して、それで食べていける人が増える、こうなればなんと面白い社会だろう。大きな流れとして、自然とこういった多様な社会になっていく気がするが。

そうなればインターネットにありがとうと伝えたい。

「Iranian Blue」~寺町 健 写真展~
期間:2009年2月15日(日)~28日(土)
   月曜は定休日です
   12:00~15:30 18:00~21:30
   (15:30~18:00の間は店が閉まっていますので、ご注意ください)
   店内は禁煙となっております。
場所:カルカッタカフェ
   〒166-0004
   東京都杉並区阿佐谷南3-43-1 NKハイツ101
   詳細地図はコチラ
   最寄り駅は阿佐ヶ谷駅になります。
   お食事の方は事前に予約をして頂けると幸いです。(tel:03-3392-7042)

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