日別アーカイブ: 2016/5/15 日曜日

東海自然歩道FKT応援

弘樹さんが東京から大阪まで東海自然歩道を走る旅に出た。東海自然歩道はトレイルが中心で、山を登って下って、たまにロードを走りという非常にタフなコース。

ロードだけれど、東京の一人暮らしの家から実家の岐阜を目指して歩いたことがある。その出来事は強烈で、今でもありありと覚えている。当時は運動もアウトドアもしなかったので、体の限界とか疲れの取り方、体の特徴や動かし方もしらなければ、アウトドアグッズもない。そんな状態だったこともあって強烈な思い出となっている。

http://www.teratown.com/blog/archives/001950.html

そんな思い出もあって、ぜひ石川弘樹さんに会いに行きたいなと思っていたが、自分の空いている日の都合と場所がネックだった。タクジさんとかと行こうと思ったが日程が合わず。すると、公共交通手段で行くことになる。そうなると山の中とか田舎だと電車などで行けない。どうしようかなと、水曜ぐらいから見ていた。土曜に行く予定だったので、土曜日にどこにいるかを想定しながら。そもそも駅の近くを通るのは定光寺駅、三河大野駅、家山駅ぐらい。で、速度と山の起伏などを考慮し土曜は三河大野駅前後になると想定。どりあえず、行き方を調べる。毎朝8時ぐらいスタートしていたので始発の電車じゃ間に合わない。ということは、夜行バスしか無い。飯田線で三河大野駅に行く。となると、豊橋が一番いい、豊橋行きの夜行バスを探しゲット。5時15分について6時の始発で行けば三河大野に7時。これなら行ける。

ただ、三河大野を過ぎてしまっていたらどうしよう。調べると新城駅から設楽町に行くバスが一日数本あったので、これだと。この前後のパートは山の中が多くなかなか会うのが難しいので、この2択だった。まあ、会えなかったら、適当に1人でトレランして帰ろう。初めての山域だし。

と思っていたら、金曜日の終わりが三河大野駅近くだった。これは会えるなーと思って、新しくなった新宿バスターミナル「バスタ」から金曜の23時35分に豊橋に向けて出発。5時に豊橋につくが、さすがに閑散としていて、コンビニで朝ごはんを買って食べる。始発までブラブラして、始発の飯田線に。のどかな風景を見ながら。

無人駅の三河大野で降りて、GPSのプロット地点まで行くとすでに数人がいた。8時過ぎに弘樹さんが登場。そしてスタート。すぐに橋を渡る。趣きのある橋で、川の水も澄み切っていた。数百メートル走って山の中へ。ここで、みんなと別れて、Yさんと弘樹さんと3人で。あんまり走るつもりなかったけど、楽しそうなので走ることに。奥三河トレイルレースの逆コースらしく、弘樹さんはこのあたりの地理を熟知していた。

杉林を走ったり、小川沿いを走ったり、そして、山山。けっこう急な上り坂が続く。山に行っていない俺にはきつい。けれど遅れたら弘樹さんに迷惑なのでついていく。天気もよく、眺めも良くてトレラン日和。そして、愛知にこんな山深い場所があった事に驚いた。

今までの旅の話を弘樹さんから聞いたり、気をつけていることとか、いろんな話をしながら楽しく走った。そして、山に入ったらなかなかロードに出ないコース。コンタクトポイントで、奥さんなどサポートで水や食料などを出してもらっていた。ぼくらもご相伴に預かった。

それにしてもハードなコースで、寺さんもってますねーと。特に後半の鞍掛山がきつくて、登りがしんどかったのでカフェインジェルを入れて気合を入れた。そうしたら復活してなんとか走れた。しかし、おもったよりタフなコースで、設楽町に着くのが17時ぐらいになってしまう。そんなに走るつもりなかったけど8時間ほど並走。帰る手段があるか不安だったが、設楽町から新城駅までの最終バスが18時だったので救われた。一日数本のバスが。乗り継ぎもよく東京に戻れた。もう少し弘樹さんたちは距離を伸ばすので、ここでお別れ。

ここまでで約400キロ、残り600キロ。とてつもないチャレンジだ。20日前後かかり、それも山道を毎日50キロ平均。体の状態をいかに保ち続けるか、いっぽうで最速記録(Fastest known time)を狙うのでゆったりもしていられない。気持ちは先を急ぎたくなる。この難しい、誰もやったことのない挑戦。本当にかっこいい。

まだまだ残りは長いし、疲れは蓄積するけれど、この先もおもいっきり楽しんでゴールすることを応援しています。

一緒に走りながら、「こんな幸せなことはない」「本当に贅沢な時間を楽しませてもらっている」という弘樹さんの言葉が印象に残っている。

ここから弘樹さんの現在位置が分かる。
実家の岐阜の近くも通る予定。