日別アーカイブ: 2012/1/9 月曜日

ラブレター ナナオサカキ

今日は、本当に存在感のある満月で、そんな満月を見上げながらワンへ行った。
8月の末にワンさん送別会で行って以来。

昼間は雲取山でトレランをした適度な疲れと、まん丸く色々なものを写し出す鏡のような存在の満月。
そんなものに酔いしれつつ、気の置けない仲間とワンで飯を食っていたら、のどかな幸せな気持に。
玄米を食べたくなったし、猿ケ京の秘密基地に行きたくなったし、価値観を共有する人のつながりはいいなと思ったし、肉体と意思は面白いなーと思った夜。

ふと、帰り道にナナオサカキさんの詩を思い出した。

From ALASKA 2009

ラブレター ナナオサカキ

半径 1mの円があれば
人は 座り 祈り 歌うよ

半径 10mの小屋があれば
雨のどか 夢まどか

半径 100mの平地があれば
人は 稲を植え 山羊を飼うよ

半径 1kmの谷があれば
薪と 水と 山菜と 紅天狗茸

半径 10kmの森があれば
狸 鷹 蝮 ルリタテハが来て遊ぶ

半径 100km
みすず刈る 信濃の国に 人住むとかや

半径 1000km
夏には歩く サンゴの海
冬は 流氷のオホーツク

半径 1万km
地球のどこかを 歩いているよ

半径 10万km
流星の海を 泳いでいるよ

半径 100万km
菜の花や 月は東に 日は西に

半径 100億km
太陽系マンダラを 昨日のように通り過ぎ

半径 1万光年
銀河系宇宙は 春の花 いまさかりなり

半径 100万光年
アンドロメダ星雲は 桜吹雪に溶けてゆく

半径 100億光年
時間と 空間と すべての思い 燃えつきるところ

     そこで また

     人は 座り 祈り 歌うよ

     人は 座り 祈り 歌うよ