日別アーカイブ: 2012/1/16 月曜日

長い「本のタイトル」が好きだ

夏になると本を読む頻度がぐっと減る。
でも、涼しくなり秋の訪れを感じると、自然と本に手が伸びる。
冬にでもなれば温かいコーヒーでも飲みながら、静まり返った夜中に本を読む。
なんてことは、ごくたまにしかしないけれど(爆)
いつも電車で本を読んでばかり。

つい先日も本屋に行って5,6冊の本を買った。
最近はそれぐらいのまとめ買いが多い。

手に取る本でも、結果的に好きにならないものもあれば、最高に面白い本もある。
近頃は偶然だかなんだか、面白い本ばかりに出会っていてうれしい限り。

最近読んだ本ではないけれど、そういえば長いタイトルの本が好きだなと、ふと思った。
本のタイトルには単語だけでズバッと表したものもあるが、僕は少し眺めの文書のタイトルが好きなようだ。

考え抜かれて、自分の伝えたい気持ちが込められた言葉。
練りに練られた結晶。それがタイトルなんだろう。

好きな本のタイトル。
ちょっと眺めで、ちょっと回りくどい表現がお気に入り。

「走ることについて語るときに僕の語ること」村上 春樹

「やがてヒトに与えられた時が満ちて…」 池澤夏樹

「えいやっ!と飛び出すあの一瞬を愛してる」小山田 咲子

「全ての装備を知恵に置き換えること」石川直樹

「いま生きているという冒険 」 石川直樹

「なにも願わない手を合わせる」藤原 新也

世界は「使われなかった人生」であふれている 沢木耕太郎

「愛」という言葉を口にできなかった二人のために 沢木耕太郎
この本のあとがきで、沢木さんは長い本のタイトルについて言及している。

コスモスの影にはいつも誰かが隠れている 藤原 新也