みみっちい性格だなと思う。
失うことが怖いんだ。
だから、思いついたことや、経験したことをブログに書く。
写真を撮る。
何もかも記録しておこうと思う。
書き残すのはあとから振り返って、さらに考えをブラッシュアップするとか、
旅行に行ったり、山に行く荷物の準備が楽だからってのもある。
でも、ベースにあるのは一度得たものを失うのが怖いんだろう。
ブログや写真を見返せば、忘れて行く記憶が蘇り、時間と場所を越えて思いで巡りができる。
「思い出せない記憶」
「さよならだけが人生だ」
そうだ。
抱え込みすぎて、両手がふさがれば新たなものは手に入らない。
何かを手放さなければ、手はあかない。
手があけば、新たなものを掴める。
そんなことは思いつつも、
この感情は今しかない。
今しか感じられないなら、それを残しておきたい。
そして、将来その時を振り返りたい。
一生に一度しか味わえない感覚なんだから、それをできるだけ克明に残したい。
貧乏性、失うことが怖い。
そうなんだろう。
そして、俺はもっと先まで長生きすると思っているから、こんなことするんだろうな。
失うことが怖いと、細かいことまで記録しようとする。
旅日記でも詳細まで書き残すし、写真もたくさん撮る。
これはこれで、いいのだ。
けれど、失うのが怖過ぎて、詳細な記録だけになってしまうと面白みがない。
創造性を刺激しない、イメージの膨らむ世界は残せない。
文字だけの長い日記だけにはないものが、旅の絵日記にはある。
写真もあり、絵もあり、メモもあり、落書きもあり、バスのチケットも貼付けてある。
そんな旅のスケッチブックはわくわくする。
文字で残す説明的ではない記録。
そんな残し方では、詳細に思い出せないこともある。
けれど、詳細な記録じゃないからこそ、読み上がることがある。
そんなワクワクするような、クリエイティビティのある表現をしたい。
まずは、この説明的な文章を捨てる所からかな。
ということで、1月1日から始めた4行だけの日記が毎日続いている。
「星野道夫ダイアリー」
思い入れがあるから続くのかな。
From ALASKA 2009 |