日別アーカイブ: 2012/1/13 金曜日

俺は失うことが怖いんだろうな、でもその怖さを捨て作り出す喜びを得たい

みみっちい性格だなと思う。
失うことが怖いんだ。

だから、思いついたことや、経験したことをブログに書く。
写真を撮る。
何もかも記録しておこうと思う。

書き残すのはあとから振り返って、さらに考えをブラッシュアップするとか、
旅行に行ったり、山に行く荷物の準備が楽だからってのもある。

でも、ベースにあるのは一度得たものを失うのが怖いんだろう。
ブログや写真を見返せば、忘れて行く記憶が蘇り、時間と場所を越えて思いで巡りができる。

「思い出せない記憶」
「さよならだけが人生だ」
そうだ。
抱え込みすぎて、両手がふさがれば新たなものは手に入らない。

何かを手放さなければ、手はあかない。
手があけば、新たなものを掴める。

そんなことは思いつつも、
この感情は今しかない。
今しか感じられないなら、それを残しておきたい。
そして、将来その時を振り返りたい。
一生に一度しか味わえない感覚なんだから、それをできるだけ克明に残したい。

貧乏性、失うことが怖い。
そうなんだろう。
そして、俺はもっと先まで長生きすると思っているから、こんなことするんだろうな。

失うことが怖いと、細かいことまで記録しようとする。
旅日記でも詳細まで書き残すし、写真もたくさん撮る。

これはこれで、いいのだ。
けれど、失うのが怖過ぎて、詳細な記録だけになってしまうと面白みがない。

創造性を刺激しない、イメージの膨らむ世界は残せない。
文字だけの長い日記だけにはないものが、旅の絵日記にはある。
写真もあり、絵もあり、メモもあり、落書きもあり、バスのチケットも貼付けてある。
そんな旅のスケッチブックはわくわくする。

文字で残す説明的ではない記録。
そんな残し方では、詳細に思い出せないこともある。
けれど、詳細な記録じゃないからこそ、読み上がることがある。
そんなワクワクするような、クリエイティビティのある表現をしたい。

まずは、この説明的な文章を捨てる所からかな。

ということで、1月1日から始めた4行だけの日記が毎日続いている。
「星野道夫ダイアリー」
思い入れがあるから続くのかな。

From ALASKA 2009