月別アーカイブ: 2009年9月

今年もあの日がやってくる。

あと1ヶ月ちょいでやってくる。
それはハセツネカップ

ハセツネカップとは「制限時間24時間、全長71.5km。奥多摩主要峰全山を縦走する国内最高峰のトレイルランニングレース」。
累積標高差は4,832m、食料は全て自分で持ち、水も基本的に自分で持って走る。(42km地点で1.5リットルの水かポカリをもらえるのみ)

2009年10月11・12日(日・祝)
11日13時にスタートし、12日13時がタイムリミット。

もう、すぐだ。
トレーニングを開始しないと。

昨年は20時間16分だったので、今年は18時間を目標に。
ただし、雨が降ったら完走が目標。

昨年のハセツネ北丹沢山岳耐久レースの経験を活かして楽しいレースにしたい。楽しいと言っても、走っている最中は地獄で、ゴールの瞬間から喜びに変わる感じ。

公言しないと怠けてしまう性格なので、トレーニング開始を宣言したエントリー。

※このエントリーとは関係ないけど、こちらは引き続き募集中![同行者募集!]9/19~硫黄島(鹿児島)の八朔踊りに行きませんか?


白馬岳 大雪渓を登る人下る人
(ハセツネとは関係ない写真です)

[同行者募集!]9/19~硫黄島(鹿児島)の八朔踊りに行きませんか?

9月19日、20日に鹿児島県硫黄島の熊野神社境内で八朔踊りがあります。旧暦の8月1日にメンドンというお面をかぶった神様が出る非常に興味深い祭りです。
皆既日食で有名になった悪石島のボゼ(ちなみに今年は9月4日)などと近く、特徴的な仮面をかぶった祭りです。
鹿児島の島に伝わる仮面神の一覧
こんなお祭りです。
左上の写真

普通なら鹿児島からフェリーの定期便で硫黄島に渡ることができます。そこで、ずっと前に割引航空券を購入済みでした。
しばらく前に、フェリーの9月の予定が発表されたかなと思い三島村(硫黄島が属する村)のホームページを見たら、この大切なお祭りの時期に船の検査で定期船がでないことが発覚!代替船が週に1便だけ。

どうしよう。そこで、他の交通手段を探す。ネットで探し、村の観光課に電話する。するとチャーター飛行機かチャーター船があると言う。さらに詳しく調べると飛行機は現在飛んでいなくて、行く手段は船をチャーターするのみ。硫黄島までの、料金はなんと10万円!!!行く手段を失った。他に釣り客がいれば割り勘できるから安くなるのだが、渡し船をやっている所に電話してみても、そのタイミングで硫黄島の渡しは今のところないという。

さすがに10万円は高い。八朔踊りに興味がある人がいれば一緒に漁船をチャータして割り勘をしたいと思ってます。5人集まれば2万円。釣り人に便乗できたら1万5千円。これならアリだと思ってます。帰りは9月22日に代替船が出るのでそれに乗って帰ろうと思っています。こっちは3500円です。

だれか、シルバーウィークに硫黄島に行きませんか?
そして、八朔踊りを見ませんか?
メンドンに会いに行きませんか?
1年に1度のお祭り。
さらに休日と重なることは少ないので、今年はチャンスです!

かなり切実です。

硫黄島に渡れなかったら、鹿児島までのチケットは既に購入済みなので、春に続いてトカラ列島に行こうかと思ったけど、硫黄島への代替船はトカラへ行く船が使われるので、シルバーウィーク中に帰って来れない。。。すると、甑島に行くか、屋久島、種子島、奄美、徳之島、与論あたりになるかなー。


江刺の鹿踊り

みかん畑に帰りたかった

みかん畑に帰りたかった 北極圏単独徒歩日本人初到達河野兵一の冒険 埜口保男

アマゾンでレコメンドされていて、知った本。タイトルが興味深かったのと、河野兵一さんについて昔どこかのホームページで見た記憶があったので購入。

河野兵一さんはリーチングホームという、北極点から愛媛まで徒歩で帰ると言う行為の途中になくなった方。そんな河野兵一さんと一緒に旅をしたり山を登ったことのある埜口保男さんが綴った本。二人のエピソードが軽快なタッチで書かれており読みやすかった。こういった本は何冊か読んでいるけど、この本は特に生生しさを感じた。何ぜかと考えると、比較的最近の出来事だからだろうか。著者が河野兵一さんと一緒に山に登ったりした人だからだろうか。それとも河野兵一さんの奥さんやお子さんが登場するからだろうか。

特に生々しさを感じたのは、マスコミや後援会などができ自分がやりたいことから少しずつそれて行き、自分の意思だけではコントロールできなくなっていく様子が、とても現実味を帯びて感じることができた。8000メートル峰登山、サハラ砂漠徒歩、北極圏単独徒歩などを行い、リーチングホームと言う北極圏から愛媛まで歩く行為の途中で力つきた。費用がかかることをやるようになり、そのために資金集めをして、後援会ができて、その過程で自分一人の行為ではなくなっていく。どれだけ後援会が資金を集めても、どれだけの人が応援してくれても、自分の命は自分の判断と行為で守るしかない。しかし、その判断が自分一人の意思ではできなくなる過程に極地における冒険行の難しさを感じた。