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WHY VENEZUELA?

ベネズエラを意識したのは、10年以上前に旅した南米。
当時、ウユニ塩湖とガラパゴスにどうしても行きたくて、学生の夏休みを使って2ヶ月ほど旅した。この時は、ウユニ塩湖に狂っていて、何が何でも行きたいという衝動が自分を支配していたと思う、

せっかくウユニのために南米まで旅するなら行きたいと思ったのが、エクアドルのガラパゴス、パタゴニアのペリト・モレノ、そしてベネズエラのロライマだった。ルート的に、絶対行きたいベネズエラとガラパゴスに行こうとすると、エクアドルから南下するのがベストで、時間的にベネズエラとパタゴニアは候補から漏れた。そして、エクアドルとボリビアに挟まれたペルーのナスカとマチュピチュにも行ったのだった。

2年前に予期せずアコンカグアで敗退して時間が急遽出来たのでパタゴニアに行くことになり、残る行き先はベネズエラになっていた。ただ、ベネズエラの治安の悪さなども噂で聞き、さらには地理的に不便であるため、行くことがないままだった。

そんな時、タクジさんからメキシコの山かベネズエラのロライマに行こうと言う誘いをもらい、メキシコの山はピンとこなかったのだが、ベネズエラは行きたいと思っていたので、即答して行くことを決めたのだった。

でも、なぜベネズエラのロライマに行きたかったか。その理由は単純で、テーブル上の山が荘厳な美しさを持っているからだった。世界的に見ても非常に希少な地形で、見たことがないものを見たい、経験したことがないことを経験したいという欲求が最も強い自分の性格上、ここに行きたかったのだった。

旅の不便さなど含めてちょっとドキドキ感もあるのが、いいスパイスになって旅への気持ちをかきたててくれた。

送信者 ベネズエラ2015-16

ロライマの上で

自分の感情は自分でコントロールできない。

それを知ったのは、雲が流れ突如ロライマ山が、姿を見せた時だった。

いつの間にか、声を上げて、その声に自分が驚いた。あまりにも大きく、力強いロライマ山が現れ、圧倒されたのだった。

なんで、こんな形になったのか。あまりにも、力強く美しい。

600メートルを超える滝が山頂から流れ落ちるクケナン滝。

太陽を浴び緑に輝く大地。どこまでも青い空。

切り立ったテーブルマウンテン。

偉大な山だった。まさにロライマ。

送信者 ベネズエラ2015-16