日別アーカイブ: 2016/1/18 月曜日

LOST WORLD 2 うまくいかない旅の始まり

NYからカラカスへ。飛行機から南米の大地が見える。青い空と赤茶けた大地が南米の記憶を呼び覚ます。2年ぶり3回目の南米大陸に到着した。カラカスの空港の周りは殺風景で、赤茶けた大地が広がっていた。カラカスの中心地から少し離れたところにある空港だったからだ。

送信者 ベネズエラ2015-16

まず空港につくと、飛行機を探す。翌日の夕方のプエルトオルダス行きの飛行機チケットは持っていたが、できればすぐに移動したかった。カラカスの治安が悪いという話があったからというのと、年に入るよりも山にいる時間を長くしたいという思いがあったから。

送信者 ベネズエラ2015-16

まずは、無事にバックパックをピックアップして、入国する。ただ、空港についても観光客は少なそうで、明らかに観光客っぽい僕らにも客引きが声をかけまくってくるというほどではなかった。とは言え、空港も治安が悪くて危険レベル2と外務省の安全情報がなっていたので気を使う。新しい国についた瞬間は、感覚がつかめないから慎重になる。

送信者 ベネズエラ2015-16

旅行会社や航空会社のカウンターで聞いたが、プエルトオルダス行きのチケットはなかったし、ツアーもなかった。というか、ほとんどのカウンターが閉じていた。クリスマスだからだった。のちのち分かるが、クリスマス前後の3日間は、ほぼすべてがストップする国だった。話しかけてきたポーターのおっちゃんや警備員と話して、国内線のターミナルへ移動。結局飛行機はなく、両替することに。

まずは1ドルを700ボリバールで、100ドル分。闇両替なので、公定レートり3倍以上よいのだ。100ボリバール紙幣が最高紙幣なので、100枚の束を7冊もらう。かばんに束ごと突っ込まれる。これは、すごい感覚だ。枚数を数えないと不安だが、お金を数えているのを見られるのも危険だ。こういった時、2人いると見張りと数える役割分担ができていい。もう少しキャッシュがほしいので、追加で100ドルを両替することにした。

送信者 ベネズエラ2015-16

そして、カラカスの町へ。タクシーに乗って30分ぐらい7000ボリバール。タクシーも密室なのでドキドキするが、けっこうな年齢のおっさんなのでリスクは低そうだ。さあ、ここがカラカス。貧しいとか物資が少ないという話だったが、スラム街はあるものの、新しい車もちょくちょく走っているし、大きな看板もあるし、そこまで悲惨な状態には感じなかった。

送信者 ベネズエラ2015-16

ラバンデラのバスターミナルは危険地域にあるということで、フラミンゴという会社のバスターミナルにタクシーで連れて行ってもらった。スマホの地図&GPSを見れば自分がどこにいるか分かる。なんとも旅の仕方が変化した。バスターミナルにつくと、静まり返っている。車も人もいない。普通のバスターミナルとは違うと思ったら、クリスマスの3日間は完全に営業しないらしい・・・長距離バスで、そんなことってあるんだと、タクジさんと驚く。これで、今日中のプエルトオルダスへの移動は不可能になった。

アルタミラ地区が大使館があったり安全というので、ラフローレスタという宿にタクシーで送ってもらった。鉄格子で囲われたホテル。というか、どこの家も鉄格子があることにちょっとビビる。ベルもなくて、窓ガラスをどんどん叩く。すると、今日は満室だという。タクシーも行ってしまった。うーん、急ぎ足で近くのアルタミラというホテルへ向かった。ドキドキする。ザックがでかくて観光客とまるわかり。こちらも鉄格子。部屋が開いていて、部屋も綺麗だったので泊まることに。ふーっ。一安心。

送信者 ベネズエラ2015-16

荷物をおろして、サンケイトラベルというツアー会社探しと夕食を食べに。明るいうちに済ましておきたかったのだ。身軽になって街へ出る。おのずと急ぎ足に夏。プラザフランシアを横切るとファミリーやカップルが公園でのんびりしている。決して危ない危険には感じない。街行く人も危なそうではないし、薄着で銃を持っているようにも見えない。本当に世界一危険というほどなのかと疑問になるが、油断禁物。結局ツアー会社は見つからず、ケバブ屋で夕食を食べる。量は少なかったが、うまかった。薄暗くなったので、早々に宿に戻ると、宿の前に差し掛かった時に「パッーン」という銃声のような音がして、鉄格子の中の宿へと駆け込んだ。銃声だったのか、爆竹だったのかは不明なママ。後からわかったが、この国は花火や爆竹をよく鳴らすので、おそらく爆竹だったと思う。

翌日の朝イチで、空港に行き飛行機チケットのキャンセル待ちをしたかったのでフロントで翌朝のタクシーを頼み、シャワーを浴びてすぐに眠りについた。クリスマスの時期に旅することが多い。クリスマスと年末年始を合わせると長くなるからという理由なのだが、この国はクリスマスに一斉に休むので旅がしづらいことに徐々に気が付き始めた。さて、明日の朝は飛行機のキャンセル待ちをゲットできるのだろうか?!