月別アーカイブ: 2010年8月

小笠原のおもいで

25時間の船旅が長く感じなかったこと。
今まで行った島とは違う、不思議な感覚。
イルカと泳ぐ異次元の感覚。
クジラだけが持つ時間の流れ。
小笠原を訪れる旅人の目的意識の高さ。
旅人との出会い。
ウミガメの刺身を食べた夜に、浜で偶然ウミガメの産卵を見たこと。
歌、酒、食事、祭り、文化、島の伝統がないこと。
友達と偶然一緒になったこと。
久しぶりに焼けた体。
久しぶりにやったダイビングの水と一体化する感覚。
夕日、そしてわずかなグリーンフラッシュ。
ペルセウス座流星群の幸せ。
母島の時間の流れの豊かさ。
ジャックマイヨールと池澤夏樹とイルカとクジラ。

送信者 小笠原

今日はおやすみなさい。
また、今度アップします。

カタチが作られていく

なんだかもう分からないけれど、もう1人友達がおなじ便で小笠原に向かうらしい。
いったい何人の友達が、同じ船に乗り合わせて25時間を共にするのだろうか。
友達と偶然一緒に乗り合わせるのは、イランに向かった飛行機以来だろうか。

僕は偶然の再開が多いと思う。
偶然すぎる偶然が必然かとも思える程に。

パナリ島で会い、連絡先も知らない人に1年後に悪石島で会う。
ペルーとボリビアで偶然数回会い、3年後ぐらいに浅草でばったり会う。
パナリで会い、八重洲ブックセンターで出会う。
全員、名前も知らないし、連絡先も知らない人だった。

奈良で交差点を歩いていたら、ばったり会う。
高校の時に東京に行った。中学が同じだった友達と偶然同じ車両に居合わせた。
越後つまりトリエンナーレに行く時に立ち寄ったサービスエリアで、花火を見に行く友達とばったり会う。

言い出せばきりがないほどある、偶然の再開。

そう考えると、その時は気づかなかっただけで、同じ船に乗っている、飛行機に乗っている、電車に乗っている、同じバスに乗っている、もちろん同じ場にいた友達が何人もいたのだろう。
そして、未来の友達とも過去に同じ場所にいた可能性だって、おおいににあるのだろう。

僕はこうして人に出会い、本に出会い、好きなことに出会い、僕が作られてきた。
そしておそらくこれからも。

小笠原に持っていく本を決めるため、家に溢れかえるほんの中から選び出した。
一冊はクジラが見る夢 池澤夏樹
開口一番 開高健
偶然の音楽 ポールオースター

それから、駅の近くにある本屋に行った。
「愛」という言葉を口にできなかった二人のために 沢木耕太郎
トゥルー・ストーリーズ ポール オースター

本屋で旅で読みたい本を探す。大きな意味で旅で出会った作家の本を。また旅で本を読みさまざまな経験をする。そして、また自分が何らかの形を持ち始めるのだろう。

送信者 ドロップ ボックス

旅をして、作家に出会い、本に出会い、好きなことに出会い、そしてまた本と旅に出る。

クジラが見る夢

持っていく本が決まれば、出かける準備は終わったようなものだ。

世界中でいちばん会いたい人に、また会えた

SWITCH

プールで潜水をしていた。
ただひたすら1人でドルフィンキックをしていた。

それはイルカのように滑らかに水を捉えたいと思って、潜水ドルフィンをひたすらやっていたのだ。
どうすればより無駄なく滑らかに長時間ドルフィンを出来るか、そんなことを考えながら。

実は今までは潜水が嫌いだった。
だから、練習メニューに入っていないとあまりやってこなかった。
その理由はただひとつで、息苦しいから。

でも、イルカのように水を切るように泳ぎたいという思いが強くなり練習をしていた。
確かに、最初は辛かった。
けれど、ただひたすら潜水ドルフィンキックだけをしていたら、ある時コツが掴めた。
いろいろ工夫をして改善していったら、ある時、スムーズに潜水ができているという感覚になり、違うステージに上がった気がした。
体の動きからもぎこちなさがなくなり、滑らかになった。

そして、潜水ドルフィンが楽しくなった。
その感覚をもう一度味わいたくて、また同じように泳いだ。
やはり、気持よく泳げる。
より長い距離を滑らかに泳げるし、息苦しさも軽くなっている。
楽しい。
この感覚だ。

これが、スイッチ。

自分の根底をなす価値観の外側になければ、それを好きになる可能性が大いにある。
好きになっていなかったのは、ただそういったスイッチが入る経験をしていないだけ。
何事に関してもそう思っている。
だから、いろいろな経験を自分でしようと心がけている。

僕がいきなりブランドものを好きになることはないけれど、山を好きになる可能性も、水を好きになる可能性も、読書を好きになる可能性も、写真を好きになる可能性も持っていた。
そう、写真を好きになったスイッチは旅で出会った何処までも続く広大な風景であり、人々の笑顔だった。

スイッチは色々あって、
何かが出来るようになったときであり、
見たこともない光景にであったときであり、
人情に触れたときであり、
心から尊敬できる人にであったときであり、
今まで感じなかった心地よさにふと気づいたときであり、
爆発しそうな感情がこみ上げてきたときであり、
自分が言葉にできなかった根底の価値観に出会ったときである。

こんなスイッチに出会えると幸せだ。
人生の楽しみがまた増えた気がして。

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◆今日掴んだ潜水ドルフィンのコツ

・楽な気持になって呼吸を落ち着かせる。体をリラックス。無になる。
・軽く壁をけって体をゆっくり伸ばす
・大きく体を動かし、水をしっかり掴んでで強くキックする。
・キックは波のようなリズム。
・目線は手の先を見る。あまり下を見ない。

送信者 ドロップ ボックス

出会いの一冊
http://teratown.com/blog/2008/05/21/dhniy/

クジラが見る夢
http://teratown.com/blog/2008/11/12/yyyeei/

水と一緒に泳ぎたい。

イルカやクジラと泳ぎたい。
でも、もっと欲を言えば僕は水と一緒に泳ぎたい。
それぐらい、水と馴染みたい。
陸の生き物として魚や水中ほ乳類と泳ぐのではなく、水の中の生き物として共に泳ぎたい。
出来るなら動力とか酸素ボンベとか無しが一番良い。
イルカのように滑らかに水を捉え、インパラのように草原を駆け抜け、ワシのように空を舞う。
それが出来たらどれだけ幸せか。でも、全ては出来ないから、夢がある。
特にこんな風に思い出したのは、昨年から水泳を始めてから。

そんなこともあってか、今週の土曜日から9日ほど小笠原諸島に行くことにした。
かねてから行きたかった小笠原。
時期的にクジラと泳ぐことは難しそうだけど、楽しみだ。

そう、小笠原諸島を明確に意識したのはペルーのリマだった。
当時20歳ぐらいの女性が同じ宿に泊まっていた。
普通の若い子だと思っていた。
同宿の旅人と何日か夜飲んでいると、彼女が語りはじめた。
疲れたから海外にきたのだと。
元々23区内の生まれだったけれど、中学ぐらいの時に小笠原諸島に行き、素潜りに目覚めたらしかった。
彼女は南米に来る前は小笠原で素潜りをずっとしていて、素潜りの日本記録を作っていたと言う。
でも、それに疲れた。息抜きの旅が今回の南米の旅だと。
そんな小笠原諸島はどんな場所だろうと思った。

さらに、僕はリマに行く前にガラパゴスを旅していた。小笠原諸島が東洋のガラパゴスと呼ばれているのは昔から知っていた。でも、エクアドルの本場ガラパゴスを旅して、ガラパゴスと言う稀な群島はとても興味深いと感じた。いったい日本のガラパゴスと呼ばれている場所はどんな場所だろうと。そして、小笠原諸島に強く惹かれていった。もちろん、船でしか行けず、25時間かかるということも大きな魅力だった。その、切り離された環境にここにはない何かを見ているのだと思う。

こんなことを書きつつ、ワクワクしつつ、僕は本当にやんちゃな大人だと思う。好きなことをして遊んでばかり。こんなことしていられるのも、全ては周りのおかげ。感謝する他は何もない。
感謝の気持を持ちつつ、25時間の航海を存分に楽しみ、小笠原の海を泳ぎ、島を歩き、旅人と酒を酌み交わしてきたいと思う。そう、3年ぐらい前に波照間で同じ宿で友達になった人も同じ便で小笠原に行くみたい。なんだか楽しそうだ。

ああ、グリーンフラッシュなんて見るご褒美とかないかな。

送信者 座間味島'08

マウンテンマゾヒスト

今年最も注目を浴びているトレランシューズと言えばノースフェイスのシングルトラックだろう。では、昨年最も注目を集めたトレランシューズは?と聞かれたら、おそらくマウンテンマゾヒストだ。
そんなシューズが廃盤モデルということで、さかいやスポーツで半額になっていた。

送信者 ドロップ ボックス

今年の3月にノースフェイスのラッキーチャーッキーを購入して履いていたのだが、すでにソールがすり減ってしまった。履いた回数としては、大会に4、5回出ただけなのに。3足目のトレランシューズだったが、こんなにも早くすり減ったのは初めてだ。トレイルの大会なのにロードが多いレースがほとんどだったことと、すり足気味の走法に変えたからだろう。まあ、この靴もまだ履けないことはないが、良い靴が安く買えるなら新しいものゲットした方がいいということで、マウンテンマゾヒストを即購入。

それにしても、すごい名前だ。「マウンテンマゾヒスト」。もともとはアメリカのかなり過酷なトレイルレースの名称らしいのだが、そんなレースでも楽しく走破できるようにと名付けられたらしい。シューズとしても軽量かつ着地の安定感もあり良い一品であるのだが、日本限定のカラーリングも話題になった理由のひとつ。白ベースに赤のラインが入っており、日の丸を想起させる。今までトレランシューズになかったデザインで非常に目立つ。

送信者 ドロップ ボックス

1足目がアディダス、2,3足目がノースフェイスのトレランシューズだったけれど、トレランシューズ界の横綱はやっぱりモントレイルなので、一度は試したいと思っていた。渡りに船というやつだ。一般的にモントレイルは足を包み込むホールド感が良く、ソールもしっかりしていて、安定した走りが出来ると聞いていた。試し履きしただけだが、噂通りホールド感はしっかりしていた。今年の後半から来年の前半はこのシューズとともに走り抜けたい。

送信者 ドロップ ボックス

どれぐらいの期間履くことが出来るか確認するための、自分用メモでした。

マウンテンマゾヒストリミテッド(Mountain Masochist Limited)
* ■価格:¥13,800(本体価格¥14,490) →7,245円(半額)
* ■品番:MEN’S:GM2090
* ■サイズ:MEN’S:26.5cm
  ■重量:約310g(26.0cm片足)
* ■SPEC
素材:アッパー/シンセティックレザー、メッシュ ミッドソール/モールデッドEVA アウトソールコンパウンド/グリプトナイト®GT カラー:ホワイト×レッドカラー

アメリカ東部バージニア州のトレイルレース“Mountain Masochist Trail Race 50”に由来。1986年より開催され非常に過酷なコース設定で名高いこのレースを、楽しみ、苦しみ、走破するために設計されたのがこのシューズ。

硬質EVAをミッドソールに一体成型し、足裏の保護と軽量化を図ったモントレイル独自のプロテクションシステム“トレイルシールド”を内蔵。アウトソールにはストリークで実力を実証済みのものを採用。アーチ部にはデュアルデンシティーEVAによりプロネーションコントロールを実現しています。

多くのトレイルランナーは、日常的にロード(舗装路)も走っています。
ロードもトレイルも柔軟に楽しむランナーに対して、境界線をもうけていたのはシューズでした。日本のトレイルランのパイオニア、石川弘樹氏のアイデアをもとに、ロードシューズが持つ軽さを実際の重量だけではなく、ルックスでも具現化しました。ロードとトレイルをクロスオーバーする先駆けとなるシューズです。

これまでのトレイルランシューズにはなかった白いアッパーに赤のラインは、日の丸を彷彿とさせる、まさにジャパンリミテッド。シューレースは赤と白の二種類が付属します。軽快に、速くトレイルを駆け抜けるランナーに向けた一足です。

どんなコンディションでもしっかりと路面をとらえ、着地時の足のねじれを抑制する機能で安定したパフォーマンスを発揮させます。軽量で十分なクッション性があり、長時間のトレイルランニングもサポートします。