日別アーカイブ: 2010/8/20 金曜日

6日前に始まったBonin Islandsへの旅

イルカと泳ぎたかったし、クジラと時を共にしたかった。もちろん25時間の船でしか行けないと言う、その不便さに惹かれるところもあった。まだ見ぬ、ここではない、どこか遠き場所。そんな理由から小笠原諸島はずっと僕の行きたいとこリストには入っていたし、長い休みの際にフェリーのスケジュールをチェックしたことも幾度となくある。仮予約までして、行けなかったこともある。そんな、手の届きそうで届かなかったBonin Islands。

送信者 小笠原

8/7(土)のフェリーに乗って小笠原へ向かうことに決めたのだが、そのきっかけは6日前の8/1(日)だった。7/31から巾着田で焚き火のキャンプをしていた。川沿いで泊まって家に帰ったのが思っていたよりも早く1日(日)の午前中だった。休日の日中に東京で暇だったので、トレランシューズを買いに行ったりしていたのだが、その際にふと思った。次の土曜から小笠原諸島に行けるのではないか!そう気づくと、小笠原に行くことしか頭になくなる。店の中で、歩きながら、電車の中で、小笠原について調べ始める。早速調べるとフェリーのスケジュールが8/7(土)に東京を発ち、8/15(日)に東京に戻ると言う、僕の休みにぴったり当てはまる航海予定だった。こんなにもきれいにおが丸の航海スケジュールと休みが合うことは滅多にない。この時、僕の中では行くことが決まった。

送信者 小笠原

しかし、チケットだ。夏休み、GW、冬休みはチケットが取りづらいと聞いていた。早速電話をすると土日は休み。旅行代理店でも小笠原海運に連絡が取れず無理。さらに、ファミリーマートとローソンの端末で購入可能とあったが、コンビニ分は売り切れていた。しかたない、月曜まで待つことにした。月曜の朝に電話すると、電話での予約は2週間前までだと言われ、仕方なく東京駅のJRビュープラザへ。ここで何とか往復のチケットを購入できた。さあ、小笠原への旅は始まった。

送信者 小笠原

まずは大まかなスケジュールを決める。始めは旅の鉄則通り、不便なところに先に行き、便利なところに戻るという規則に従って、母島にまず行き、それから父島に戻ることを考えた。しかし、12日の未明がペルセウス座流星群のピークだった。流れ星はより暗くて静かな場所で見たいと思い、父島→母島というルートにした。(僕が母島にいる間に父島では大きな盆踊りがあるので、なんでわざわざ逆のスケジュールにしたのかと聞かれることが多々あった。)

送信者 小笠原

さて、島内はキャンプが禁止と言うことで宿を探す必要がある。安宿で十分なので観光協会のページにあるリストから安い順に電話をした。僕は自炊が嫌だったので2食付きに。けっこう満室の宿が多かったけれど、南国荘という宿の相部屋で1泊2食6000円。問題無し。ここに決めて3泊することにした。そして後半の母島の宿も同額でママヤというところが見つかった。水曜日か木曜日に決めるという直前だった。

あとは現地で何をするか。父島の3日目にドルフィンスイムの1日ツアーをsea-tac(12,600円)という店に予約し、母島の2日目にノアという店でダイビング2本(20,000円レンタル込み)を頼んだ。とりあえず、準備しなければいけないことはした。ついでに、足ヒレとシュノーケルとマスク、そして水中10mまでOKなパナソニックのLUMIX FT2も購入した。せっかくイルカと泳ぐのだから、できるだけイルカと同じような感覚で泳ぎたかったし、それを記録に残したかった。こうして準備をしている間に、何人かの友達が同じタイミングで小笠原を旅することが分かり驚いた。そんな風にして準備を終え、当日を迎えた。

送信者 小笠原

荷物を持って浜松町駅まで。フェリーに乗る前に飲み物とパンなどの食事を購入。そして、竹芝のフェリーターミナルへ。これから島に行きますってな感じの人で溢れかえっていた。乗船券に引き換え、乗船。2等船室は広い絨毯に毛布が折り畳んで敷いてある。その毛布が自分の寝場所だ。起きて半畳、寝て1畳というが、寝て1/3畳ぐらいのスペース。ずっとここにいるのは辛いので、友達がデッキに敷物を広げてくつろぐスペースを確保してくれていた。そこに合流して、ごろごろ。

送信者 小笠原
送信者 小笠原

高層ビルを背に、東京湾から大海原へと向かって行った。茶色い海からだんだん青い海へと色を変えていった。本を読んだり、話したり、寝たりしている時に、マッコウクジラウォッチングをしたいと思い電話でパパヤに予約をした。運良く予約が取れ、父島2日目にマッコウクジラを見に行けることになった(10,000円)。この時に小笠原を何度か旅していた人に聞いたのだが、夏休み、GW、冬休みは3ヶ月以上前から宿を予約し、マリンショップの予約もすると言う。それでもキャンセル待ちなのだとか。僕は一人だったのと直前キャンセルがあったのか、運がよく空きに滑り込んだみたいだ。うん、ありがたい。

送信者 小笠原
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船旅は本当にいい。高速船とかではなくて、デッキに出られる船旅は本当に気持いいのだ。あっという間に時間は過ぎて行き、夕方になった。雲が多く夕日はお預け。さらに、波と風が強くなりデッキが閉じられた。普通なら深夜0時まで使って良いのだが、天候によっては早く閉め出されるのだ。仕方なく、貸し出しのゴザを船内の通路に敷いて陣地をとり、毛布を敷いた。それからレストランで友達4人と夕食をとった。けっこう揺れたので、たくさん食べることが出来ず残念。やることもないので通路に敷いたゴザと毛布の上で快適に寝た。

送信者 小笠原