日別アーカイブ: 2010/8/27 金曜日

絵日記の中の夏休み in 湖畔の原始感覚美術展

芸大に潜っていた頃の友達である杉原さん@阿佐ヶ谷が中心となって長野の木崎湖で展示をしているので行ってきた。この展示には他の芸大時代の友達や阿佐ヶ谷友達である本郷さんも参加している。

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日曜日の朝4時に阿佐ヶ谷友達かつ水泳仲間であるごうさんと出発。前日の夜にレンタカーを借りていてくれた。感謝。カーナビを頼りに迷いながら長野を目指す。いつものように陽気な2人は、CDをかけながら大熱唱&替え歌大会。途中の湯の丸SAでごうさんの高校時代の水泳部仲間(まどっぺさん)も参加。彼女は現在長野に住んでいると言うことで、ここから参加。まどっぺさんは初めて会ったとは思えないほどで、楽しい3人の夏休みが始まった。

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今回の展示は「湖畔の原始感覚美術展」というタイトルだ。このタイトルからして非常に興味がある。さらに、会場である木崎湖は2年程前に訪れて田植えをしたり、山菜採りをした。そして、湖が山に囲まれた落ち着く場所だったのでとても楽しみだった。

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木崎湖に着くと、杉原さんのお父さんがちょうどいらっしゃった。西丸震哉 記念館の前にある杉原さんの作品について話しを聞く。この作品を作るとき、ちょうど土の中から土器などが見つかったと言う。今回の展示のテーマでもある原始感覚というキーワードと重なり合う運命のような気がした。

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木で作った竪穴式住居の様である。ここでは宿泊も出来るようで、昨日も泊まった人がいたらしい。こういった経験は現代社会に生きる我々に、プリミティブな太古からの記憶を呼び覚ますきっかけになるような気がする。それから記念館の中を見学し、浅井裕介さんの作品を見る。壁画と和室の天井とふすまに書かれた土の絵は素晴らしかった。原始的な人間の本能が漲っている絵が描かれているような力強さを感じた。

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さて、今回の展示は木崎湖畔のいろいろなところに作品がある。最初は車で移動しようとしたのだけれど、サイクリングをしながら1周して作品を見ることにした。この選択が大正解。天気も良く湖畔を風を切って自転車で走るのはとても気持よかった。3人でルンルン気分。

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3人とも人間の持っている感覚を大切にしている性格だったし、自然が好きだし、無邪気に楽しむタイプだったので、まるで小学生が夏休みの合宿に着た時のようだった。田んぼの中の1本道を走り、絵日記の中の夏休みのようだった。

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そして虹の家に到着。ここは古い蔵。本郷さんがせっせと片付けをして綺麗にしたようだった。蔵の扉を開けて電気をつける。ヒンヤリとした空気が漂い、暑い外とは別世界の気がした。急な階段を上るとそこには何点かの写真が展示されていた。東京近郊の沢で撮影した写真と木崎湖周辺で撮影した水辺の写真。どの写真にも水のもつ美しさ、輝きが表現されていた。水って偉大だなと思える作品だった。そして、展示されている空間とマッチしており、最高の展示だった。越後つまりトリエンナーレに何年か前に行った時に、蔵の2階にある展示を見た。あの時も、独特の空気感を感じ非常に心打たれたが、今回も同様だった。

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それから芸大時代の友達である蓮沼さんの自画像の作品を見る。鏡がたくさん置かれており、それに従っていくといつの間にか一周していた。そして結果的に自分の顔を見ていた。

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暑い。そして昼になり腹が減った。するとまどっぺさんが3つリンゴを取り出してくれた。近所のおじちゃんから初物のリンゴをもらってきてくれたらしい。素敵だ。3人でリンゴにかぶりつく。うまい。瑞々しさが溜まらない。体にリンゴの汁が染み渡る。食べること、生きること、そんな原始感覚をこんな所でも味わう。

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それからキャンプ場の展示を見て、ゆーぷる木崎湖という温泉施設へ。まずは食べる。そして、本郷さんの喜望峰から日本に自転車で帰った時の展示を見る。砂漠の写真と最後にオアシスから水が湧き出る写真。非常にこの場を上手くつかった展示だった。温泉に入り、また木崎湖畔を自転車で走り、記念館に。ちょうど木崎湖1週の夏休みが終わった。

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帰りは渋滞などもあったけれど、いろいろな話しが出来てとても満たされた絵日記の中の夏休みのような1日だった。木崎湖はまた訪れたいと思う、素敵な場所だった。またひとつ、戻ってきたいと思えるような素敵な場所を見つけた気がした。

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