日本代表の戦いを見て、心を打たれた

いい顔してるなぁとつくづく思った。

ワールドカップ南アフリカ大会。
サッカー日本代表の戦いを見て、心を打たれた。

デンマーク戦のあとの日本選手はいい顔をしていた。
信頼できる仲間と精一杯力を出し切って結果を得た、その充足感が選手の顔ににじみ出ていた。
それが、見ているだけで伝わってきた。
見ている僕にも漲る力を与えてくれた。

そして、決勝トーナメント1回戦。
パラグアイとの戦いだった。
前半後半、そして延長戦の前半後半、お互い1点も取ることが出来ず、1点も与えることなく試合はPK戦となった。
死力を尽くした戦いだった。
けれどPKをはずし、日本は負けた。
その後の、目をまっ赤にして泣く選手達。
涙を流すというレベルを遥かに越え、泣いていた。
テレビを通して、あそこまで人が泣く姿を見たのは初めてかもしれない。
それだけ、どの選手も本気で、何としてでもチームの仲間と勝ちたかったのだろう。

彼らの姿を見て、僕も胸が熱くなった。

なんでこんなにも選手が泣き、僕を含め日本人の多くが感動したのだろうか。
そもそも各国の代表になるには「体力」「技術」が必要なのは言うまでもない。さらに、「知力」「精神力」「直感」をどこまで兼ね備えているかが超一流と呼ばれる選手か否かを決定づけると思う。そんな選手が集まって、能力のすべてをぶつけ合い体力的にも精神的にも極限の状態で試合を戦う。そんな限界状態で結果が突きつけられる。それだけでも感極まるだろうけれど、何と言ってもそこに「仲間」がいたから、日本の選手達は泣いたのだろう。信頼できる仲間と寝食を共にして、同じゴールを目指したからこそ生まれる感情がある。

ちょっと冷めた発言に思われるかもしれないが、「結果」を残したことも不可欠な要素だったと思う。シビアな話しだけれど、感動を生むには想定以上の結果が必要だ。先日の「はやぶさ」にしろ、困難に巻き込まれ途中はうまく行かなくても、最終的に地球に帰還すると言う結果が必要だったのだ。だから、あんなにもみんなが機械である「はやぶさ」に感情移入した。今回の日本代表も予選リーグ敗退との前評判を覆し、決勝トーナメントまで進んだ。そうでなかったら、この感動をうむことはなかっただろう。どんな言い訳よりも、想定と同等もしくはそれ以上の「結果」が必要なのだ。

へりくつめいたことを書いたが何にしろ、
極限まで突き詰めた人間の姿は美しい。
心が動かされる。

そして、僕もよりいっそう精一杯日々を生きていこうという気持になった。

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