屋上緑化に対する違和感

ビルの屋上を眺めていた。
すると、ビルの屋上に植物や花を植えている屋上緑化がちらほら目につく。

最近は「エコ」とか「地球に優しい」とか「グリーン○○」とか「CSR」といった言葉を良く聞く。その一環としてビルの管理会社か所有会社が行っているのだろう。企業のイメージアップや環境への取り組みをアピールしているのかもしれない。そういった目的があって何かに取り組むことは、別に問題視しない。本質的に価値のあることかは別にして、それによって動く人たちがいるのだから会社はやるのだ。それがビジネスと言うものだろうから。

今回問題にしたいのは「屋上緑化」ということ自体だ。これは不自然すぎる。どう考えても自然の流れに沿っていない。短期的な視点では都心部のヒートアイランド現象の緩和だったり、ほんの少しだけCO2が削減できるのかもしれない。

ただ植物や木々は本来であれば大地に根ざすものだ。大地に土があり、そこに根を張ることによって育つのだ。それなのに空中に浮いたところに少しの土を盛り、そこに無理に植物を植える。コンクリートの上に耐水性シートが敷かれ、その上に土がもられているからコンクリートの腐敗はないと言うけれど、微生物の威力を考えたらコンクリートも通常よりも早く腐敗していくだろう。

屋上緑化と言う発想の発端からして、人間が自然をコントロールできると思い込んでいる証拠だと思う。自然ってそんなもんじゃない。

自然をしらないということは
http://www.teratown.com/blog/archives/002010.html


エコとか何とか言っても、これに勝ることはない。
http://www.teratown.com/blog/2010/02/06/ioiedhcaiaiioiaec/

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6 thoughts on “屋上緑化に対する違和感

  1. おはようございます。

    なるほどするどい視点ですね!

    人間は賢いからいろんなことを思いつくけれど
    必ずしもそれが自然の法則にしたがっているとは限らないね。

    ヒートアイランド現象を緩和するのではなく、そうしないための
    策が必要なんだよね。

    屋上緑化ではなく、まずはもうコンクリート建てるのやめようよって
    感じですね。

    実は以前、ある区に屋上緑化の推進を、、みたいな提案をしに
    行ったことがあります。。。(全然相手にされなかったけど^^;)

    日本(世界もかな?)はその時流行っているものがいいものと
    される風潮があるよねー。
    クラウドコンピューティングとかもそうだけど。。
    どうなんだろうね、そういうのって。

  2. 学生時代、農学部では「屋上緑化は意味がない」という話題が散々出ていたよ。
    本来植物が育つべき場所ではないから、莫大なエネルギーとコストをかける必要があり、結果として「それはエコなのか?」って話なんだよねー。

    都会で空のオフィスビルが出てきている今、そんなビル壊して公園とかにしてくれないかなあーとか思ったり。

  3. aiさん

    直感的に感じた違和感を書いてみました。
    世の中の流行がいかにも正しいといった風潮は確かにありますね。

    色々な人の思惑があるので、フラットな視点でできるだけ見たいなと常々思っています。

  4. yamaさん

    さすが農学部はこういった議論がされているのですね。
    当たり前と言えば当たり前か。

    同じく高層ビルよりも公園の方がいい。

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